かわいい王子の毎日

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  天国と地獄。。の様な気分

  ダンナが宝くじを２セット購入していました。 合計２０枚、計６０００円なり。 先週に当選発表があり、２人で夜、ネットを開いてイソイソと番号チェック。 すると。。。 それぞれのセットで１枚ずつ（３００円の最低のものを含めると２枚ずつ）当たってる！！！ すごい、ラッキー♪ 金額は、１万円のものと３０００円のもの。１億円とか大々的に宣伝しているものなので、それと比べるとたいした当たりではないけれど、それでも嬉しい 元々私が買ったものではないけれど、「すごーい、さすが！」と褒め称える私。なんといっても６０００円の投資（・・・か！？）に対して、 １３,６００円になって返って来ているあたりがとても嬉しい 「早速あした、換金しに行こうかなぁ～♪」と喜ぶ私に、冷静なダンナは「残念でした～。換金開始は１８日だよ。」と一言。まだあと２日ぐらいあった為に、そのまま宝くじはＰＣテーブルの上に置いておくことに。 今朝になって、さぁ早速換金しにいこ～♪とテーブル上を探したけれど。。。 ない、ない、ない！！！ どうやらコロちゃんが隠した（遊んで持っていった）様子。。 どれだけ探しても無いんだけど、ＰＣデスク上が散乱しているあたり、犯人はどう考えてもコロちゃんと断定してよい模様。 箱の蓋の上においていたのだけど、箱の下の部分はあるけど肝心の蓋が無くなっている辺りも、重要証拠、というわけ。食べちゃった！？とも思ったけれど、さすがに宝くじを跡形も無く２０枚はさすがのコロちゃんでも食べられないと思いますこらー、返せ～～　と怒るわけにもいかず、かといってすんなり諦めるのも辛いのです。ぬか喜びしてしまっただけに、ちょっぴり寂しい。。。夜にダンナと一緒に探してみましたが、やっぱり見つかりません。 ・・・いつか、発見できるのでしょうか・・・ 有効期限は、１年だったかな。。そういえば、、コロちゃん愛用の持ち手が丸くなっているフォークもここ１週間ほど見当たらないのです。。。うーん、あなたの宝の隠し場所はどこなのかしら？？＊ハンドルを握る手つきが、一人前になってきました。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 19, 2007

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  お砂場、大好き♪

  コロちゃんはお砂場が大好きです。でも最近の公園には砂場があるところが少ないような。。。やっぱり衛生的にも管理が難しいからでしょうか？そういえば、公園での砂遊びを知った私の移植コーディネーターさんにも「砂場は犬の糞など色々と汚いこともありますので、真紀子さんも砂場でのお遊びの後は、しっかり手洗いをしてくださいね！」と言われてしまいました。そういえば、自分のことはそれほど考えていなかったかも！？以後、気をつけます。。。　ご指摘ありがとうございます昨日は久しぶりにダンナがお休み一緒に公園で砂場で遊んだり、ブランコに乗せてもらったり。朝一番（９時ぐらい）に家の前の公園でパパ＆コロちゃんで遊んでいた時にすでに蚊に４箇所ぐらい刺されてしまったコロちゃんの為に、まずはベビー用の虫除けシートを購入しに走る一家ついでに１００円均一のお店で、簡単なお砂場セットも購入。まだ１００均のもので十分よねぇ～と。でも結構立派です。準備も万端で、夕方に再び公園へ！家の前の公園には砂場が無いので、少し遠い公園へ出かけました。じっくりとパパと遊べてコロちゃんも楽しかったかな？５月５日の子供の日用に飾ってあった鎧兜も、ダンナの休みでようやく片付けることができました。７月にならなくて良かった～＊最初の一握り。砂が手について、それを不思議そうにじっと見つめています。＊パパと一緒。＊そしてどんどん砂に埋もれていくコロちゃん。右足あたりに注目～！＊ブランコも大好き♪　・・・最近、とてもパパ似になってきました。最初は誰に似ているのか分からなかったけど、この頃は「パパ似？」とよく言われます。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 18, 2007

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  加湿器が壊れそう。。犯人はキミだ！

  １１日から１７日までの１週間のコロちゃんの成長を見てみましょう♪＊絵本を取ってきて「はい」と言いながら私に渡してくれるようになりました。読んで欲しい様子なのでそのまま読んであげるのですが、イナイイナイバァなどと動作が必要な時は床に絵本を置いて手を使います。。。が！！それが気に入らないコロちゃん。すぐに拾っては私に「はい！」。置くと終わりと思うのかしら？？＊お風呂前に手の甲にシールをつけて遊んでいました。そのままお風呂に入り、湯船にちゃぽん。手をお湯につけてしまったのでそのシールを私がぺろっと剥がすと。。。「ぎぃゃぁぁぁぁ！！」と大号泣　どうやら取ってはいけなかったみみたい。あわてて手につけようとしても、水に濡れたシールはもう粘着力ゼロ。。。コロちゃん、ごめんね～～＊床に座ってチラシを見ていたら、そのチラシを取り上げて横に置き、コロちゃんはそのまま膝の上にストン。私の本当の狙いは、「コロちゃんがチラシで遊ぶだろう！」という事だったのよ。。＊お食事のときの出来事。ベビープレート（丸い平らなお皿で、３つにくぼみが分かれているもの）に描かれているイラストに反応するように。絵を指差して「ん、ん！」と言いながら喜んでくれるのは嬉しいんだけど、ご飯で絵が隠れて見えないからと言って全部お皿から出してしまうのは止めてちょうだい～～＊「コロちゃん、行こうか」と声をかけると「ハイッ」といい返事。少し風邪気味で小児科へ行った時も、その返事で元気に診察室へ。なんと！！初めてお腹と背中の診察のときに泣きませんでした（横にネンネした診察の時は、やっぱり泣いてたけど。）　少し成長です。＊誰でもかれでも「まま」と呼びかけるコロちゃん。パパに対しても「まま」。でもこの数日、なんとな～く「ぱぱ（っぽい響き）」と言えるような、言えないような。２０～回中、１回ぐらいはそんな呼び方になっています。（依然少ないけど。）「ぱぱ」と呼んでもらったら、ダンナは大喜びよ＊家の中で、なぜか私が見当たらなかったようで、不安そうな声を出しながら歩きまわっていたコロちゃん。「どうしたの～？」と言って顔を見せてあげると、そのままペタンと床に座り込み、仰向けに寝転がってフェェ～ンちょっと姿が見えなくて不安だったんだね。ぎゅっと抱っこをしてあげました。＊洗濯物の山の中から、コロちゃん用のタオルなど、可愛いイラストがついているものを上手に抜き取って遊んでいます。自分のだと分かるのか、それとも子供は可愛いイラストが好きなのか！？不思議です。＊最近は動きが活発＆スピーディーになってきているため、私の未熟なデジカメ技術では写真が取れなくなってきました。ほとんどピンボケ＊加湿器から水ボトルを引き出して歩き回り、、しまいにはそのボトルが入っていたスペースにカトラリーなどを入れ始めています。でも、、いつかは壊しそうな勢いです。たまに重たい加湿器をゴン！と倒しているし。現場発見！！犯人はキミかぁぁ！いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 17, 2007

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  哺乳瓶卒業へ向けて！

  ちまたでは段々とママ友の間でも「断乳／卒乳」の話題が出始めています。私は元々最初から粉ミルクだったのでそういう話とは無縁と思っていたのですが、虫歯の原因になるからという理由で哺乳瓶も終わりにしないといけないという話を聞いてドキドキ未だに夜寝るときは哺乳瓶でミルクを飲みつつ、ウトウトとしかけてそのままネンネ。。。というパターンだったので、それをなくすにはかなり勇気がいるぞ～～、と思っていた私。ところが、、ついにそのきっかけとなる事件が発生しました！！（って大げさな。。。）たまたまコロちゃんが体調不良だったということもあったのでしょうが、夜のミルクの後に吐いてしまう、、という事が３日連続で勃発。せっかくネンネしかけていては大量にもどし、そのままお風呂に直行、、ということがつづいたせいで、体調が戻るまでは夜のミルクを中止しよう！！と決意しましたただミルクがないとすんなり寝ないため、暗くした部屋でベビーベッドに入れて私も一緒にベビーベッドの中へ。重量制限で危ないのではないか！？と思いつつも、一緒に横に入っていないとぐずるんですそこで寝付くまでひたすら遊びに付き合ったり、ぐずっているのをなだめたり抱っこしたり。。。早くて３０分、長いときは１～２時間かかることもありますが、ちょうど良い機会なのでこのまま夜のミルクはやめていこうと思っています！まだ止めてみてから１週間も経っていないし、コロちゃんにとってはすっきりと寝付けないので辛いかもしれないけどね。がんばるぞ～～＊家にあるボールプール。最近は使い方が荒くなってきているような！？押して歩くわ、倒して遊ぶわ。。。倒した上に、屋根の隙間から中に入ろうと頑張っているコロちゃんです。＊大成功。＊入って満足。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 16, 2007

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  初のインターナショナル体験♪

  先日は妹が出張でこちらに来ており、一泊していきました。翌日は仕事前に会社の同僚と会ってランチをしてから仕事に出る予定だったようで、私とコロちゃんも一緒にランチに誘ってもらい、お出かけ正直なところ、コロちゃんを連れて電車に乗ったことがほとんど無い私。大抵は近所を車でうろうろ。お友達とランチやお茶をするにも近所、もしくは自宅にこもって、、というのが多いんです。だって、最近のコロちゃんの行動を見ていると、、恐ろしくてなかなか外でお食事なんて、、という気分それはさておき、妹が座敷の個室を持っているレストランを予約してくれました。お料理もとても美味しいコース料理。コロちゃんも動き回ることはあっても、パクパクとお食事を食べて、また個室で周囲を気にすることなく一安心♪さて、その妹の会社の同僚の子ですが、オーストラリア人のとても綺麗なＥさんです。コロちゃんにとっては初めての外人（もともと自分もロンドンに在住していたとは思えない言い方だわ。）、しかも綺麗な金髪で英語オンリーだし。。コロちゃん、大丈夫か！？とも思ったのですが、さすが１歳児。特に違和感も感じる由もなく、普通にマイペースで接しておりました。。でもこうして時折でもいいので、英語の環境にいられるのも視野が広がっていいかもしれないな。。と思った一日になりました。私が一日中英語を話し続けるわけにもいかないしな。さて、どうしよう？？＊コンポ前のネット仕切りですが、仕切りとしての機能は無くなっています穴から指を入れて、触れちゃうものね～。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 15, 2007

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  【39】　移植後：結婚式当日　part2＜2004年11月21日＞

  無事に結婚式が終了。そして披露宴へと続いた。父も当日のスピーチ（新郎新婦の紹介を依頼した）で話していたのだが、「結婚は諦めていた」私達一家。そんなことだから、みんなから頂いた祝福の声は、結婚した当事者の私達２人だけでなくお互いの家族（特に私側）の心にも大きく響いていたことだと思う。式場のスタッフからしたら、私はややこしい客だったと思う。完全な素人で無いだけに、色々と注文もつけたし、先方の仕事ぶりに口出しもした。でも本当に素敵な良い式になったと思っているし、彼らの助けがあってこその一日だった。すばらしいスタッフの揃った場所だったと思っている。２人が出会うきっかけとなった会社の同僚や上司も数多く列席してくれ、またそれぞれの友人や親族も参加してくれた。せっかく着ることができたウエディングドレス。母と一緒に色々と回って、母が一目ぼれしたドレスに決定。最初はオーソドックスなものを希望していた私にとっては、多少デザイン性のあるドレスで、私はそれを着こなせるか不安だった。それでも店員さんと母の強い勧めも有り、それを着用することに決めた。何度も何度も写真を見たりしているうちに、その独特の綺麗なデザインが本当に良く見えてきて、私も大好きになったウエディングドレスだった。こんなに大切なドレスを、お色直しで着替えてしまうのは寂しい。。。ということで、結局のところは髪型チェンジ程度でお色直しをすることは止めた。一日中、この素敵なウエディングドレスに身を包んでいられることを選択した。パーティの方では、時間をかけて考えた、手作りの小物、デザイン、式の構成。　各テーブルの花火キャンドルには列席者に点火してもらったり、歌にバイオリンに、インタビューに。。　どうしてもできない事などの限度は色々とあったものの、できる限りみなさんが楽しんでもらえるように、アットホームな式にしたかった。当日のみんなの感想はどうだっただろうか。最後に結婚証明書に両親から署名をしてもらい、義父と主人の挨拶。私達が退場した後に流れたエンドロールに、驚きの声が上がったのを聞いたときには本当に嬉しかった。（＊エンドロールとは、映画の最後に出演者などの名前が流れるような演出の１つ。その時は当日の自分達の式の映像も編集して頂き、参列者の名前と共に流してもらった。）そしてお見送りの時に皆が笑顔で返っていく姿を見て、本当に幸せな気持ちになった。本当に心に残る素敵な幸せな一日。　心からみんなへ、どうもありがとう！いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 14, 2007

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  「やりがい」って一体。。

  昔、仕事で感じた「やりがい」。 新しい事を覚えて、キャリアアップして、人になにかを頼める立場になって。 体調が悪くても、この仕事は私の仕事だ、という気力だけで通勤していた日も多い。 もちろん、その時その時で自分ができるベストを尽くし、「私だったらこうする」と仕事をしてきたつもり。でも転職する時には、あっさりと他人に引き継ぎ出来てしまう。 自分で選んだ転職。なのに、なんとなく切ない。 それが仕事。 子育てで感じる「やりがい」。 抱っこする。顔を見せるだけで笑顔がかえってくる。 寝ぼけながらも「ママ～」と呼ばれる。子供が私をぎゅっと抱きしめてくれる。 寝付いてからも一時間ごとに目覚めては「ママ！」と叫ばれ、 寝室との往復を繰り返す夜。 でも、ママは私だけだし、他の人に引継ぎもできない。 今は、私の代わりはいない。彼にとってはたった一人のママ。仕事を辞めて子育てに専念し始めた当初は社会から取り残されているような不安感が常に自分を取り巻いていた。 でも今は、こういう「やりがい」もあるんだな、と素直に思える。 ・・・ダンナの出張中。ふとそんな事を考えた。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 13, 2007

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  「移植病棟２４時」～脳死ドナーについて考える

  久しぶりになりますが、今日読み終わった本のご紹介となります。今回は「移植・脳死」に関するテーマで書かれた本です。＊移植病棟２４時　（集英社、　加藤友朗著）アメリカのマイアミ大学移植外科で移植医療（特に小児対象）に積極的に携わられている加藤先生の著書。実際に携わった患者や手術などの話が読みやすく書かれており、その中で脳死移植や生体肝移植についてのメリットやデメリットが上手に説明されている。 日本での脳死ドナーに対する問題、米国での実情、移植に対する熱い思い。 本の中の一箇所を抜粋すると（p.210）、”移植の啓蒙活動に関わってきた友人は、「脳死からの臓器提供に同意する人を増やすには移植のよさを分かってもらう以外にない。元気になった人たちの姿を見てこそ、脳死ドナーになる人が増えるのだ」と言う。”という箇所がある。この文章を読んで、改めて脳死肝移植を受けた私ができることは何があるのだろうか、と考えさせられた。脳死移植の進まない日本だが、脳死ドナーに対して賛成の方も反対の方も、一度この本をとって読んでみてもらいたい。改めて脳死やドナーについて考える機会を与えてもらえる本だと思う。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 12, 2007

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  【38】　移植後：結婚式当日　part1＜2004年11月21日＞

  結婚式の準備も滞りなく終わり、結婚式の日となった。２００４年１１月２１日。「”いい夫婦の日“の前日だね～。いつもいい夫婦になる一歩手前なんだね。努力していかなくちゃね！」なんて笑いあった日。家族と一緒に車で式場まで迎い、ヘアメイクをしてもらい、ドレスに着替える。タキシードに着替えた父、ドレスアップした母、着飾った双子のまりこと妹のまいこ。リングガールとして大活躍する予定の姪っ子りんか。そんなみんなの笑顔を見ながら、家族が手作りしてくれたり手伝ってくれた沢山の小物が要所に配置された会場へ想像力を働かせていた。しばらくしてから同じく正装した彼の両親、そしてタキシードを着た彼も部屋にやってきた。いよいよだわ、、とその時初めて実感が沸いてきた。チャペルでの式。最初にリングガールの姪っ子りんかが大切に指輪を運んでくれた。ドレスを着た姿で、緊張しながらも一生懸命、大切に指輪を運んでくれている姿を見て一気に気持ちがふわっと柔らかくなった。緊張しなかったのも彼女のお陰かもしれない。その後を父と一緒にバージンロードを歩く。式が始まる前に神父さんに教わった一歩ずつ進む歩き方。私は最初の一歩でとまどってしまったのだが、しっかりとした父のリードがあった。「やっぱりお父さんってすごいわ。動じてない！任せよう。」というのがそのときの気持ちだった。結婚証明書へのサインのときのバックコーラスとしてお願いしたアヴェ・マリアがチャペルの中に響いてとても素敵だった。指輪の交換の時には彼の薬指に指輪を通すことがなかなか出来ないというハプニングがあったものの、それも雰囲気を和ませるきっかけとなって良かった気がする。いよいよ結婚式も無事に終わって退場の時。振り返った時にみた母の顔が涙で濡れていて、「お母さん、また泣いてる～。」。　前は悲しい涙を流していた母が、喜んで泣いている。なんだか嬉しくなった。まりこ、まいこ、姪っ子りんかも笑顔で拍手。友達もみんな笑っていて拍手を送ってくれていた。そんな皆の間のバージンロードを今度は逆に進んで退場していった。それまで緊張することもなく和やかな雰囲気で式を終えたのだが、バージンロードを退場している間に私達に向けられている笑顔。それを見ているうちに段々と感動した気持ちがこみ上げてきて、バージンロードの最後（ドアの一歩手前）で思わず涙がこぼれそうになった。小さいときに父から「人前では泣かない。泣いてしまったら人との会話ができなくなり、その時点で負けだ。」と言った様なことを教えられてきた。正確な言葉は忘れてしまったけれど。それ以来、人前ではなるべく泣かないようにしたいと思っている。危ない、危ない！その後はチャペル横のスペースで二人で鐘を鳴らしてシャボン玉の綺麗な泡に包まれた。天気もよく、風向きもばっちり。太陽の光に反射したシャボン玉が本当に綺麗だった。そして参列してくれたみんなの笑顔が綺麗だな、素敵だなぁ、となんだかひとごとの様に思いながらも笑顔があふれた。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 11, 2007

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  虫歯予防に、フッ素塗布

  今日は市政ニュースで掲載されていた歯科検診の日。早速コロちゃんを連れて行ってきました。コロちゃんの口の中には、現在上下あわせて８本の歯が生えてきています。まだ歯科検診はしたことがなく、歯磨きもそれほどしっかりと出来ていない私はドキドキ。。検診の結果は「よく歯磨きが出来ていますね！綺麗な歯ですよ。」ですって。うーん、褒められても普段の自分の行動が思い起こされて、苦笑いしかできない私。。いつも歯を磨こうとすると自分で歯磨きを持ちたがり、私が仕上げ磨きをしようとしてもすぐに脱走するコロちゃんです。そうなるとついつい歯磨きもおろそかにお医者様曰く、前歯においては上の真ん中の２本が一番虫歯になりやすいとの事。下の歯は唾液が常に多く分泌されている状態なので、それほど虫歯の危険性はないようです。ですので歯磨きを嫌がるようなら、上の前歯２本をしっかりと磨いてあげて、あとは歯ブラシを持たせて遊ばせていれば綺麗になりますよ、、と言われました。「歯医者さんは歯を綺麗にするところで、治療をするところではない、とお子さんに思わせていれば、怖がらないでしょ。だから普段の早めの検診が大切ですよ。」なるほど。。　赤ちゃんの間は特に、親の私達に大きな責任があるのね。。。そして検診の後は虫歯予防の為に「フッ素（リン酸酸性フッ化ナトリウムゲル）塗布」をしてもらいました。フッ素を塗ったからと言って虫歯が完全に予防できるわけではなく、食後の歯磨きは欠かせません。また効果を期待するには定期的（半年～１年ごと）に塗ることが必要です。それでも多少は効果があるのでしょう。コロちゃんの体重は現在９．３ｋｇ。本来は体重１０ｋｇ以上でないと塗れないそうだったのですが、量を減らして歯ブラシにつけて歯に塗ってもらうことにしました。それにしても。。。検診はもちろん、フッ素を塗る間も、コロちゃんの大号泣は止まりません　全く痛くないけれど、他の人に触られたり口を開けさせられたりするのが嫌な様子。コロちゃんほど小さな子も少なかったのですが、会場でひときわ大きな泣き声を轟かせ続け、終わり次第そそくさと帰ってきました。コロちゃん、頑張ったね♪　お疲れ様本当の痛い治療をしないですむように、毎日の歯磨きを頑張ろうね。＊昨日お友達５人が我が家に集まって遊んだのですが、その時に同い年のＭちゃんがつけていたヘアバンドが何故かお気に入りに。。　頭から取ろうとすると思い切り泣き喚き、頭につけてもらうとご機嫌に。。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 10, 2007

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  満１歳２ヶ月に♪

  満１歳２ヶ月を迎えたコロちゃんのこの１週間の成長です♪３週間前ぐらいから急に歩く歩数も増えたコロちゃんは、ほとんどハイハイをすることがなくなりました。成長。。。でも少し寂しい私。　そろそろ「新米ママ」とは言えなくなってきたかしら？＊ベランダでの遊びがダイナミックになってきました。今までは空っぽのジョウロを持って水遣りの真似程度だったのが、外も暑くなってきたので一緒に水遣りをやるように。　そうなると、もちろんコロちゃんは全身びちゃびちゃにでも暑いし、すぐに家の中に入れるし、、そこそこ楽しめます。＊テレビの子供番組でやっている「アルゴリズム体操」がなぜか大好き♪この音楽が流れ始めると、何をやっていてもテレビ前にスタンバイ。一緒に足踏みしたり、体を動かしたり。。。＊「上手！」というと、両手をパチパチたたいて拍手をするようになりました。＊抱っこのときに、なぜか私の髪の毛をモグモグ食べたり、かじったまま引っ張ったり。。　痛いし、ぞぞ～っとするし。。お願いだから止めてね！＊「待て待てぇ～～」と言いながらコロちゃんを追いかけると、少しヨロヨロとして転びそうになりながらも軽く走りながら逃げます。他にも後ずさりや早足もできるようになりました。すごい成長！＊お風呂でシャワーの蛇口を自分でひねれるようになったのはいいのですが。。。私が目を話した隙に蛇口をひねり、コロちゃんも私も頭から冷水をあびて大慌て。コロちゃんも半べそ状態だし＊ＰＣデスク用の回転するオフィスチェア。姿見の前で私がコロちゃんを膝に載せて座り、クルクルクル。。。　目は回るし、時々自分の姿が鏡に映るし、、でコロちゃんは大興奮！！私は半分気持ち悪くなったけど＊背が伸びてきたのか、色々なドアノブに手が届くように。トイレも外から開けられるし、お風呂上りにはドアを開けてはだかんぼのまま脱走するし。。段々とややこしくなりつつあります＊犬の散歩の様に、長いコードを引っ張りながら歩く姿。何を引っ張っているんだろう？と思い見てみると、、、なんと私のi-pod！！　しかも気がついたときにはイヤホンをかじりながら歩いてるし。。　うーん、本体もイヤホンも壊れるわ。。。＊私が出かける用意をしていると、横を大きな白いボトルを持って歩いていく姿が。しかも「ばいばーい」と言いながら玄関の方へ。　今まで見た事の無いボトルなのであわてて追いかけて取り上げてみると。。　なんと加湿器の水ボトル！！上面の蓋を持ち上げて、中から水ボトルを引き上げてしまった様です。＊「さようなら」と言いながら物を押入れにしまっていると、コロちゃんは横で「ばいばーい」。「さようなら」と「ばいばい」が同じと分かってきているのかな？＊公園の遊具に一人で乗っても安定してきました。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 9, 2007

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  【37】　移植後：結婚へ＜2004年＞

  プロポーズを受けた2003年の年末に私は一時帰国をした。その時に彼と話をして、正式に結婚することが決まり、私は一旦ロンドンに戻った。勤務していたロンドンにあるウエディングの会社で新規店舗の立ち上げという大きな仕事が2004年の6月末にひと段落つく目処がつき、それを終わらせてから退職。そして日本へ帰国した。結局のところ、彼の両親や親族の皆さんが私との結婚を聞いた時の反応がどうだったのかは知らない。私はまだロンドンにいたこともあるし、また彼のほうも特に何も言わなかったので私からは聞くことができなかった。でも私が想像するに、ご両親からしたら普通は自分の息子が「健康」な女性と結婚してくれることを願っているに違いないと思うのだが、私に対してそういう事は一言も言わず、何より結婚を許してくれた事、そして笑顔で祝福してくれたことに感謝している。そして結婚した後もずっと、いつも私の体調を気遣いながら親切にしてくれていることに心からお礼を言いたい。話が多少前後してしまったが、2004年の6月末に日本へ帰国し、その年の11月に結婚式を挙げることとなった。彼とお付き合いを始めてから６年越しの挙式となった。私が帰国した後も関東－関西の遠距離は続いていたので、結婚式の準備はほぼ私1人（私の家族の手伝いもあったが）で進めていた。でも国は違えどブライダル会社で勤務していた私にとって、自分の結婚式のプロデュースをすることが出来るなんて夢のようだった。以前も書いたとおり、移植を受けた自分が結婚できるなんて想像すらしていなかった。ブライダル会社に勤務している間に数多くの婚約中の２人と会ってきたが、それを自分の姿に重ねることは一度も無かったと思う。自分が今までしてきたように、新婦を「お嬢様」の様に扱ってくれるウエディング関係のスタッフの皆さん。「幸せですね～」「おめでとうございます」。。。　ここまで会う人、会う人ごとに褒められ、おだてられ、喜ばれ、、というのは、長い人生の中でもなかなか経験できることではない。自分が式を挙げる立場になって初めて本当に分かる「新婦の気持ち」。なんだかとてもくすぐったかった。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 8, 2007

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  うれし、おそろし、スイミング。

  コロちゃんと一緒に通っている某スポーツクラブのベビーレッスン。ここはベビー体操とベビースイミングのレッスンが平行して行われていて、参加者はどちらでも好きな方を選んでいくことが出来ます。時間も途中１時間ぐらい空いているので、頑張るママ達は一日に両方通っている人もいるぐらいしかしさすがにそこまではパワーの無い私。しかも時間がランチ時をはさんでいるため、コロちゃんにはまだ無理かなぁ。３月にこのスポーツクラブに入会したときに、一度だけスイミングに連れて行ったことがあります。→初のベビースイミング♪ただその時はコロちゃんも硬直し続け、体もブルブル震え、しまいにはその翌日ぐらいから体調を崩して大風邪をひいてしまった経緯あり。・・・それからは、私も自重してしばらく敬遠。ベビー体操オンリーになっていました。そうこうしているうちに季節は変わり、もう６月！しかも外は夏日が続いている！これって、かなりのプール日和なんじゃない？？（室内の温水プールだけど。）と気持ちを奮い立たせ、ついに行ってきました！再びベビープールデビュー（２度目はデビューじゃないか。。）です４日（月）と６日（水）の２日間行って見ましたが、コロちゃんってば喜んでる！！水の中でフープの間を抱っこして通すとき、浮いているボールやおもちゃをとる時、ふらふら～と歩いているとき。。　ずっと声をあげて笑ってるビックリです～～！いつの間に、コロちゃんってばこんなに成長していたのかしら？？連れてきてよかったぁ～～♪・・・と思いながらも、実はカナヅチの私。プールは、、怖いんです。小学生ぐらいのときに、東京の某遊園地にある波のプールで溺れてからというもの、プールが怖い！！ここのプールは普通に立っていても肩がしっかりと出るぐらいの水位なのですが私は常につま先立ち先生に「はい、赤ちゃんのお顔に水をかけてね～。ママも一緒にお手本を見せましょう♪」なんて気楽に言われた時には、頭の中は真っ白。自分の頭に水をかけているフリをしながら、実は水は全部髪の毛の方へ行く角度に調整している私。でも、そんな私に危機が！！先生に抱っこされた赤ちゃんが、もぐりながら少し離れたママのところへ来るというレッスン。ママも一緒にもぐって、水の中で赤ちゃんを抱っこしてあげなくてはいけない！！ひゃぁぁぁ～～焦った、焦りました！！でも、ここで私がやらないと、コロちゃんの為にならない！せっかく連れてきて、楽しんでいるコロちゃんが、かわいそう！！という事で、がんばりました。水の中にもぐりましたよ～。とはいえ、実際のところは鼻の上ぐらいまでしか潜れていなかったかもしれない。必死だったので分かりませんが、でも私なりに精一杯がんばったつもりこうなったら、私もコロちゃんと一緒にプールで水慣れしていこうかしら。。今更泳げなくてもいいけど、コロちゃんと一緒に遊びたいもの～～ところで、コロちゃんは、昨日で１歳２ヶ月になりましたおめでとう♪＊「パパと一緒」シリーズ。まずは電車の天井に頭がつくぐらい高～く抱っこされて、ゴキゲンなコロちゃん。＊同じく電車の中で。抱っこでパパと一緒にネンネしていたら、どんどん潰れていっています＊お店にあった「ぐ～ちょこらんたん」の展示前で写真撮影。でもコロちゃんは、そちらを見たくてしょうがないのです！！カメラ目線、断念！いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 7, 2007

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  恐るべし！ステロイド。

  ３週間ほど前の例の撮影日に曇りと思ってうっかり日焼けをしてしまった私。その翌日から、皮膚の薄いところや弱いところ（首から顔にかけて）にひどい発疹が出始めていました。 そういえば３～４年ほど前から、体調の変化のせいか「太陽アレルギー(紫外線アレルギー)」というものが出始めた私。これは強い紫外線を浴びると発疹が出る症状。日焼けをするごとに発疹が出るのでおかしいなぁ、と皮膚科を受診したときに言われた病名です。そんなものがあることすら知らなかったのでビックリですが、そう言われてからもついつい日焼け対策には鈍感な私。今回もうっかりしてしまいました！！ かゆくて、痛くて、ぶつぶつで、がさがさで。。。と見ていられない様な状態。 でも子連れで皮膚科に行くのもなぁ～と面倒な部分もあって、そのまま放っておいてから２週間が経過。前から何度か書いている通り、私の双子の片割れちゃんも同じタイミングで皮膚炎になっており、彼女はちゃんと皮膚科に行ったそう。彼女が治れば私も治るだろう、という根拠の無い密かな希望も持ちつつ放置。。（ここ数年、私達双子の間には不思議現象がたくさん起きているんです。かなりの高確率で、同じタイミングで病気や怪我などが起こる今も関東－関西と遠く離れていますが、日本－英国のときも同じ。遠距離でも起こるこの現象が不思議です）それでも全く良くなっていかない症状に、私もついにギブアップ。。見た目もかなり美しくない状態だったし、「かゆい、かゆいよー」と騒いでいる私をみていたダンナの「絶対に病院に行った方がいいよ！」という強い薦めもあり、諦めて皮膚科へ行ってきました。病院での診断は、「首から顔に出ているだけの発疹は太陽アレルギーかどうか判断がつかない。普通の発疹とは違うみたいだけど。。」という事。大抵の発疹などは原因がそれほど分からないらしいです。たとえその原因が分かったところで治療方法が変わるわけでもなし、、という事。今回はステロイド系の塗り薬を３種類もらい、その日の夜から塗り始めました。。。１日１～２回の薬を塗り始めた翌日の夜には症状が引き始め、２日後には湿疹もほんの少しの赤みを残しただけで治まってる！ 結局、薬を塗った回数はたったの４回。これで皮膚もウソの様にすっきりと治ってるこの苦しかった２週間はなんだったんだろう～～。 それでも、さすがステロイド。恐るべし。 妹の話によると、ステロイドは皮膚が黒くなるという副作用があるらしいです。彼女が幼い頃にはアトピー性皮膚炎でステロイドのお世話になっていたようですが、そのせいでひじの後ろなどが黒くなってるようですし・・・。 そしてステロイドは、使えば使うほど同等の効果を得るためには量を増やさねばならず、さらに体内からなくなるまでに、ステロイド使用期間の３倍の日数がかかるらしいです。そういえば移植直後にはステロイド系の飲み薬をずっと服用していましたが、英国では「ステロイド服用患者」というカードを携帯させられていて、何かあったら常に医者などに見せるようにといわれていました。服用が終わっても、その後数年間は持ち続けるようにと言われていたぐらいです。強力なステロイド。使い方を間違えると、怖いってことですね。。賢く付き合っていきたいお薬です。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 6, 2007

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  【36】　移植後：結婚への迷い part2＜2003年＞

  前回の 【35】　移植後：結婚への迷い＜2003年＞で書いた私の結婚に対する迷いの気持ち。そこには「一番最初に彼に伝えたときがいつだったか忘れてしまった」と書いたが、これを読んでいた主人から「俺は覚えているよ」との指摘が。。どうやら付き合う前に初めて行ったデート（!?）の時に言ったらしい。確かそれは３月末か４月初旬。私の誕生日の近くで、伊豆の桜の里へ桜を見に行ったときという事だった。お付き合いが始まったのが彼の誕生日の翌日（５月末近く）になるのでその間約２ヶ月。その２ヶ月間は彼の中で朝起きてから夜寝るまで、ふと時間が空けば私とのことを悩んで悩みぬいていたらしい。付き合うだけでなく、将来結婚をするかもしれないというところまで考えが及びその上でお付き合いしようと決心してくれたそう。この２ヶ月間があったからこそ、その後何を言われても気持ちが揺るがなかった、、ということだった。・・・今の今まで、そんな風に考えていてくれたなんて全く知らなかった。。約１０年近く経って初めて知る事実に驚いた。彼の話は本当に感動的だったので、忘れたくない。はじめて伝えたときのこともすっかり忘れていたぐらいの私なので、一度機会を作って、彼のそのときの気持ちなどを書いておいてもらおうと思っている。そうしたら何度も読み返して、当時の気持ちを振り返られる。もし今後、２人の間になんらかの危機が生じることがあったとしても、それを読んで冷静になれるのじゃないかしら、、と思ったりして。いつも、ありがとう。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 5, 2007

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  １歳１ヶ月。目を見張る成長ぶり。

  コロちゃんはただ今１歳１ヶ月♪もうそろそろ２ヶ月に入るところです。体操教室での悩み！？は昨日書きましたが、今日はこの１週間（５月２８日～６月３日）の成長を綴ってみたいと思います。＊初めてペットボトルからストローなしでお茶を飲むことができました！！単に私がストローを持って出るのを忘れただけなのですが、良いきっかけになったかしら？ペットボトルの口を、小さなコロちゃんの口に全部入れて、目を白黒させながら飲んでる。。。　引き抜いても全部くわえてしまうので最後は諦めました。でも大きく口をあけて「もっと！」という様にせがんでいる姿がCuteでした。＊先生に左手の甲にスマイリーフェイスをペンで描いてもらっていた時。急に手をぶんっと振ってしまい、笑顔でなくなったお顔・・・　それが気になるコロちゃん。手に何かついていると思うのかしら？　何度も何度も手の甲をこすり、とろうとしています。しまいには左手の手首近くにあるほくろ（コロちゃん唯一のほくろです）まで気になり始めゴシゴシこすってるし。。ペンの絵は取れるけど、ほくろはどれだけ頑張っても取れないよ。。＊テレビ＆コンポの前に柵を立てて触れないようにしているのですが、最近はこの柵とテレビの間に色々なおもちゃなどを投げ入れるように！自分で投げ入れているのに、取れなくなってグズグズ。。。（これはネットの間から投げ入れたスタイを取り出そうと必死になっている姿です。お風呂上りのシャツ姿で失礼！！）＊もう１歳。悪いことをした時には、しっかりと怒ろうと決めました！そこで怒ってみると、、号泣しながら私に抱きついてくるコロちゃん。こんなところに、まだ「赤ちゃん」を感じて　カワイイ～～と思いながら背中をポンポンしてあげて、抱っこをしています。　がんばれ、コロちゃん！＊「抱っこ好き」のコロちゃんですが、今までは「甘えん坊抱っこ」だけだったのが、最近はそれに加えて「高いところを見せて欲しい抱っこ」が増えてきました。結局のところ、コロちゃんを抱っこしているのに変わりはないのですが、何と言っても高いところや私の作業している手の先をしっかりと見せてあげなくてはいけないので抱っこの難易度が上がってきました　コロちゃんもそれでも何とかしがみついて見ているし。。。　興味心の高さが伺えます！？＊お食事の時にはお皿に入ったお料理を一旦机の上に出してしまいます。机の上に出した後にそこからご飯を口に運んでいる。。　あまりお上品ではないと思うのだけど、なぜでしょう？そして時には机の上に出した料理を、手に持っているスプーンに乗せた上でスプーンを口に運ぶ、、、という複雑な食べ方をします　・・・不思議。＊うちわを持って、パタパタと扇いでくれるようになりました♪（正直なところ、そんなにこちらまで風はこないけど）「うーん、気持ちいい～♪」と言うとゴキゲンになってうちわをパタパタしてくれます。＊つい先日、下の歯の３本目が生えてきたところなのですが、ついに４本目も出てきました！これで８本目です。歯磨きも更にしっかりとしないといけませんね＊着替えをしようとすると、逃げまくる、逃げまくる。。。ようやく頭からかぶせて一息ついたら、その格好で逃げて行き、ダイニングテーブルへ登りそうな勢いです。。。　元気すぎるぞ、コロちゃん！＊「いたいのいたいのとんでいけ～」が大好きです。頭を少し打ったときにしてあげてからお気に入りに。何度かやってあげて止めたら、「あ、あ、あ！」と言いながら自分の肩やお腹をさすりながら「もう一度」のポーズ「痛くないところからは、何も飛んでいかないぞ～」と思いながらも、コロちゃんの笑顔に負けて何度も「いたいの、いたいの。。。」とやっています。こうなったら、体中いたいのが無くなるまでやってあげるよ＊段々とコロちゃんも「怒り」を表現するようになって来ました。今までは泣くだけだったのに、こんなところにも成長を感じます。コロちゃんが怒り始めると、なぜか「ママ！」と言いながら机をたたいたり持っているおもちゃを投げたりします。でも・・・なぜ「ママ」が怒られないといけないの？？＊お砂場が大好きです。公園に行って砂場があるとずっとその中で砂にまみれて遊んでいます。砂場がないと、どうしても横を通る車やバイクに気を惹かれてしまい外に歩いていこうとするので怖い、怖い砂場では先に来て遊んでいたおねえちゃんたちのおもちゃを借りて遊びました最初は３歳ぐらいの子が使っている物が欲しくて、でもその子たちも貸したくなくて、、といった感じでぐずっていたのですが、少し大きなおねえちゃんがわざわざ遠くから貸しに来てくれました　やさしい！！！コロちゃんにもそろそろお砂場セットが必要になってきたようですね。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 4, 2007

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  体操教室で、、マイペース。。。

  １歳になる直前から、某スポーツクラブのベビークラスへ通っています。月齢ごとにクラス分けがされているのですが、コロちゃんがいるクラスは生後８ヶ月～２歳ぐらい（２歳半だったかしら？）までの子が対象です。約１時間のレッスンで、最初は全員で音楽などに合わせて準備体操。そして先生の合図に合わせて更に体操を行い、その後ようやく自由時間。最後に音楽とあわせて乾布摩擦を行い、おしまい。こんなレッスンの進め方になっています。この「全員あわせて」の時間がコロちゃんにとってはくせ者なのです。。。今はコロちゃんは１歳１ヶ月。このクラスの中ではまだ小さめのほうだけど参加している子を見ると、年齢的にはちょうど中間ぐらいなのです。・・・・が！！！うちのコロちゃんは。。　集団行動が嫌いらしい。。というよりも、自分の動きを抑えられるこの時間が非常に苦痛のようです一緒に手をとって動こうとしても、手を振り払う。前屈や飛行機ブ～ンなどの体を動かす楽しい時間も、抑えられるのは嫌で、とにかく歩きたくてしょうがない！みんなへのお手本を見せるために時々先生が子供から１人選んでやってみせてくれるのですが、コロちゃんは先生のところにトコトコ歩いていくくせに先生が手を伸ばして捕まえようとすると号泣しながら逃げる始末。。（・・・だったら行かなきゃいいのに。。。　都度あやまる私。）「全員一緒に片方の壁側からもう片方へ歩きましょう♪」という時には１人背中を向けてあさっての方向へ歩き出すし。。いくら声を上げて呼んでも、音を鳴らしてみても、全く効果なしです。自由時間になる前に、その日の遊具（マットや鉄棒などなど）の使い方説明があるのですが、みんな体育座りをしてしっかりとお話を聞いているのにコロちゃんだけは座らせると「きゃぁぁぁ～」と雄叫びを上げている。。いざ自由時間になって、好きに動けるようになると、遊具の方にはほとんど興味を示さず、ひたすらフラフラとみんなの間を歩き回っています。全面鏡張りの壁に行って鏡をたたいたり舐めてみたり床の空気穴に指を突っ込んでみたり、大きな音響設備に惹かれてちょっかいを出しに行ったり。。こんな動きをしているコロちゃんの後ろをついて歩きながら、ふと考える私。「これって、体操教室に来ている意味はあるのかしら！？」・・・でも、そんな時間がコロちゃんにはとってもゴキゲンな時間です１人、おしゃべりをしたり、ケラケラ笑いながら楽しんでいます。先生にも「コロちゃんって、お家でもこんなに元気なんですか？？すごいですねぇ～」と言われてしまいました。他のママにも「元気ね～。」と言われるし。他の子って、みんな先生の言うことを聞いて（静かにママのお膝に座っている）、先生の思うとおりの行動をしている。。なのに、なのに。。。どうして、コロちゃんってばこんなにマイペースなのかしら！？先生がびっくりするのも分かる気がします。う～ん、将来が思いやられるわ。。乾布摩擦も終わった一番最後に、レッスンノートを一人ひとり名前を呼ばれて返してもらう時間があります。自分の名前が来るまで、そのノートをもらいに行きたくて号泣。。。なんとかなだめすかして（最近はズボンを握り締めて動けないようにしている。。）いざコロちゃんの番！！すっくと立ち上がり先生の所までスタスタスタ！ノートをもらうときに「はいっ！」と大きな声でお返事をするコロちゃん。ここ最近２回連続でお返事が出来ました♪　う～ん、可愛い、えらい、かしこい　（再び、親バカ炸裂！）こんな体操の時間が終わると、私も結構ぐったり。でもコロちゃんは楽しいんだよね。はい、私もまたがんばります。。。＊立っちも大分サマになってきたかしら？＊でもやっぱり遊ぶときはお座りが楽なんですいつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 3, 2007

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  【35】　移植後：結婚への迷い＜2003年＞

  2003年の私の誕生日（3月末）。最初の会社で同期だった男性（今の主人）にプロポーズをされた。私はロンドン、彼は日本。ネット経由で「お誕生日カード」をもらったのだが、開いてみるとそれはなんとプロポーズ！正直驚いた。。。驚いたと同時に、遠距離でじっくりと話もせずに返事をすることも出来ず、結局のところ年末まで私の返事はうやむやのまま保留。。　彼には申し訳ないことをしたけれど、私にはあっさりと返事をすることが出来なかった。日本にいたときからお付き合いしていた彼だけれど、ロンドンに私が渡ってからは時差の関係もあり、それほどこまめに連絡を取り合っていたわけでもなかった私たち。年末に毎年私が帰国をするたびに会ってはいたけれども、それほど深く結婚の話をするわけでもなくロンドンに帰る私だった。私の中では段々と「付き合っているのかなぁ～？」という感じになってきて、それでも仕方が無いとも思っていた。そもそも「移植」を受けた時点で、恋愛はしても結婚は出来ないだろうと漠然と思っていた。日本では脳死移植に対する議論も色々あり、賛否両論なのも分かっていた。また、いつ何時どうなるか分からない爆弾を抱えたような私の体や、ほぼ一生涯続く”高額医療費”という足かせを背負った私。こんな状況を理解し、支えてくれる人が現れて、更に結婚まですることができるとは思っていなかったのが本音だ。彼とお付き合いを始めて、どのタイミングで私が脳死肝移植を受けたという事実を伝えたのかはすっかりと忘れてしまった。それまで知人には移植を受けたということを隠すこと無く、比較的誰にでも話してきた私だったが、いざ彼に伝えるとなると話は別。その事実を伝えようと決めてから自分の中で色々と考えて「移植を否定されるかな、どういう風に思われるかな、、」などと色々悩みながらも思い切って伝えた時の彼の反応が、意外にもあっさり受け入れた感じで、とても拍子抜けしたことを覚えている。そのときの正直な私の気持ちは、「この人、、、多分よく分かってないな。全く理解していないに違いない。」と思ったような記憶がある。（ダンナよ、ゴメン！）付き合っている間は普通にデートもして、もちろんけんかもする。そういった普通のお付き合いを続けてきたけれども、常に頭の片隅で移植のことがちらついて、自分からは常に「別れ」を意識した発言を繰り返してきた気がする。半分冗談めかしながらも「私と付き合うのは大変だよ～」、「結婚なんて大変だから止めた方がいいよ～」「結婚しても新しい家族を作れないかもしれないから寂しいよ～」「お金かかるよ～」なんてことを言い続けてきた私。それを全てふんわりと「ふぅ～ん、大丈夫じゃない？」と返し続けてきてくれた彼。毎回そんな回答に拍子抜けしたり怒ったりしていた私だが、（もちろん彼の性格も大きく関係しているとは思うが）今から思うときっとあれは彼の優しさだったのかもしれない。移植後の抵抗力の低下から、一年間の半分ぐらいは常に風邪を引いていたり、体調不良だったりしていた私を見ながら、彼なりにしっかりと理解していってくれていたんだろうと思う。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 2, 2007

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  「夢×挑戦ブログ」に参加♪

  先日、知人が書いているブログをアサヒビールが主催する「夢×挑戦ブログ」に登録したという話を聞いた。「夢×挑戦ブログ」の詳細はこちら。私個人はお酒など飲まないので、全くビール関連は無知なのですが、こういう風に「夢を追っている人、挑戦し続ける人」を応援している企業って素敵だなぁなんて思ったりして。ちなみに私のこのブログは「子育て」「生活（ライフスタイル）」「その他」の３つのカテゴリーに登録されています♪このサイトによると、「夢×挑戦ブログ」に参加応募された方のなかから抽選で毎月100名様にスーパードライ1ケース（缶350ml×24本）プレゼント！ですって私はもちろん、ダンナも家では全くアルコールを飲まないので我が家ではもし当選してももったいないだけなのかしら（でも他の方にプレゼントはできる）？登録されているブログを読むと、みなさん色々なことに挑戦しているんだなぁ～とビックリ！　私もそんな方たちから元気をもらえる気がします。みんなの夢、大きく育ていつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  June 1, 2007

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  【34】　移植後：その後～　再度、ロンドンへ渡る part2　＜200１年～2004年＞

  日本で仕事をしていた４年間の間で（正確には最後の１年間）、「他のみんなを幸せにして上げられる仕事」をしてみたいという気持ちになっていた。当時、”ファシリティマネジメント（ＦＭとも言われている）”に関連する仕事もしていたのだがこれは大きく言うと「執務環境を向上させるために何ができるか」という視点で物事を捉えている。執務環境（ワークスペース）は仕事をしている全ての人に関わる場所であり、一日の大半を過ごすであろうオフィス環境を向上させることに意味があると考えていた。ただ当時の私は、もう少し大きく、人が長い一生の中で一番幸せになる瞬間、そして楽しく素敵な時間を共に向上させていく仕事として「ブライダル」に心惹かれていた。そして日本を経つ前の１年間でブライダルプロデューサーの資格と色彩検定を取得。この１年間で私の気持ちも固まり、渡英にあたり、私の気持ちも周囲に理解してもらい心良く送り出してもらえたのだと思う。意外にも（!?）、この渡英について私の両親が最初からずっと賛成してくれていた。私の貯金だけではもちろん足りず、生活費などの資金面での援助も快く受けてくれた。本当にこの３年間は家族の支えなしには成り立たなかったと思う。ロンドンでは通院をしながら、英国のブライダル事情の勉強も兼ね色々な学校に通い、資格も取り続けていた。そして英国に渡った後は海外のブライダル事情を学ぶために、様々なスクールに通い始めた。自分に必要と思われるレッスンには色々と通い、他の人から見たらいわゆる”資格マニア”の様にもなっていた気がする。同時に通信教育でアメリカのブライダルプロデューサーの資格を取得した。ロンドンで取得した資格や勉強したものの中には、ウエディングコーディネーター、パブリシティ＆プロモーション、イベントマネジメント、カウンセリング、シュガークラフト（英国伝統の砂糖菓子を使ったケーキのデコレーション）、ケーキデコレーション、ブライダルメイクアップ、マニキュア、ストレスマネジメント、ヒーリングマネジメントなどなど。。自分でこれらを見返してみると、良くやったなぁ、、若かったわ、、と思うばかり。これらのも努力のかいあってか、現地のウエディング会社で副店長という大役を務めさせてもらい、新店舗オープンにも携わることが出来た幸せを改めて感じる。スタッフは全員英国人。外国人は私１人。そんな私を受け入れてくれる「英国」の土壌や懐の大きさに改めて感銘を受けていた。今までと違う業態。色々と仕事上で行き詰ることも多かった。フルタイムの勤務。役職であったが故に、休日も少なくて残業も多かった。それでも自分がやりたいと願った「人を幸せにする仕事」。本当に幸せだったと思う。結果的に通院と仕事をしながら、ロンドンに３年間在住することになった。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 31, 2007

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  【33】　移植後：その後～　再度、ロンドンへ渡る part1　＜200１年～2004年＞

  退職後に再渡英の準備を進めた後の２００１年初夏、再びロンドンの地を訪れた。幸い英国の永住ビザは失効していなかった為に渡英そして在住に問題はなかった。ロンドンについてから生活が落ち着いてからすぐに、自分が移植手術を受けて入院・通院をしていた病院にかかることとなった。４年半ぶりに訪れた病院。この４年の間に、この病院では大規模改装が行われたらしい。入り口こそは英国風の石造りの装飾が見事な門構えのままではあったが、そのほかの外見は非常に近代的な建物となっていた。多少の違和感を感じながらも一歩中に踏み込むと、そこは４年前と全く変わらず、自分の中で一気に時が戻っていくようだった。脳死肝移植後は、それほど大きなトラブルも無く、普通の人となんら変わりなく、通常の生活を支障なく行えてきた私。人に言わなければ大病をしたことすら分からない。仮にそうと言っても信じてもらえないぐらいまで元気になっていた。そんな状態の私ですら、急に当時の辛さや思い出が湧き出てくるような、複雑な感情。それを抑えながら外来の診察室へ向かうと、見知らぬ医師の名前と並んで、４年前と同じ医師の顔ぶれが揃っていた。残念ながら私の命を助けてくれた執刀医とお会いすることは出来なかったのだが、当時よく回診などでお世話になっていた先生や看護師達にも久しぶりにお会いすることができた。年間３００件以上も移植手術をしているその病院で、私は「はじめての日本人で移植を受けた患者」だった。それもあってか、帰国後一度も連絡を取ったことのない彼らだったが、私の事を覚えていてくれる人もいて、なんだか嬉しかった。そして受診後、恐る恐る入院病棟も覗いてみることにした。外来の部屋から奥へ進むと、右手に手術室。そのときも手術中を示す赤いランプが点っていた。誰かがその中でまた移植を受けていたのだろうか。そして更に奥に進み、左手に曲がると入院棟。ゆっくりと進んでいくと、病院特有の香りと雰囲気が漂い、４年前の自分を思い出していた。そうだ、（おぼろげな記憶から）この部屋やあちらの部屋に寝ていたな。この廊下を必死の思いで何十分もかけて歩いたっけ。　スタッフも私に何か異変があるとこの部屋から良く駆けつけてくれていた。。そんな事を思いながら歩いていたが、当時と違うのは私が患者としてではなく、「お見舞いに来ている訪問者」に見えること。そしてものすごく長く感じていた廊下が予想外に短かった事にも驚いた。改めて自分の健康と幸せを思った。そして入院中の患者さんや心配そうに見守っているご家族に「早く元気になって」と祈るような気持ちを送っていた。そこに入院されている人々が全員移植を受けているわけではないだろう。それでも「私も移植を受けて、ここまで元気になれたんです。だからあなた達も希望を持って！」と不安そうな顔をしている人たちに言い出しそうになる自分をなんとか抑えていた。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 30, 2007

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  次々と起こる騒動・・・

  毎日毎日、大騒動の時間が過ぎていっているのですが、ついに次から次へと「これでもか！」というぐらい大変な事態が発生（と言っても、ベテランママの方にはたいしたことは無いのかもしれません。。。）ベランダにあった植木達が、しばらく留守にして水やりが出来なかった間に瀕死の状態になっていました。。。　先日、実家の母が来てくれた時に、枯れた部分を取ったり、植木鉢の位置を移動したりしてくれたおかげで、何とか見られるようになりました。完全に枯れてしまった植木鉢には新しくアイビーなどを差して、復活を待つことに。そして昨日。ベランダに出て私は洗濯物を干し、コロちゃんが横で遊んでいたときのこと。静かに遊んでいるコロちゃんを横に、ルンルン気持ちよくお洗濯を干していたのですが、ふと横を見ると。。。　せっかく差したアイビーなどが全て土からきれいに抜かれてる！！！！！「こぉらぁぁぁぁ～～！だめでしょぉ～～！」という声と共に植えなおしましたがさて、あれはどうなることか。。コロちゃんは両手を真っ黒にしながら満足げ。気を取り直して、家の中でコップに差していたアイビーなどを植木鉢に移動させようとコップごと外に持っていき、道具を取りに数秒だけ部屋に入りベランダに戻ると。。今度はそのコップを傾け、コロちゃんは全身水浸しに。。しかもその水をピチャピチャさせて遊んでる。。あわててコロちゃんを抱き上げ場所を移動。とはいえ、もう体は濡れているから半分諦めて作業を続けることに。すると次は先ほどのコップに残ったほんの少しのお水を飲もうと、コップに口をつけてる！！！　「きゃぁぁぁ～～！」とコップを取り上げるものの、飲んだか飲まないか、判断つかず。。　コロちゃんは再びニコニコ。コップを届かないところに置いて作業を続けることに。今度は横に置いてあったじょうろを掴んでブンブン振り回している姿が。振っているだけならいいか～、と目を離した瞬間に、ジョウロをかじり始めて顔も口も泥だらけに「もうだめだわ！」と抱き上げて部屋の中に入れたところ、今度はカップをどこからか見つけてきてガッシャ～ン！！！ガラスの破片が床に飛び散る始末。それを触ろうとするコロちゃんを必死に抱き上げてハイ＆ローチェアの上に避難させる私。遊びたいところから離されてグスングスン泣きはじめたコロちゃんに、紙パックのベビー用牛乳を渡し（そういえば先週土曜日から、初牛乳体験！しています）、私は床に飛び散ったガラスの破片を集め、掃除機をかける。。その間、牛乳をもらったコロちゃんはご機嫌になって飲んでいたのですが、ストローが楽しくてかじったり引っ張ったり。しまいにはストローが抜けてしまって私を呼ぶ。呼ばれた私はストローを差してあげて再び掃除機へ。。という事が５～６回続いたでしょうか。そのままゴキゲンな声が聞こえつつも私を呼ばなくなったコロちゃん。ガラスの片付けも終わり、ほっと一息ついてコロちゃんの方を見てみると。。。あ～～～！牛乳パックを振り回して遊んでるストローは外れたまま。パックを振り回すたびに、ストローが入っていた小さな穴から牛乳がぴょんぴょんと流れ出し、それが楽しくなっていたようです。コロちゃんの頭から足先まで、もちろん周囲の壁も床も、牛乳の水滴が飛び散りあたりは真っ白な水玉模様に。。。はぁ。。。。コロちゃんを抱き上げて洗面台へ。そのまま全身はだかんぼにして、お湯で洗うことに。。　その間も石鹸を触ってみたり、ティッシュに手を出してみたり。コロちゃん、私は疲れたよぉ～。でもずっと満面の笑顔と笑い声を聞かせてくれていたコロちゃん。そんなあなたが大切ですよ＊外に連れて行くと、歩く、歩く♪追いかけるので必死です。外で終わらせたい仕事も全然できないけれど、今は歩くのが楽しいんだよね。がんばってついて行くよ！＊出産祝いに頂いた、ティガーの着ぐるみ。サイズ８０cmだったのでようやく着せてみることが出来ました。でも、、、小さなトラさんになったコロちゃんは、どんどん歩いて逃げていくので、写真が全く撮れませんいつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 29, 2007

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  やんちゃ度アップ！

  いつも通り、ここ数日のコロちゃんの成長を。。。２１日から２７日のやんちゃなコロちゃんの成長を忘れないために書いてみたいと思います＜一般編＞＊「はい」と言いながら物を手渡してくれるようになりました。＊今まで頭の片側の一束だけ「ブタのしっぽ」のようにクルリンとした癖毛があったコロちゃんですが、最近は髪の毛全体に天然パーマが出てきました。汗をかいたり、湿度の高さによってどんどんクルクルしてくる髪の毛ですので、朝起きたときと夜お風呂に入る前は髪型が変わってくる～。時間と共に、髪の毛のクルクルが増えていきます。他の人に「髪の毛がふわふわ、くるくるで、天使みたいね♪」と言ってもらいました。う～ん、こんなに泣き虫＆甘えん坊の天使もないだろうけど、親バカの心をくすぐる言葉に思わず嬉しくなってしまいました＊お友達のベビーたちと遊ぶときに、段々と他人を意識するようになってきました。他の子が触ったおもちゃは自分も欲しくなる。。。　連鎖的にみんなでおもちゃの取り合いになることも。他の子の顔や体に手を伸ばすこともあり、こうやって大きくなっていくんだなぁ、としみじみ。＊暑くなって胸元が多少開いたＴシャツなどを着ているとき。コロちゃんを抱っこしていると、なぜか鎖骨を小さな指でグリグリと押されます。。痛い。。！＊引っ張って歩くおもちゃが使えるように！マジックテープを全身の力を使って外すこともできるようになりました。＜外出編＞＊ここ数日で、急に歩数が増えてきたコロちゃんです。実家の母がこちらに４日間来てくれていた間に、なんだか大成長をした感じ。市役所に連れて行ったときに降りたくてしょうがない様子のコロちゃんを地面に下ろしてあげると。。。　トコトコトコトコ。。。ひたすら歩いていってしまうコロちゃんを追いかけるので必死！！市役所の外も中も、周りの大人の間をズンズン進んでいくコロちゃんに、私は謝りながら追いかけ続ける。。。　この体勢、私の腰が痛くなります（ちなみに、歩くときはこのように両手を挙げてバランスを取りながら。ヨタヨタしていて可愛い♪）＊道に停めてある白バイや自転車に触ろうとしたり、花をもぎとって私に食べさせてくれようとしたり。。　砂や水があると、必ず座り込んで触り始めます。＊スポーツクラブのベビー体操では、毎回いろいろな遊具（鉄棒やマット等）が用意されているのですが、マイペースのコロちゃんは興味なし。歩くのが楽しくなってきているせいか、ひたすら広いスペースを歩き続けています。これじゃぁわざわざ体操に行かなくてもいいのでは、、と思ったりもするのですが、「同じくらいの赤ちゃんがたくさんいる中で歩くのが楽しいに違いない！」と自分に言い聞かせながら連れて行っています。＜お風呂編＞＊湯船に入っている間は、浮いているおもちゃを全部浴室内に放り投げ、湯船から上がると今度は浴室内の物を片っ端から湯船に投げ込むコロちゃん。お風呂からあがるときには、シャンプーから洗顔料にいたるまで、全てのものが湯船にプカプカ。。。　後で入るダンナに整理整頓を託しています＊シャワーの蛇口(??)をまわすことができるように。いきなりシャワーを回して、上から冷たい水を何度浴びたことか！！「真冬じゃなくて良かった。。」としみじみ思う毎日です。＜ベランダにて＞＊ジョウロを持って水やりのマネ。でも持ち方は逆ですよ。。＊ベランダ用のサンダルがお気に入りです。いつも持って遠くへ行ってしまいます。＊赤ちゃん用の番組がテレビから流れてくると。。　そこまでしてテレビを見たいなら、中に入ってくればいいと思うんだけど、どう？？いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 28, 2007

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  【32】　脳死肝移植後：社会人生活　＜1997年春～200１年＞

  私の社会人生活について書いていこうと思う。移植には関係の無い内容の様に思われるかもしれないが、自分自身がちょうど大学卒業を控えた時期に移植を受け、リハビリをしていく中で「今後の生活」に非常に大きな不安を持っていた。最初のうちは健康になることができるかどうかという基本的な部分に対する不安。そして少し元気になってきたときには、果たして自分は社会復帰を上手くしていくことができるのだろうか、という漠然としつつ大きな不安があった。脳死肝移植後にロンドンで通院していた期間、外来の待合室には常に「移植者のスポーツ大会」の大きなポスターが飾られ、大会参加者のスナップ写真が部屋の片隅に置かれていた。また移植後に退院していった患者からのグリーティングカードなどが所狭しと飾られていた。それらを見ながら、いつの日か私もこんなに元気になることができる日が本当に来るのだろうか、と疑問視していた所も正直あったと思う。英国での通院中は、スポーツをするまでに元気になることは遠い日の事の様に感じ、走り回っている自分を想像することすらできなかった。移植後の体調は本当に人それぞれと言うし、回復度合いにもよると思うので一概に私の様に元気になります、とは残念ながら言うことはできない。しかしながら、こうして元気になった後の生活を綴ることで、多少でもその不安を払拭することが出来るなら、希望を持ってもらうことが出来るなら、、という想いから、私の社会人生活について簡単に書いていきたい。まず英国で主治医から言われた事で印象的だったのは、「医療関係」と「動物関係」の仕事はなるべく避けるように、という話だった。どうしてもウイルスの影響を受けやすい職場になりがちなので、抵抗力の低い私がその場にいることになると、かなり高い確率で体調を崩す可能性があるからだった。元々医療系や動物系の勉強はしていなかったため、仕事を選んでいく上ではそもそも選択肢に入ってはいなかった。それでも社会復帰をしていく上で、体調を考慮した選択をしていかなければならないという事実に改めて驚いた記憶がある。さて、１９９７年１月末に帰国し、肝移植から１０ヵ月後にあたる１９９７年２月から東京で某商社での勤務がスタートした。私がロンドン在住時代にその会社から海外出張で来られた方の会議通訳などをした事があり、その方と一緒に日本で仕事をさせて頂く事になった。ロンドンでお会いしたその方は非常にインパクトの強い素敵な方で、その人と一緒に仕事をすることが出来るという喜びも大きかった。社長を始め上司の方々は私の体調を理解して下さった上での入社。しかし他の社員の方々は私が移植手術を受けたという事実、そして手術から１年もたっていないという事を知らない人も大勢いて、それを自ら言わなければ全く気がつかなかった様子だった。外見的にも体調も、そこまで元気に復活していた。また誰も私のことを特別扱いもせず、普通に接してくれたことがありがたかった。４月には新入社員も入り、私は彼らと同期入社として一緒に新人研修を受けさせてもらうことができ、心新たに社会人生活が始まった。この企業で新規開発事業を行っている部署に配属され、毎日残業の日々。月に一回、大学病院への通院は欠かせない。それでも新入社員の皆が持つであろう喜び、こうして会社勤めが出来ているという嬉しさ、そして新規事業がドンドンと完成されていく楽しさが大きく、どれだけ会社漬けの生活でも全く不満にも思わず、毎日を楽しく過ごしていた。家に帰宅するのは最終電車で、、という日もとても多かった。あの頃は家族（特に両親）には本当に心配をかけたと思う。今考えると本当に悪いことをしたと心から思うが、当時はいざ仕事を始めてしまうと、やりたいことや楽しい事だらけの毎日で、そういった自分の満足感ばかりを優先して、家族の心配はそっちのけ。自分自身が「移植を受けた事実」をあまり見ないようにし、”今できることはなんでもやっておきたい。今でないと！”という想いが強かった。ある時、父に「生き急いでいるように見える」と言われたことがあり、はっとした事もある。そのような忙しい生活もついに終止符を打つときが来た。その会社には丸４年勤務し、退職。上司にも恵まれ、新社会人として大切な事を沢山学ばせてもらった。会社生活でこれほど素敵な人たちと出会えるとは思わなかった。４年以上の体験をさせてもらった気がする。そしてその後、再度イギリスへ渡り、再び移植を受けた病院を訪れることとなった。この４年間の会社生活の間に、実は同期として入社してきた今の主人との出会いがあり、当時からお付き合いもしていた訳だが、「そもそも移植を受けた私が結婚なんて出来るはずがない」と思っていた私（そして両親もそう思っていたらしい）。その時は結婚という話にはならず、私達は日本とイギリスの遠距離に離れることとなった。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 27, 2007

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  保育園での行動。。

  私の仕事復帰に向けて、コロちゃんは一時保育がある保育園に週に１～２回預かっていただいています。・・・と言いつつ、実は体調不良などで当日キャンセルなどがあり、結局のところ、それほど保育園体験はしていません。それでも今まで何回か朝９時から夕方５時までの一日保育を体験しているコロちゃん。１歳になりたての赤ちゃんにはやっぱり酷なのか、毎度毎度、私から離れるときは人一倍大きな声を出し、小さな口をこれでもか！というぐらい大きく開けて大号泣しています２１日（月）に預かっていただいた時のこと。５時にお迎えに行くと先生に「コロちゃんはいつも家でのお昼寝はどうされているんでしょう。。？」と改まって質問が。。よくよく聞くと、午前中は全然眠れないでグズグズ。１１時半のお食事の時にはまっさきに椅子の方へ寄っていき、自分でも食べる気満々。元気良く食べているらしいのですが、また午後になると眠たいわ、眠れないわ。。でグズグズ。「おもちゃや他の子との遊びが楽しくて眠れないのかもしれません。ゴキゲンも全般的に悪いわけではない。でも抱っこでも眠れないし、お布団に置いても眠れない。たくさん泣いてしまって辛そうなんです。きっと場所も違うし、雰囲気も違うし眠れないのかもしれません。どうやったらネンネできるのでしょう。。。」と相談されました。うーん、この様子だとかなり泣いてるな・・・そうなんです。コロちゃんは私が甘やかしているせいか！？　いつも家でも抱っこでネンネ。寝付いた頃にお布団に寝かせても起きて泣いてしまうことが多いので、そうなると１時間でも２時間でも抱っこしたまま。。。そうなると私は何もできなくなるのですが、それでネンネができるなら、、という毎日を過ごしています。もちろんネンネの時は（特に夜）私以外だとネンネしてくれない。。。日中大好きなダンナでも、眠いときは嫌がってしまうほど。。。保育園の先生方。。。ごめんなさい！！！きっとその癖がついているので、眠れないのかも。。。そんな事で昨日２５日に再度預かって頂いたときには、連絡帳にコロちゃんがネンネのときに安心する仕草（ほっぺに私の手のひらを当てる、手を握る、背中をゆっくりさする、頭に手を置く、、など）を書き連ね、後は先生に再び託すことに！そしていざお迎え！！なんとなんと！！！今日はお昼ご飯の後に自らお布団の場所まで行ってゴロゴロとお布団と戯れ始め、先生のお背中ポンポンですっとネンネしたそうです今まで家でだって１人でネンネしたこと無いのに！すごい、すごい！よっぽど眠たかったのかもしれませんが、こうやって外でネンネできた快挙に（＆先生の嬉しそうな顔に）、私もバンザイしてしまいました。お食事も人一倍元気に大きな口を開けて食べるし、好き嫌い無くなんでも完食。コップで自分でお茶を飲もうとするし（・・とは言え、口に運ぶ前にコップを傾けて全身びちゃびちゃになるらしい。。）、手づかみ＆スプーンで自分でがんばって食べようとする。お食事は一番最初に終わるんですよ♪という先生のお話を聞き、なんだか嬉しくなってしまいました。ベビーベッドに入れてみたら、マットのスプリングの跳ね具合が楽しくてぴょんぴょんと動かしながら遊んでいました、だって！結局、楽しすぎてそこでは寝なかったみたいですけどね。あ～、できることならば保育園にいる間、一日でいいから木陰からひっそりとコロちゃんの様子をのぞいていた～い保育園に預けることは少し心に引っかかる部分があったのですが、こうしてたくさんのお友達と、素敵な優しい先生方に包まれた日がたまにはあってもいいんじゃないかな、とほんの少し思えるようになった私でした。お迎えに行った後は、たくさんギュ～ッとしてあげるからね＊家にあるボールプール。この中がお気に入りです。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 26, 2007

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  【31】　人間の「生命力」とは

  これまで自分自身の体験を通して、人間の命について自分なりに考えてきた訳だが個人それぞれが歩んできた人生は様々だから、人それぞれ違う捉え方も出てくるだろう。以前少し述べたかと思うが、「脳死移植」に関しては意見が非常に分かれている部分もあり、私も直接的に反対意見を聞いたこともある。「脳死移植は、他人の死を待ち構えているようなものだ」とも言われたこともあり、辛いながらも立場が違えばそういう意見もあるのだと理解もできた。確かに脳死移植には常に「人の死（脳死ドナー）」が関わっている。また移植を受けることが出来たからと言って、必ずしも助かるとは限らない。だからこそ、このテーマは常に慎重に語られなくてはいけないものなのだと思う。人が生まれてきて死んでいく。「生」と「死」に関しては簡単に言葉でその想いをつづることは出来ないと思うが、結局は　人の命の大切さを常に感じて生活していきたいという想いに行き着く。そして子供を授かった今、今後の長い人生を生きていくうえで一番大切となるであろう基本の考え方（自分そして他人の命の大切さ）をしっかりと教え、自らの頭で考えていけるような子供になって欲しいと思う。正直なところ、私個人ですら健康なときには「命」という大きなテーマへ想いを馳せるのは難しい。そしてまた、体調を大幅に崩して辛いときも同様に難しい。少し落ち着いたときに初めて考えられるようなテーマなのではないかと自分では感じている。あるとき友人とこの話をしている時に、「移植の話を聞いて、自分が生きている意味や命の重さを考えるきっかけになった」と言われた。「人の命」に関わってくることは、病気だけに限らない。他殺や自殺もそう。言葉の暴力もそう。私が出来ることは微々たる事。それでも自分の命や他人の命について一度立ち止まって考えてもらえる「ちょっとしたきっかけ」になれれば、私は嬉しい。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 25, 2007

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  【30】　脳死肝移植を振り返って：命をつないだ幸運の連続

  話が多少前後するのだが、この移植を受けたことにあたり　改めて感じた「運（もしくは運命）」のことを書いてみたいと思う。私は常日頃から自分自身を「強運の持ち主」と思っている。それまで特別に何かすごく良いことがあったわけでもないのだが、それでも運の強さだけは感じていた。「ここ！」というときの勝負強さの様なものもあった気がする。その事を改めて実感したのが、まさにこの肝臓移植だったと思う。まずは私が体調が悪いと自宅で寝ているときに妹が家にいてくれ、そして早期の段階で発見してくれたこと。（彼女は通常通り大学がある日だったから、朝から家にいなくてもおかしくなかった。）２点目に、妹が私を運びこんでくれた病院に、週に１度しか来ないという肝臓の専門医がたまたま来ていたこと。最初は脳の病気と診断されていたが、その先生のおかげで肝臓の処置が先だ、という判断がくだり、早急に処置をしてもらえたようだ。その医師がいなければ、もしかしたら劇症肝炎とは分からないまま、、だった可能性もあったかもしれない。３点目に、最初の病院から救急車でKing's College Hospitalへ搬送されたのは本文中にある通りだが、その病院への搬送が決定する前に最初は別の病院に搬送される予定だったらしい。ただそこがちょうど満床だったためKing'sに変更。そこが英国内でも移植に関してトップレベルの医者がいる有名大学病院だったと言う。４点目に、劇症肝炎という数時間・数日を争う状態で３日間の間にドナーが見つかり、しかも私の体と適合するという非常に稀な確率の中で肝移植をしていただけた、ということは奇跡としか言いようが無い。日本とは比べ物にならない程、脳死ドナーからの移植が行われている英国ですら移植待機患者の数は相当なものだったと推測する。そのような中で、外国人である私（英国の永住ビザは持っていたものの）が「緊急度が非常に高い」という事で待機リストの一番上に名前を載せてもらい、しかもすぐに移植を受けさせてもらえた。。ここに英国という国の懐の大きさをひしひしと感じた。日本だったら、同様のことが出来ただろうか。。。　・・・感謝をどれだけしても足りない。その当時、家族は移植を受けるにあたり、劇症肝炎の生存率２割、そしてその中で肝移植をした人の生存率が更に２割弱、、という説明を受けたらしい。その様な低い生存確率の状態から今はここまで元気になれたこと、その後もそれほど大きなトラブル無しにいままでこれていること、そして脳死ドナーからの移植患者としては日本では２例目という「出産」まで経験でき、こうして可愛い子を腕に抱く事ができた事が本当に幸せであると感じる。これもひとえに、ドナーの方はもちろん、医療関係者や家族、知人友人など、私を取り囲むあらゆる人たちに支えていただき守っていただいたお陰だと心からお礼を言いたい。本当にありがとう、と。言葉では表現しきれないほどの気持ちが心の中で渦巻いている。この中の誰かが欠けていても、今の私は存在していなかったかもしれない。今度は私の番。私はなにができるだろう。何をしなくてはいけないだろう。長い間をかけて、考えていこう。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 24, 2007

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  【29】　退院後の家族旅行、そして帰国　＜１９９６年秋以降＞

  その後、９月には日本から父、母、まりこもイギリスに再度遊びに来てくれて、家族５人で湖水地方をはじめ、スコットランドやハイランドに車で旅行に行った。久しぶりにみんなと会って、父を始めみんなも「真紀子は元気になったなぁ、本当に良かったなぁ」ってしみじみ。変にみんなテンションが高かった記憶が（笑）。今までも英国内の旅行は数ヶ月ごとに行っていたけど、泊まるホテルといい旅行先の風景といい、何から何まで新鮮に思えた。そしてまっすぐ伸びる高速道路から見えるのどかな風景や、英国の綺麗な自然を目に焼き付けながら、もう一度こうしてこの綺麗な景色を楽しめている時間を感謝していた。移植を受けたからこそ、の楽しいひと時。普通の「幸せ」ってこういうものかな、としみじみと思っていた。でも確かに４月末の脳死肝移植の手術からほんの数ヵ月後である９月末にはこうして皆で車を使った旅行が出来るまでに元気に復活したのは驚きで、人間の生命力の強さはすごいと思った。もちろん、薬の量は相変わらず多かったけれど。通院中に今後の方針を固める中で、病院の先生達は、私の病状も少し落ち着いたことだし、今は日本の実家の両親の元で過ごすのが一番良いことだと思う、と薦めていた。家族も心配しているだろうし、一緒に過ごして安心させてあげることが家族の為でもあるという話をされていた。「家族」を大切にするイギリス人らしい発想でもあると感じた。そして大学の卒業式が翌年１月にあるということでそこまで私はイギリスに残ることに。１９９６年４月２５日の手術から翌年１９９７年１月の卒業式。その間、まさに怒涛の９ヶ月だった。こうして１月に無事に大学の卒業式を終えた。　大学時代の恩師や友人とは退院後ここではじめて久しぶりに会い、皆が私の元気になった姿を見て喜んでくれた。卒業式用のガウンと帽子をつけ、壇上に上がり卒業証書をもらった瞬間、単なる「卒業式」以上の感慨を受けたのは言うまでもない。そして１９９７年１月末に日本へ帰国。日本へ帰国するにあたって、東京の某大学病院へ私の医療データを全て送って頂き、今後の治療に関してはこちらでお願いすることとなった。帰国の翌月（２月）には日本で就職、会社勤務がスタートした。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 23, 2007

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  【28】　移植して退院後、再入院など　＜１９９６年夏以降～＞

  ★★妹まいこ(ロンドン側)の視点★★退院して徐々に体調も落ち着いてきて、もう大丈夫だろうということで母が帰国。しかし、その後も、確か２度ほど危ないときがあった。一度目は生卵を食べたとき、二度目はお店で売っているサンドイッチを食べたとき。１回目は確か、母が日本に帰国をした直後で、まだPutneyにいた時。８月頃だっただろうか。母が日本食を少し買っておいてくれていて、そこに生卵があった。久しぶりに卵かけご飯を食べたいと真紀子が言って、「買ったところで新鮮だし大丈夫だよね～♪」なんていいながら、その日の晩に食べたような・・・。そもそもこの行為が間違っているような気がするけど・・・。　食べた後すぐに食あたりの様な感じになって、真紀子の体調が急変。慌てて移植コーディネーターのEmmaさんに連絡するも、初めはつかまらず・・・。真紀子がベットに横になって、私の手を握って、この時「まいちゃん、死にたくない・・・」と、苦しい息の下から小さな声で言ったのを覚えている。私にとっては、それまでずっと笑っていて、弱音をはかなかった真紀子の、初めての弱音だったので衝撃的だった。私は「真紀ちゃんは死なないよ！」って言い続けていた。色々な人に電話して、状況を説明するも理解されず、確かその晩はそのまま様子を見ていたのだと思う。結局この時は再度入院・・・。二度目の時は、Southfieldに引っ越した後のこと。駅の横にあるサンドイッチ店で、日のあたる場所に置かれていたけれども火の通ったサーモン＆マヨネーズの様な具のサンドイッチをオーダーした。食べた途端に体調が悪くなって、この時は慌てて病院に行った。2回とも一緒に食べた私達は全く問題が無かった。普通の人なら全く問題のないものでも体の抵抗力が低下していて、すぐに体調を崩してしまう事を目の当たりに見て、改めて驚いた。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 22, 2007

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  急成長を遂げた１週間　パート２

  ５月１２日～２０日までのコロちゃんの変化　パート２！です。（余りにも長かったので、２回に分けました。パート１もあります）＜一般編＞＊上手～と拍手すると、コロちゃんも一緒にパチパチパチ、、と拍手を真似するように。＊重たいゴミ箱など、片手で持ち上げたまま歩くことが出来ました！そういえば座った状態でゆっくりと立ち上がる、その逆で立っている状態からゆっくりとお座り。。が、物の支えなしでできるようになっています。かなり安定してきているね＊初めてクレヨンを持たせてお絵かき。。でもコロちゃんにとっては、クレヨンで書けるよりも、「同時に何本のクレヨンを片手に持てるか！？」という事が楽しかった様子。ひたすらクレヨンを持っては離し、持っては離し、、の連続。最高５本もてました！＊産まれて始めてのヘアカット！！前髪を少し切りました♪フワッフワの髪の毛を、細いリボンで束にして　記念箱に収めました。＊大人用のベッドの上から、１人で後ろ向きになって降りて来れました。＊掃除機をかけていると、背後からついてきて。。。常に「コード巻取りボタン」を押してくれます。どんどんコンセントの位置から近いところしか掃除できなくなって仕舞いには身動きが取れなくなる。。なんでも週末にダンナがボタンを押してコード巻取りを見せながらコロちゃんに教え込んだ様子。うーん、困った！＊洗濯物をたたんでいると、横でガーゼをかぶるコロちゃん。最近、布があると頭からかぶって遊ぶようになりました。。。不思議。＊お昼寝のときに寝付いたと思って私が部屋を出ようとすると、ハッと起き上がり号泣。それを何度か続けた後、私が諦めて一緒に添い寝をすることに。寝始めて１時間。。横でコロちゃんが目覚めた気配がしたなぁと思った途端にむくっと起き上がり、「バイバーイ」と言いながらどこかへ行こうとする。。。　うーん、複雑な私。。＊キッチンでお皿洗いをしている私の横でしずか～に遊んでいたコロちゃん。ふとそっちを見ると、台所用洗剤を床に全部ぶちまけて　ネチャネチャと洗剤で遊んでいる姿が。。。　ひゃ～、焦りましたコロちゃんはあわてて洗面台行き。床も拭いても拭いても泡が出続けるし。。でも口に入れていなくて良かった。。。＊公園で初めての砂場体験をしました！最初は不思議そうにソロソロ。。という感じで砂を触っていたコロちゃんですが、段々嬉しくなったようで声を色々と出しながら興奮しつつ遊ぶ姿♪しまいには勢いあまって砂を自分の頭にかけてしまったり、私にくれたり。自分の体も砂に埋もれながら大はしゃぎ♪ぎゅっと砂を握って、手を開くとパラパラ。。　楽しいね。この日は初めてのブランコも乗ってゴキゲンでした。松ぼっくりは怖くて触れなかったけど　形がダメなのかしら？＊初めて近所のスーパーで歩いて回りました。スーパー設置のベビー用チェアを借りていったけど、乗りたくないらしく、そのチェア兼カートを一緒に押して歩いたりかごの商品を出してくれたり　でも初めて歩いて近くで見る陳列棚の商品は興味深かったかな。目がキラキラしていました。＊以前も書いた事のある床のソフトマット。外し方が段々と激しくなってきました。端っこだけでなく、なぜか中央部分からも外して回ります。元通りにする私の頭の体操にもってこい、、です。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 21, 2007

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  急成長を遂げた１週間　パート１

  この１週間でコロちゃんは急成長を遂げています！現在、１歳と１ヶ月。頭の中で、急にいろいろなものが繋がってきている。。見ていてそんな感じ赤ちゃんって、子供って、すごいなぁ。。としみじみ思います。実家の母が４日半こちらに来てくれていたのですが、日中接する人が増えて更に成長に拍車がかかった、、、！？そんな感じです。さてさて、ということで、５月１２日～２０日までのコロちゃんの変化です。（余りにもたくさんあって長いので、２回に分けて。。）＜お話・ご挨拶編＞＊犬のおもちゃが「おもちゃのチャチャチャ」の音楽と共に「ワンワン」と鳴くとき。音楽部分では「んん～～～」、「ワンワンワン」と鳴くのと同じタイミングで「バ、バ、バ」。これはきっと泣き声のマネよね？他にも音楽とぴったり合ったタイミングで拍手したり、歌ったり。もう音楽などしっかりと覚えてきているんだなぁ、と感動＊何か知りたいことがあると、「ん？？」と疑問文のような声を出します。＊鏡に映る自分に向かって「バイバーイ」と言いながら手を振っています。＊「バイバイ」と言いながら、手をグーパーします。これがコロちゃんのバイバイのスタイルね。＊お気に入りグッズ（お財布、鍵、携帯など）を持って立ち上がり、「バイバーイ」と言いながら玄関の方へお出かけする様に消えていく。。　そしてしばらくするとリビングへ戻ってきます。これをず～っと繰り返すコロちゃん。でも「バイバイ」の意味が分かっている証拠かな。＊某スポーツクラブのベビー体操に行き、思いっきり遊んだ後の最後のご挨拶で。「コロちゃ～ん」と先生に名前を呼ばれて、自分で歩いてノートを返してもらい小さくペコッとお辞儀（実際にはちょっとしゃがむ感じ）。えらい、えらい！！！　ちゃんとお辞儀してありがとうのご挨拶ができたのね＊「こんにちは」というと少ししゃがんでご挨拶。毎回は出来ないけれど、段々と挨拶が分かってきているのでしょうか。＜お食事編＞＊自分がお腹が一杯になり、もうご飯はいらないよ～、の合図で両手をパチンと合わせるようになりました。このサインが出たら、その後いくら食べさせようとしても顔を背けます。＊トレーニングマグのセットにある「カップ」。持ち手を上手に持って、１人でコップの様に飲めたね。＜お風呂編＞＊おもちゃで遊ぶのも大好きですが、近頃はお風呂の栓が気になる様子。今まではお風呂の栓をつないでいる鎖（？？）を引っ張っても水圧でピクリともしなかった栓ですが、ついに思い切り引っ張ってスポン！！栓が抜けてお湯がなくなっていく。。。　コロちゃんもキョトン！＊窓際やレースのカーテンが大好き♪＊何と言っても、カーテンを使っていないいないばぁ！ができるから（本人は隠れているつもり。隠れながら「ばぁ～」と歩いてきている様子です。。。）いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 21, 2007

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  【27】　移植後の注意事項

  退院するにあたって、病院側からは肝臓移植をした後の注意事項をいくつか告げられた。多くのものは、移植後半年から1年程度気をつける内容であり、その後は徐々に普通の生活に戻っても良いとの事だった。それでも普通の健康な人と比べると、抵抗力の低下はもちろん、免疫抑制剤下では自身の免疫力が低くなっているため、常日頃の注意が必要との説明を受けた。◆食べ物についての注意事項◆生もの（生の果物、生野菜、お刺身など）はできるだけ控える。他にもアイスクリーム、ブルーチーズ、生クリームなどもしばらくの間は制限されていたと思う。これは、免疫抑制剤のもとでは自分自身の免疫力が機能しなくなるため、食品からの細菌感染を避ける為と言われている。これらは術後半年から1年後程度で、様子を見ながら解禁されていくが、気をつけるに越したことはないそうだ。グレープフルーツ（ジュースも含む）、及び最近ハーブとしてサプリメントなどに使用されていることもある「セントジョーンズワート（西洋オトギリ草）」は免疫抑制剤の効果に影響を与えるため、この薬を服用している間は、摂取不可。これらは加工食品の中に含まれていることがあるため、食品の成分表などを注意して見たほうが良さそうだ。同様に、スウィーティー、文旦、ザボン、八朔もなるべく摂取しないようにする。上記の理由も含め、サプリメントには色々な成分が混じっている可能性があるので、極力摂取しないようにする。生水には気をつける。できれば一度沸騰した湯冷ましが好ましい。（特に術後半年ほど）アルコールの摂取は控える。移植を受けたイギリスでは、週にワインをグラス１杯程度ならＯＫという説明を受けたが、日本ではなるべく禁止という説明。確かに新しく頂いた大切な肝臓。元々アルコールは強くなくてほとんど飲んだことが無かったけれど、肝臓に負担をかける生活はしたくない。◆生活について◆感染症予防のためにも、人ごみにはなるべく入らない。抵抗力の低下により、どうしても風邪を引きやすくなるため、気をつける。そして外出時にはマスク使用。手洗い、うがいを心がける。部屋の掃除を心がける。ペットは飼わない。動物園などには移植後1年程度は行かない。その後であってもどうしてもウイルス感染の危険性があるため、気をつける。家の中にはなるべく観葉植物は置かない。（土などからの感染予防の為。）インフルエンザの予防接種は避けたほうが良いと言われた。（抵抗力の低下により、予防接種からインフルエンザにかかる可能性があるため。）しかし現在は医師により受けることを推奨している方もおり、医師の判断に任せた方がよさそうだ。テニスなどお腹に力が入るスポーツはしばらく禁止。大きく開腹手術をしているため、腹部の筋肉および神経が切断されており治るまでには時間がかかると言われた。現に今も傷口周辺の感覚はそれほど無く、また腹筋力も以前ほどは無いと思う。◆薬について◆免疫抑制剤はほぼ一生服用する事となる。まれに飲まないでも大丈夫になる人がいるようだが、大部分の人は量が減る事はあってもまず無くならないだろう、と言われた。ただ、移植後の年数が経つにつれ、自分自身の体調が良くなってくると、ついつい薬の服用を忘れてしまったり、意図的に中止してしまいたくなるかもしれない。しかしその事により肝臓の機能が悪化し、病院へ逆戻りする典型的なパターンとなるので、くれぐれも注意するように、と口をすっぱくして言われた。また、免疫抑制剤には飲み合わせに注意が必要なものが多くあるらしく、市販薬を勝手に飲むのは控える必要がある。術後は他にもステロイドを初め、何種類もの薬を大量に服用していた。これらは経過を判断して減量、最終的には無くなっていく方向だと説明を受けた。（長い時間を掛けて薬の種類及び量は減っていき、現在は１種類の免疫抑制剤の服用のみとなった。非常に幸運な事だと思う。）免疫抑制剤の飲み方だが、基本は「食間」で１日２回。服用前２時間は食べ物を口にするのを止め、１時間前になると水分なども中止。という事で、今の服用時間は「朝６時半、夕方６時半」。こうなると朝は問題ないのだが、夕方は４時半から食べ物を食べず、５時半から飲み物を飲まないようにする必要がある。そして薬を服用後３０分は飲食禁止となっている。ついつい忘れがち、、なので、毎日朝の６時半、夕方の４時半と６時半にアラームをかけるようにしている。◆薬の副作用について◆現在服用している免疫抑制剤（プログラフ）の副作用は色々とあるようだが、当初説明されたものの何点かを挙げてみたいと思う。まずは手の震え。対策はこれと言って無いようだが、量が減れば自然と収まってくるようだ。他には、にきびの増加、体毛が濃くなる、髪の毛の量及び質の変化、食欲増進、太りやすくなる、顔などがむくむ傾向がある（ムーン現象）、食べ物の嗜好の変化、などがあると説明を受けた。現に私に実際に現れた副作用もあるし、幸運な事に今は起きていない副作用もある。しかしいつ何時これらが現れるかどうか分からないため、常に気を使うようにしている。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 20, 2007

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  撮影終了♪

  あるキャンペーンにコロちゃんと私の２人で揃ってお手伝いをさせていただくことになりました。その詳細はまた後日詳しく書くこととしますが、５月１７日と１８日の二日間に渡ってその撮影が行われ、無事終了しました・・・と言いつつ、撮影の１週間前から２人揃って体調が悪い。。 コロちゃんは小児科に連れて行き、強めの抗生物質などをもらってきて飲ませて様子見。 私も本当は大学病院で受診しないといけないんだけど、そんな時間的余裕も無く、昔もらっていた風邪薬を飲み始める。。 でも今回の風邪はたちが悪いのか？？ますます咳がひどくなる始末。市販薬は禁止されているにも関わらず、ついに「いけない、いけない・・」と思いつつ、「撮影には大勢の人が関わっているので延期になると迷惑がかかる！」という気持ちも働き、しかも延期になっても今までの経緯からすると、どんどん悪化すると思ったので延期した所で逆に撮影が出来ない状況になることもなんとなく予感。。。という事で、市販の「咳止め薬」を飲んでしまった。。。 でも結局のところ、薬は効かず（撮影終了日の夜から、気が抜けたのか悪化してるし。。） さて、当日は、心配だった天気も、風は強いものの崩れることも無く気持ちのよい二日間となりました。総勢２０名ほどのスタッフの方に囲まれて、最初は恐れて泣いてしまうのではないかな、コロちゃんは大丈夫かしら？と心配だったのですが、それほど人見知りもせず一安心。。ただ、やっぱり１歳になりたての赤ちゃん相手だと、スタッフの皆さんも大変！やって欲しいことはその時にはやらないし、さっきやって欲しかったことを撮影が終わった後に急に始めたり特にこの１週間で急に歩く歩数が増えてきたコロちゃんは、動きたくて仕方が無かったようで、一緒に椅子に座ったり抱っこされたり、、というスタイルが気に入らず、ぐずってしまったこともありました。また音を拾う撮影の時はガサガサ音を立てて遊んだり、１人なにかおしゃべりをしながら動き回ったり、急に笑ったり、、常に変な音が入っているのではないかと心配。。マイワールドに入り込んでいるコロちゃんのペースに、皆さんタジタジだったことでしょう。あ～、みなさん、ごめんなさい。。。また私は私で、体調が完全ではなくて、ゴホゴホと咳き込みながらで皆さんの耳元に耳障りな音を響かせ続ける始末。。２人揃って、色々とご迷惑をおかけしました。。。それでもとても素敵なスタッフの皆さんに囲まれて、私達も心から楽しむことが出来ました。どれほどお役に立てたのか分かりませんし、母子共々　時間もかなり費やしていただき、ご迷惑の連続だったかと思います。。それでも私の話や想いもじっくりと引き出して聞いて下さり、時間を十分に費やしていただきながらの撮影で、大感謝です！また改めて皆さんの仕事ぶりやその熱い想いに感銘しながらの二日間となりました。作品として出来上がると簡単に見えるものも、その裏にこんなに長い時間と大変な苦労が隠されているんだと改めて感じました。 昨日はそれほど日が照っていた様子では無かったのですが、家に帰ってきた後のお風呂タイムで２人とも肌の出ていた部分が真っ赤に日焼けしていることを発見！曇りの方が紫外線が強いと聞いたこともありますし、これからの季節のＵＶケアの大切さを発見！まずはベビー用ＵＶケアクリームを買わないと！！このキャンペーンは私達にとっても本当に良い思い出になると思います。本当に有難うございました。お知らせできるのはもう少し先になりますが、本当に素敵なものに仕上がっているに違いない！ （自分達のひきつっているであろう固い笑顔は別にして。。）だってスタッフの方々は、去年の１２月から時間をかけているんだもの。 出来上がりを楽しみにしています♪ ＊二日目。撮影終了後、車の中でネンネ。そのままチャイルドシートごと玄関まで運んでもらってそのままオヤスミ。。。　コロちゃんもお疲れ様でした！いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 19, 2007

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  【26】　肝移植後、ついに退院　<１９９６年７月頃>

  ★★本人の記憶★★退院自体も１，２回は延期になった。「この調子なら来週には退院できそうです。検査しましょう。」と医者に言われて、嬉しくて楽しみでワクワクしていたら、「検査結果から判断し、やっぱりまだ退院は無理でした」と言われて、とてもがっかりした覚えが何度かある。あの時はとにかく早く家に帰りたかった。結局、入院期間は2ヶ月程度だったと記憶している。医師からは比較的早い回復だった理由として「若かったので回復力があった」という点と、「“劇症肝炎”が原因だったために、他の臓器への影響が少なかった」という２点を述べられた。長期にわたる肝炎などで苦しんだ上の移植だとすると、他の臓器への影響も少なからず考えられるという。しかし劇症肝炎は数日間の間に急激に肝臓の機能が冒される病気。私の場合は最初こそ脳への影響が出たものの、心臓をはじめとする他の臓器の機能がほぼ正常だったという。「劇症肝炎という突然の病気で辛かったけれど、この病気だったからこそ良かったという一面もあったんだなぁ」としみじみ感じた。退院した時もお腹からドレーン(*注：下記　チューブの様なもの)を通して胆液を出す袋をぶら下げている状態だった。袋が重たくなるから、どうやったら一番お腹にかかる負担が少なくなるかと考えて、その袋やドレーンを自分のパンツや下着に引っ掛けていた。またそのドレーンをどこかに引っ掛けてしまわないように、注意をしながらの生活だった。(＊注：　ドレーンとは、体の内部に貯留する血液や浸出液を対外へ排出するために用いられるゴムやシリコンなどでできた合成樹脂性のチューブ式のゴムのことをいう。長いドレーンの場合は先端に排出バッグが接続されている。)退院した後も最初は数日おき、１週間ごと、２週間ごと、、といった感じで通院していた。いつも母と一緒にゆっくりとバスに乗ったり歩いたり。今だったら簡単に思える通院も、あの時は本当に大変だった。すぐに息が切れて、最初は数メートルごとに休みをとりながらの通院だった。あれだけ早く退院したかったはずなのに、退院してすぐの頃は「病院にいたほうが楽だったかも。。」と思ってしまったりもした。採血も入院中は毎日していたものだから血液を取る血管がなくなっていて、同じく点滴を入れる血管もなくなって。その影響から通院中も採血がなかなか出来ずに１０回以上もやりなおし、、なんて事もざらだった。母と「今日は何回で採血できた！」といった事を話していた。こんな事をオモシロおかしく話していたら、なんだか通院も少しは楽しくなった気がしていた。そして時間が経つにつれ、通院の間隔が徐々に延びていくのが嬉しくて、皆で喜んでいたと思う。私を運んでくれた妹まいこの友達も、退院後にあまりにやせた私をみて驚いていたらしい・・・。母がイギリスに残ってくれていたおかげで私はとても助かり勇気付けられたのだが、日本に帰った父と双子のまりこは仕事をしながら買い物、食事の準備、家事など諸々の事もしなくてはいけなくて、本当に大変だったと思う。それでも母には私に付き添うようにと帰国をせかしたりはしなかったと聞いている。それに日本からメッセージを頻繁に届けてくれて、本当に嬉しかった。近くにはいないけれど常に近くにいる気分だった。まいこもちょうど大学の試験期間と重なり、とても大変になって本当に申し訳なかった。そんな中、頑張って無事に試験もパスしてくれて、心から安心した。更に付け加えるならば、まいこは私の命の恩人。彼女があの時いなかったら、もし私を見つけてくれなかったら今頃は、、、と思うと、本当に感謝以外の言葉は見つからない。今年でこの手術から１１年。この当時、これほどまでに家族に支えられ励まされてきたからこそ、前向きに乗り越えてこられた私。きっと周囲の人からは「どうしてそこまで家族の事を優先して考えるのだろう」と思われる局面も出てくるかもしれない。これから先、考えたくは無いけれど、年齢を重ねるごとに、確実に家族の中でも病院との関わりが更に出てくるだろう。そんな時、私が何をしてあげられるか分からない。でもこの時に私がしてもらって嬉しかった事や、その時の私に必要だった事などを思い出し、できうるならばその時の恩返しを私なりにしていければいいな、と思う。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 18, 2007

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  【25】　肝移植後：入院中の記憶　part3　<１９９６年４月末～６月>

  ★★本人の記憶★★脳死ドナーの方からの肝臓移植に関しては、手術後に父から直接説明されたわけだが、後日になって移植コーディネーターのEmmaさんも時間を取って話をしてくれた。その時に「劇症肝炎という突然の事態が起こった事により、あなた本人の意思が働かないところで移植が行われました。それによってあなたの体には外見的にも非常に大きな傷ができたことになります。　若い女性であり、かつ結婚前という事で、その点に関しての大きなショックを受けることも否定はしません。自分の今までの経験からもその様に悲しみを持ってしまった女性は大勢いました。ただ、Makiko。その様な事でもくれぐれも自殺は考えないように。元気でいてくださいね」といった趣旨の話をされ、諭されたこともある。前述したとおり、移植に関して理解したのも、考えたのも退院後であったし、また入院中は自分の体にできた傷をしっかりと見たことは無かったために、彼女の話している内容が１００％理解できたわけではなかった。家に帰ってきて、自分の体に出来た大きな傷を見て、Emmaさんが言わんとしていた事もようやく理解できた気がする。改めてEmmaさんの言葉を思い返し、移植について、そして自分の新しい命について、更にじっくりと考える機会を持つことができた。辛いことが無かったかと聞かれれば、もちろん「辛かった」という言葉は出てくる。自分の将来への不安感も常に頭の片隅には残っていた。しかし危惧されていたように「死にたい」と思ったことは一度もなく、「絶対に元気になる」と思いながら生活していたような気がする。これは周りの人の応援があったからだと思う。ここまで皆に心配をかけて、少しずつ元気になっている姿を喜んでくれている人がいて、弱気になったり、弱音を吐いたりしてはいられなかったのが正直なところだった。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 17, 2007

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  【24】　肝移植後：入院中の記憶　part2　<１９９６年４月末～６月>

  ★★本人の記憶★★入院中の食事はいつも母が家で日本食を作って持ってきてくれていた。母が毎日、「これなら食べられるかも」とおかゆを作ってくれていた。最初はおもゆ。そして徐々におかゆへ。いつも小さじ１杯のおかゆをなんとかゆっくりと時間をかけて食べられるかどうか。そんな少しの食事の為に、いつも沢山作って持ってきてくれていた。子供を産んで離乳食でおかゆを作るようになって、改めてこの面倒な作業を毎日してくれていたことに驚いた。その日に作らなくては美味しくないおかゆ。それを毎日朝早くから作って、魔法瓶の様なものに入れて持ってきてくれていた母だった。病院食で今でも覚えているのが、はじめて流動食から固形食に変わった時に出されたメニューが「レバー（肝臓）」だったこと。「うわぁ、イギリスってすごいぞ(笑)」と思った。それでも私はやはり日本人。いくら病院側のメニューが固形食に変わったといっても術後の食欲が無いときに英国の食事は食べる気がしなかったので（ごめんなさい。。）、母が作ってきてくれている食事をとっていた。ある時、量は相変わらず食べられないけれど、おかゆではなくて少し固いご飯が食べたいなと思い母に「おかゆじゃないご飯が食べたい」とお願いしたことがある。そのときに母がとても嬉しそうな顔をして、「明日持って来るわね！」と言ったのを覚えている。またしばらく後におかずも徐々に食べられることが多くなった頃、いつものやわらかくゆでたお野菜ではなく、無性にサラダが食べたくなってそれを伝えたときも同じ。ものすごく嬉しそうな顔をした母の顔を今でも思い出す。いずれにしても毎日日本食を作ってくる母のお弁当に、段々と病院のスタッフも興味を示してきて、「それは何？？」と聞いてきたりしていた。今でこそ日本食はイギリス内でもブームになってきているが、その頃は今ほど大々的に知られていなかったと思う。これも一種の国際交流だったのかしら・・・！？すこし元気になってきた頃には、今考えると恥ずかしくて絶対に外では歩けないようなとても変な格好のまま、時間をかけて隣の公園に散歩に行き　「ここまで元気になって本当によかったね」と母と一緒に喜びあったこともある。朝から晩まで毎日病院に通ってきてくれていた母。バスの乗り継ぎで通うのはとても大変だったと思う。それでも入院中は母が来るのが待ち遠しくて、いつも心待ちにしていた。来たからと言って特に何をするわけでもない。私は寝ていることも多かったし、起きていても話ばかりしているわけでもない。それでも、母の気配が病室で感じられるだけで安心できた。もちろん母だけでなく、他の家族がお見舞いにきてくれた時も同様だった。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 16, 2007

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  【23】　肝移植後：入院中の記憶　part1　<１９９６年４月末～６月>

  ★★本人の記憶★★何が本当で、何が夢だったのか。今でも分からないことばかり。いずれにしても、移植後は全身麻酔の影響もあったのか、常に夢うつつで意識も朦朧としていたために、何日間もそんな現実と夢の世界をずっと行き来していたのだと思う。当時の話をしていると未だに「あ、これは本当の事ではなくて夢だったんだ」と発見することも多い。今当時を思い出すと、劇症肝炎を発症する前（旅行から帰ってきた直後、学校を休んだ頃）から、私の記憶が途切れ途切れになっている。その頃から既に意識障害が出ていたという事になるが、もちろん私自身はそんな事を気がついていなかったし、単なる風邪と思い家で寝ていたのだと思う。それほど無い移植前後の記憶の中で、どこかで寝ていて目をあけたら、自分の顔の前に父、母、まりこ、まいこがいた！という事を覚えている。その状況が私の頭の中で写真のように「映像」として記憶されている。これは、後から考えるに麻酔から目覚めて一番最初に目を開けたときだと思う。普通に「あ、家族みんながいて私を見ている」といった感じで、「どうしてロンドンにはいないはずのみんな（両親とまりこ）がここにいるんだろう？」などと思わなかったのが不思議。やっぱり“家族”だからだろうか。移植後はいつもうだるように暑かったことや（多分高熱が続いていた時）、家族みんながずっと手足をマッサージしてくれたこと、父が「お前は大丈夫だ」と言い続けてくれていたこと、母が「代われるものならお母さんがあなたと代わってあげたい」と言い続けていたこと、まりことまいこがずっと頭をなでてくれたり、私のやって欲しい事を聞いてくれていた事。帰国した父から額入りの言葉が届いて、入院中はもちろん退院してからも枕元にずっと飾っていた。「真紀子、がんばれ。お前は強い、運が強い、なんでも乗り越えられる。。」といった、私を根本から励ますような内容の文章。それがA4サイズ程度の紙にびっしりと書かれていて、額に入っているもの。「お父さんが真紀ちゃんの為に送ってくれたのよ」と嬉しそうに母が渡してくれ枕元に飾ってくれていた光景、そんなことも思い出す。夢の中の思い出だったに違い無い、と思える事といえば、日本語と英語が常に頭の中でぐちゃぐちゃに混じって聞こえていたことなどを覚えている。「外では今日は運動会があるんですよ」と看護師さんに教えてもらった話、隣のベッドの人がうるさいと思ったこと（今思えば、隣の人も同じように苦しんでいた声だと思う）も。「洗濯物の回収があるから持ってきている全部の洋服に名前をつけなさいと言われた」と母にお願いして全ての私物に名前をつけてきてもらったこともあった。これも結局は夢だったわけだけれど、母は私に言われるままに全部に名前を書いてきてくれた。その当時は、私がどれほど変な事を言おうが夢うつつでいようが、家族をはじめ医師も看護師も全員がそれを「おかしい」と否定はしなかった。全て「そうだね、その通りだね」と肯定して行動してくれていたように記憶している。その時は全く意識はしていなかったが、改めて今そのときを思い返してみると、非常に有り難い対応だったのだと思う。これらの肯定的な対応により、自分自身がおかしいと思う事も無く、全力で手術後の不調に立ち向かう事だけに集中できたのだから。そんな中で、かなり昔に既に亡くなっていた父方の祖母に「まだだよ。こちらに来ちゃだめよ。すぐに帰りなさい。」と言われた記憶もある。その時の祖母の様子が映像の様に脳裏に焼き付いている。　その時の私はすごく寂しかった。どうしておばあちゃんに会いに行ったらだめなの？？と思っていた。そして結局、祖母の所までは行けなかった。。。・・・これがいわゆる「死後の世界」だったのだろうか。そういうものは信じていなかったし、自分がその様な体験をするとも思っていなかった。もしかしたらこれも単なる夢だったのかもしれない。でも、その時にもしかしたら私は祖母に命を助けられたのかもしれず、本当の意味で一命を取り留めたのではないかと今は信じている。しかし、この怒涛のごとく過ぎていった入院中の記憶（もしくは夢）はその程度しかない。すごく途切れ途切れだ。シーンごとにふっとその光景などを覚えている程度で、退院した後もけっこう記憶は途切れている。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 15, 2007

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  ピジョン主催の「育樹」へ当選

  ピジョンが毎年行っている「育樹」。 ピジョンHPには、”茨城県常陸大宮市の美和の森（旧美和村内）に植樹する「ピジョン赤ちゃん誕生記念育樹キャンペーン」を行っております。当キャンペーンは、赤ちゃんを育てること（育児）と木を育てること（育樹）が、どちらも周囲の人達の温かい愛情に守られて成人（成木）になっていく、相通じるものであるという考えに基づき1987年にスタートしました。 ”とあります。 http://www.pigeon.co.jp/csr/sanka.html子供の名前は一本一本の樹には書かれないとのことですが、参加者が共有できる休憩施設に当選した全員の子供の名前が記載されるという事です。 子供の出生記念にもなるし、、という事で、しばらく前になりますが応募してみました。 当選数は５０００名。でも全国から応募するだろうし、無理だろうと思っていたら、みごと当選の連絡♪ さらに、間伐材使用の木製ハガキまで届きましたよ しかもコロちゃんの名前があて先になって。 これはベビー誕生の良い記念になりそう♪ 実際にその場へ訪れることが出来るかどうかは分からないけれど、どこかで子供の名前と共にすくすくと元気に育っている樹がある。 そう思うだけでも、幸せだなぁ＊送られてきた木製はがき。素敵なメッセージが印刷されています。＊以前リクエストのあった(笑)、ちょんまげ姿のコロちゃんです。お食事中の写真で、失礼いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 14, 2007

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  【22】　肝移植後　大部屋での入院生活　<１９９６年５月・６月>

  ★★妹まいこ（ロンドン側）の視点★★その後私はというと、ちょうど大学の最終試験と重なって、母にバトンタッチをする形で、試験勉強をしていたような。あまり身が入らず・・・だけど何かのレポート論文のようなものの仕上げをしていた気がします。あと試験も受けていたな～。よく覚えてないけど・・・（笑）。真紀子の状況も説明して、真紀子の論文はほぼ出来上がっていたのでそれを提出して、最後の試験は免除してもらえるようにお願いしたような気がする。学校側は、とても理解があって、それまでの試験の結果やレポートの内容、そのほかの成績などを加味して検討してくれることになった。あわよくば私も・・・って思ったけど、それはならず（笑）。この辺りから私は病院に毎日行くようなことはなくて、代わりに母が行っていた。私は極力、当たり前の生活を当たり前のように送っていた気がする。そして代わりに手術後は母がずっと真紀子に付き添っていた。そして４人部屋へ移動。ここは数日。あまり記憶なし。ついには８人部屋へ。８人部屋に移った後からすぐに、真紀子は歩く練習をしていた。日本では考えられないほどのスピードで、かなり早い段階から『歩きなさい、動きなさい』と言われていたみたい。「動けない」と言っても、「動けます！」と言われて、ほとんどスパルタ状態。ほんの数メートル先のトイレまで、30分くらいかけて、点滴の器具を支えにしながらゆっくりゆっくり。辛そうで真紀子も半泣き状態で、歩いていた。とっても疲れているようだったけど、かなり歩けるようになったんだよ、と笑っていたのを覚えている。だけど、この時もまだ真紀子は良く寝ていたな。最初の意識不明だった数日でものすごい力がかかっていたのか、左足のかかとには最初の１週間ほどの段階ですでに床ずれが出来ていて　（そして１０年以上経った今もまだそれは残っている）、母がいつも一生懸命真紀子の足を擦っていた。私もマッサージを代わってあげたのを覚えている。真紀子の足は筋肉が落ちていて、ハリもなくなっていて、柔らかかった。母はあいかわらず毎日病院に行っていて、ずっと真紀子と一緒に過ごしていた。Putneyの家から病院は遠くて、バスを乗り継いで行っていた。私もたまにお見舞いに行った。食事がほんの少し食べられるようになった真紀子の為に、病院の食事はまだ食べられないからって、母がお弁当を作って持っていっていた。そして、どんどん良くなって、近くの公園にまでも散歩に行ったらしい。今から考えれば、日本の常識からすると驚くべきことかもしれないけど、確か最初に入院してから２ヵ月くらいで退院したと思う。すっごく細々になって、よわよわし～い感じ。まだ歩くのもとてもゆっくりで・・・でも、笑顔も戻っていたよね、この頃には。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 14, 2007

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  【21】　脳死肝臓移植後、父達の帰国 <１９９６年５月初旬>

  ★★妹まいこ　＆　双子まりこ　（共にロンドン）　の視点★★父とまりこは1週間程度ロンドンに滞在して、まきこがまだICUにいる間に帰国となった。この滞在中の数日間、真紀子は夢の中にいたね。話もポンポン色々な話題に飛ぶし、突然寝ちゃうし。でも、そんな中、ずっと「みんなごめんねぇ。」って独り言のように言い続けていた・・・。どこかへお散歩にいった、とか、今日は一緒に空港に行こうねぇ、とかも話していたね。この２人の帰国の朝に突然病院から自宅へ電話があって、「Makikoが空港に行くから着替えを持ってきてくれと言っています」と伝えられた。　母は「何で？？そんな無理な話が。」と思ったけど、「Makikoがそう言っていますから」って。言われるまま病院にとりあえず着替えを持って急行。案の定（＆もちろん）、移植後から数日しか経っていない真紀子は起き上がれる状態ではなくて、意識も朦朧としている状態。きっと父達が帰国するから空港にお見送りに行きたいって、思っていたんだろうね～って皆で話をしていた。それにしても、患者の希望を絶対に無理な事と承知しつつも　聞き流すことをせずに家族にしっかりと伝える英国の医療関係者はすごいと思った。最後、２人が病室を後にするとき、真紀子が初めて涙を見せた。父が、「真紀子！お父さん帰るからなー。お前は運が強い子で、もう何の心配もなくなったからな。お母さんとまいこがいるから、後は大丈夫だよな。お父さんはちっとも寂しくないぞ。今度はどこに旅行へ行くかなぁ。考えとけよ。」って。 それだけ言ったら、父はさっさと病室出て行っちゃって（多分、涙を隠してたんだよね。）。まりこは、慌てて「真紀ちゃん!!!また来るからね!ぜーーーーーーったいに平気。双子だから平気。（今考えても意味不明な励まし方・・・。苦笑）私の元気あげるから!!!!じゃーね!」って感じで、バタバタと病室を後にした。 帰りの飛行機は、行きと違って、今度はずっと父が話していた。過去の話、子供のときからの話、どれだけ真紀子が運が良い子かという話・・・。ずっと、熱く話していた。いつも有難うございます♪「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします

  May 13, 2007

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  【20】　肝移植後　ICU（2人部屋）での入院生活　<１９９６年5月初旬～>

  ★★妹まいこ　＆　双子まりこ　（共にロンドン）　の視点★★集中治療室の１人部屋から２人部屋へ。ここもICUの部屋だったと思う。たくさんの機械が完備されていた。おじいさんと、初めはもう一人おばあさんがいたけど、真紀子が移動するとおばあさんはすぐに別の大部屋に移動して行った。そして一緒だったおじいさんは、どのような病気でその病室にいたのか分からないけど、この方は真紀子が同室にいる間に亡くなったらしい。夜に看護師さんやお医者さんが騒いでいたと思ったら、翌日は亡くなったと当時の真紀子に教えてもらった。「私も逝っちゃうのかな」みたいな事をぽつんといって、物凄く怒ったのも覚えてる。何ばかな事言ってるの!!!って。すごく腹が立った。「何で真紀ちゃんがこんな目にあわなきゃいけないんだろう、何で私じゃないんだろう、っていうか、何でそこらでゴロゴロしているわけ分からん人達じゃなくて（失礼しました。。）、真紀ちゃんなんだろう!!!で、なんで、真紀ちゃん、弱気になっちゃうのよ!!!　本人がしっかりしないと、助からないよ!死んじゃうよ!!!!」って・・・・。身勝手なのは分かっているけれど、そんな気持ちが、腹だたしさに変わったのを覚えている。母の記憶によると、真紀子は手術後から高熱がずっと出ていたみたい。先生や看護師さんから布団をかけるなといわれて、窓も開けられていて驚いたって。日本では熱が出たら汗をかいて休むというイメージだけど、イギリスでは体を外から冷やすことで熱を下げようとするみたい。寝ているとき、まだ通常と違うみたいだった。下着をつけていないのに、上にかけてある布団を大きくはいで、足を立てて、大きく開けて寝ていた。母が何度もシーツをかけてあげていた。「きっと暑いんだよね、まだ恥ずかしいって感情はないんだよ」と言っていたのを覚えている。病院で強行突破（!?）されたリハビリの1つである食事。病院の食事は、初めは点滴、そして早い段階から流動食・・・ずっとプロテインみたいな栄養価の高い飲み物を飲んでいたよね。食べても食べても（飲んでも）吐いてしまっていたのだけれど、家族が面会に来ていたときに、なんとか元気になったところを見せたかったんだろうね。何かを飲んでみたら、結局どばっと吐いてしまった。「全くすぐ無理して!!」!と、周囲がまた泣いた。この２人部屋のときは、真紀子は腹水と肺の内部の水が２度ほど溜まって、その都度とっていたみたい。腹水を取るときは背中に大きな針を刺し、ものすごい痛みに苦しみ、咳き込みながらその背中から取って貰っていた。その間もたくさんの医学生さんたちが見学に来て、真紀子の状態を勉強していたらしい。もちろんこの学生達の見学は事前に病院側から確認をされた前提で。この肝臓移植を行ったのは大学病院だった為に、医学生の見学なども行われている。両親に、そして真紀子にその必要性などを説明した上で、「了承するのもしないのも自由です」と判断はこちらに委ねられた。結局、新薬を試す時と同じ理由で、「イギリスの医療に助けてもらって、この過程が、今度は英国の医療関係者の役に立つのなら、是非見学してください。」と快諾していた。快諾はしたものの、そのあまりの痛さと呼吸ができないぐらいの辛さで、正直なところ医学生さんたちに見守られながらの治療は辛そうだった。それでも、逆に見られているからこそ、それほど取り乱さずになんとか頑張れるんだと思う、と言っていた。この２人部屋には結構長くいたかな、とのこと。クリックをお願いします

  May 12, 2007

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  ごあいさつも上手になりました

  今はメインで脳死肝移植のことを書いていますが、やっぱり途中で入れたいコロちゃんの成長記録こんな短期間でも、色々と出来ることが増えています！そういうわけで、今月６日から１１日までのコロちゃんの様子です。＊まずは６日に満１歳１ヶ月を迎えました！　と言っても、つい先日満１歳のお祝いをしたところだし、特に何もしなかったのですがこうやってまた楽しい毎日を重ねていけたら嬉しいですね。＜キッチン編＞＊そこにあった折りたたみ式の椅子。この下をくぐり抜けたくて入り込んだのはいいものの、抜けなくなり。。。　そのまま椅子を背中に乗せたまま、うめきながらも、やどかりの様にハイハイを続けるコロちゃん。。。　それを見てケラケラと笑い続ける私もどうかと思うけど（自分で言う。。）その姿を最初に発見して「お！やどかりだ！」と言いながらカメラを取りに走るダンナもどうかと。。。　(でも結局撮れなかった。)・・・もちろん、緊急事態には２人ともちゃんと助けますよ。。。！！＊食器棚の一番下の引き戸を開けて、中に入っているタオルなどを出しているのはいつものことなのですが、今日は勢いあまって（！？）自分が中に落ちてしまいました。すっぽりとうつ伏せで引き出しにはまってる　本人は苦しそうにしていましたが、思わず笑ってしまいました。。＜お風呂編＞＊いつもお風呂に入るときはバスチェアに座っていてもらい、私の洗髪などを済ませていたのですが、なんと突然バスチェアから足を引き出そうとトライ！胸の前に支えもあり、どう考えても出られそうに無い体勢なのに！！そして。。そのまま脱出成功してしまいました。。本人はチェアの真ん中に立ち上がって、大はしゃぎ♪　かなり嬉しかったようです。一度成功したらあとは簡単。もうバスチェアには座れません。。＊おもちゃからほそ～く出てくる水。それを一生懸命つかもうとして、なんども何度も頑張っている姿。この必死な姿が可愛い！こうやって、一杯学んでいるのよね。＜その他＞＊「ばぁばー（ばいばいのマネ）」と言いながら手を振ってくれるようになりました。＊「ばぁばー」と言いながらドアを閉め、「ばぁ！」といって顔を出す。これは「いないいないばぁ」をやっているのね。ひたすら付き合います。＊「いただきます」と「ごちそうさま」。自分で両手をパチンとあわせることができるようになりました。ただ本人も褒められた事が嬉しいのか、食事の間中何度も何度も両手をパチン。＊「おはようございます」と言いながらお辞儀をしたら、コロちゃんもペコリとお辞儀をしてくれました。＊たくさんの友達の赤ちゃんと会うのですが、コロちゃんの甘えん坊度はすごい！ランキングがあれば、かなり良い線までいく勢いです私の姿が見えなくなると泣くのは当たり前。私が他の子を抱っこすると、かなり遠くにいても猛烈な勢いで飛んできて、その子を押しのけようとして、怒っています。これは・・・ヤキモチ！？＊歩くのが大分上手になってきました。ハイハイのスタイルも、膝を突かずに「走るぞうきんがけスタイル（わかる！？）」に変わりつつあります。＊そして、昨日は無事ポリオの予防接種（初回）が終了！１回目の時は体調不良で受けられなかったため、今回が初回でした。生後半年前後の小さな赤ちゃんも多かったのですが、どう考えてもコロちゃんが一番泣いていたような。。。　体温を測ったり、お医者様にお腹をみせるのは、どうしても嫌なコロちゃんです＊転倒したときの衝突防止の為にリビングに敷き詰めてあるソフトマット。・・・ですが、最近はこの始末。。＊初めて紙パックのジュースを飲みました。しかも１人で持って♪ただ、半分ぐらい飲んだ後は、パックの側面を押してジュースがピュッと出てくるのが楽しくて遊んでしまいました。。＊お昼寝が少なかった日。夕食を食べながら、眠ってしまいました。。クリックをお願いします

  May 12, 2007

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  【19】　肝移植後　ICU（個室）での入院生活　<１９９６年4月末>

  ★★妹まいこ　＆　双子まりこ　（共にロンドン）　の視点★★手術後は、父と母が片足ずつ、ずーーーーーーーっとマッサージしていて、私たちは父か母がトイレに立った時とかに（逆に言えば、そんな時しか2人とも手を休めなかった）、目を盗んでマッサージしていた。父にも母にも、他の人にはさせない!!!というオーラが出ていたから。個室の集中治療室にいた時には、普通に掃除のおばさんがガタガターって入ってきて、さっさと掃除をして帰って行った。これも驚きのひとつ。集中治療室という隔離されている場所で、衛生面でも感染症予防という意味でも特別なケアが必要だと思われる場所で、そして生死をさまよっていた真紀子がいる病室に普通に（とは言っても、もちろん衛生面はきちんと管理されていたとは思うけれど）　掃除のおばさんが来て、母は精神的に救われたと言っている。「特別な状態ではなくて、生きているんだな～、もう大丈夫なんだな～」と思ったみたい。真紀子の急変を聞いて、たくさんの人たちが真紀子のお見舞いに来たのだけど、まりこが頑として、誰一人とも面会させなかった。「こんな真紀ちゃんは見せたくないっ、真紀ちゃんも絶対に見られたくないはずだ」と言っていた。「元気になったら、その時改めていろんな人と話をすればいい」と言っていた。両親は「せっかく面会に来てくださった人に申し訳ない」といった事を最初は言っていたけれど、結局両親が面会して、真紀子とは誰とも面会させず。真紀子のバイト先の人も、大学の友人も、父の会社の人も、そして一番初めにお世話になった友達にも結局面会はしなかった。入院中はMさんも会ってないと思う。慌しく色々なことが起こって、改めてお礼も言っていなかったけど、本当にMさんにはお世話になったのだなと、今更ながら感謝している。そして、大勢の人が真紀子の無事と、少しずつ元気になっていくのを願って、祈って、心配していた。クリックをお願いします

  May 11, 2007

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  【18】　脳死肝臓移植　直後　<１９９６年４月２６日～>

  ★★妹まいこ　＆　双子まりこ　（共にロンドン）　の視点★★父とまりこがイギリスに到着したのは、真紀子の手術の翌日、日本がゴールデンウィークに入ってから。父もまりこも血の気が引いていて、心配を通りこえて逆にものすごい怖い顔で、病室に入ってきた。まりこは特に真っ青な顔して怖かった。だけど、みんな「真紀ちゃんは大丈夫だよ」としきりに繰り返していた。この時には真紀子の意識が少し戻っていたみたい。母が「おとうさん」と声を発した、真紀子の言葉を覚えていました。確か移植後のこの時、開発中の薬を試したよね。何人かの先生が来て、「この薬はまだ承認されていませんが、きっと効きますので」と。「でも彼女の病気の原因も分からないので、チャレンジです。でもこれで効いたらたくさんの人の役に立ちます」という感じだったと思うけど・・・　さすが、イギリス！こんな時まで～って思った。父と母は、「イギリスの人に助けてもらって、イギリスという国に（医療に）助けてもらって、真紀子の過程が、今度は皆さんのお役に立つのなら、そして、それを先生が大丈夫と仰ってくださるのなら、是非、使ってください。」って快諾していた。そして父が同意書にサインをしていた。クリックをお願いします

  May 10, 2007

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  【17】　脳死肝移植　当日　part 2　<１９９６年４月２５日・２６日>

  ★★双子まりこ(日本側)の視点★★父と私の２人は、母からは一日遅れとなる翌々日の朝の便でイギリスに向かうことになり、搭乗手続きをしていたら、Ｍさんから搭乗カウンターへメッセージが届いていた。「真紀子さんの移植が決まりそうです。」と。家を出た時から12時間強のフライトの間も、父にずーっと「真紀ちゃん、大丈夫だよ。大丈夫だよ。」と言い続けていたが、父はずっと無言。でも、何か言わずにはいられなくて、しきりに大丈夫、と言い続けていた。 長いフライトが終わり、到着口で父が航空会社のスタッフから「Mr.―――?」と声をかけられた。「全て終了しました。Total15時間?（だっけ？曖昧）の長い手術でした。お嬢さんは、乗り切りましたよ。」と。「全部終わっちゃったんだ・・・・。移植、したんだ・・・。」ってポツリと父。どういう気持ちだったんだろうね・・・。それから、無言の沈黙を抱えながらタクシーで病院へ向かったのだけど、タクシーの窓から見るロンドンの街が、大好きだったロンドンの街並みが、とても暗くて、突然異国の地に来てしまったような錯覚に陥って、気味悪かった・・・。初めて訪れる国のようで。私達が病院に到着した時、真紀子が、この世の物とは思えない体になっていて、いや、体じゃないな・・・・、「物体」になっていた。体の全てが5倍くらいに膨らんでしまっていて、愕然。その時の真紀子の意識は全く無く・・・。 もう誰なんだか分からない、沢山の管が体から出ている、色々な機械に囲まれている真紀子を見て、ショックを隠せなかった。でも、体につながれているピッピいう機械（なんていうんだろうね？心電図？）に、正確な鼓動が表示されていて・・・・。「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!　真紀ちゃんが生きてる!!!」って。それまで一度も涙が出なかったのに、病院の廊下で大号泣したのを覚えている。「大丈夫よ、もう大丈夫。真紀ちゃん頑張ったからねー。まりちゃんが泣いちゃだめでしょー。」と言われても、涙は止まらず、生きている真紀子をみて、ただただ涙があふれて仕方なかった。 どうやらその間に父は先生と話をしており、後で「お前、会ったとたん、良く泣いてたなぁ・・・。」って苦笑いされながら言われたっけ。クリックをお願いします

  May 9, 2007

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  【16】　脳死肝移植　当日　part 1　<１９９６年４月２５日>

  ★★妹まいこ(ロンドン側)の視点★★１０時間以上の大手術から戻った真紀子に、いつ次に会えたのか、いつ家に戻ったのか覚えてない。そして考えてみれば、一番初めの診療所に停めた自分の車をいつ取りに行ったのか･･･？ただ手術が終わった後も真紀子の意識はまだ戻らず、相変わらず首には１～２個ものすごく太いチューブが付けられていて、腕にも点滴などなど・・・その他の場所にもいろいろなものが付いていた。病室には心電図などいろんな機械が勢ぞろい。そして真紀子の顔・手足は相変わらず２倍以上に膨れ上がった大きさだった。痛々しくて、正視できなかった。見なかったら、元の真紀ちゃんに戻るんじゃないかって思った。結局、「劇症肝炎」という病名だったわけだけれど、その病気になった原因は不明のまま。Ａ型、Ｂ型、Ｃ型肝炎と色々とあるけれども、どのタイプの肝炎にも当てはまらない。多分ウイルス性の劇症肝炎だろうと想像はできるけれど、今現在発見されているどの種類のウイルスにも適合するものは無かった、と説明を受けた。医師からは「この先、１００年後ぐらい経った頃には、お姉さんの劇症肝炎の原因が分かる時期が来るかもしれない」といわれた。＊劇症肝炎とはどのような病気なのか？参考サイト：　（財）難病医学研究財団/難病情報センター「難治性の肝炎のうち劇症肝炎　特定疾患情報」http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/087.htmクリックをお願いします

  May 8, 2007

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  初節句、無事終了♪

  今年は初節句！（去年は生後1ヶ月だったので特に盛大なお祝いはしませんでした。） コロちゃんの急な高熱により、５月５日の予定を今日まで延期してもらっていたのですが、なんとか体調も親子ともども復活しました～！ よって、無事に初節句のお祝いをすることができました。 主人のご両親とおばあさまお２人の４名をお招きして。 残念ながら私の両親は父も手術後間もないということで来ることはできませんでした。 お料理も頑張って作りましたよ～～。 一応、全部手作りです 朝からのんびり掃除をしたりしていたら、気がついたら１０時！１２時半にいらっしゃる予定だったので、あわててダンナに息子を任せ、料理に奔走する私。 ダンナもそんな私を見て、朝のネンネをさせてくれたり、遊んでいてくれたりとすごく助かりました♪　ありがと～～！無事、料理も完成し、なんだか息が抜けちゃいました。 普段そんなにおもてなし料理を作らないので、失敗しないかとヒヤヒヤしましたが、まぁ大丈夫だったかしら？（自己満足。。。） ◆本日のメニュー◆ ・お赤飯（俵型のおにぎりにして） ・豆ご飯（季節物として） ・お吸い物（華やかな丸い麩、飾り三つ葉、金粉添え） ・殻付き海老のバター風味　カリカリのガーリックパン粉添え ・肉団子の甘酢あん　新キャベツを添えて ・蟹入り卵焼き ・新たまねぎメインのカラフルサラダ ・グリーン＆ホワイトアスパラのからし酢味噌がけ ・・・とまぁ、こんな感じに仕上がりました。 ◆デザート（持ってきて頂きました）◆ ・大粒の苺 ・有名和菓子店の柏餅 ・有名洋菓子店のプチケーキ もうお腹も大満足の最高の一日でした♪ コロちゃんも最初こそ固まってはいたものの、このメニューの中から食べられる物をたくさん食べてご機嫌に段々と愛嬌を振りまき始め、少しは皆さんにも喜んでいただけたかしら？ また一年、元気にすくすく育ちますように！ ＊本日のテーブルです。＊パパの背中にぴったり張り付いてご機嫌♪　２人おそろいのシャツです。＊出窓に置いた鎧兜の前で。来年は３段全部飾ろうかしら！？ クリックをお願いします

  May 7, 2007

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  【15】　脳死肝臓移植の連絡　<１９９６年４月２５日　早朝>

  ★★妹まいこ(ロンドン側)の視点★★この辺りから私の記憶は曖昧になります。母いわく、母が到着した翌日に移植の手術が行われたそうだ。そこから計算すると、病院へ運ばれた日も入れて、３日後にあたるだろうか？検査の結果、脳死ドナーの方の肝臓が真紀子と適合するという事になったらしい。この日の早朝、ロンドンの自宅に病院から電話があり、朝８時から移植手術をしますと言われて、母と2人で病院に急行した。結局、朝９時くらいから１０時間以上の手術。「大手術になります。大きくお腹を開腹します。だけどベテランの先生で全力を尽くします」と言われた気がする。切る場所も、図解して事前に教えてくれた。母が「かわいそうに・・・」と泣いていた。そして2人、真紀子の移植手術中、ひたすら待ち続けていた。クリックをお願いします

  May 7, 2007

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  【14】　脳死ドナーが見つかり本格的に移植の話が出る　<１９９６年４月２４日>

  ★★妹まいこ(ロンドン側)の視点★★確か夜が明けてから、真紀子が首や胸などに太いチューブで繋がれて、集中治療室で横たわっているのを見た。真紀子の顔が2倍以上に膨れて、別人になっていた。手足もパンパンに腫れて・・・。入り口で立ったまま、そのまま中に入れなかった。ここで先生だったかな・・・から、再度「ご両親は着きませんか？」と聞かれた。「はい、まだです」と伝えたら、肝臓移植の話が再度出された。「お姉さんに合いそうな肝臓が見つかりました。今検査をしているところです。合うようなら同意書にサインをしてもらうことになるのでお願いします」と、同意書を見せられながら言われた。この時初めて、私はサインをしていいのか、不安になった。命を助けるにはそれしか方法がないというのはよく分かっているのだけど、だけど『移植をする』という判断を、その承諾同意書にサインをするという行為を、私がしてしまっていいのか・・・。だけど、あまり深いことは考えないようにして、不必要な感情は殺して、もし誰も間に合わなかったら、私がサインをしようって思っていた。確かその日の夕方近く、母が到着。真紀子の病室に来て、やはり大きく腫れた真紀子の顔をみて驚いたみたい。母と私が、搬送先病院の移植コーディネーターであるEmma（エマ）という女性スタッフから状況を聞いた。ここでEmmaさんが「肝臓がだめなので、移植しかない」と言った。「どうしますか？」って。母が即答。「お願いします」って言っていた。この時点では劇症肝炎という事で一刻一秒を争う事態になっていた真紀子の容態。今、移植を受けられなければ命は確実に無くなると言うことで、移植待機患者リストの一番上になっていたみたい。その後、母が同意書のサインをした。最初　移植の話が出た時に、母は真っ先に「私の肝臓を使ってください」と言った。日本では移植と言えば生体肝移植しか行われていなかった頃だった。ただEmmaさんには「英国では生きている人間の臓器は使いません。生きている人にメスはいれません。脳死ドナーからの肝臓移植をしましょう」と言われた。この時に母は、”英国という国は本当にすごい”と思ったそうだ。クリックをお願いします

  May 6, 2007

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  4月27日～脳死移植：５４例目の手術、すべて無事終了

  アップするのが遅くなりましたが、先月末に脳死臓器移植手術が行われ無事終了したとのニュースがありました。＊毎日新聞より＊http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070427k0000e040064000c.html（時間が経つと消えてしまうと思うので、内容転載いたします）＜脳死移植：５４例目の手術、すべて無事終了＞５４例目の脳死臓器移植手術は２７日、すべて無事に終了した。東京女子医大東医療センターで脳死となった４０代女性が臓器を提供した。心臓は３０代男性に、左肺は２０代女性に、膵臓と片方の腎臓は４０代女性に、いずれも大阪大病院で移植された。もう片方の腎臓は国立成育医療センター（東京都）で１０歳未満の男児に移植。肝臓は二つに分割され、大阪大病院で１０歳未満の男児、東京大病院で４０代男性に移植された。毎日新聞　2007年4月27日　12時41分この女性の命が、たくさんの方の命にリレーされたのですね。女性の方、そしてそのご家族の方の勇気に感動しました。臓器移植を受けた方々のご回復を心からお祈りいたします。クリックをお願いします

  May 5, 2007

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