ローマは見所が多いから、張り切りすぎてあちこち回ろうとすると、すぐにへばってしまう。
そんな時は、広場のカフェやレストランで、ちょっと一休み。
有名な広場のテラス席は、どこもぼったくり値段だけど、まあしょうがない。
場所代だもんね。
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サンタンジェロ城の上にあるカフェでジェラートを頼んだら、ウエハースが4本も刺さって登場。
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3月末のまだ寒い日だったので、エスプレッソを飲んで温まりながらジェラートを食べる。
16世紀に、ドイツの神聖ローマ帝国軍がローマに侵攻して大略奪を行った時、この城に教皇が逃げ込んで、教皇を守ったスイス人衛兵が大勢戦死したんだっけなあ。
帝国軍は、昔からろくなことやってないなあ・・・。
なんてことをぼーっと思いながら、コーヒーをちょびちょび飲む。
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バチカン美術館とシスティーナ礼拝堂を見た後は、人込みでくたくたに疲れたから、美術館の向かいのカフェで、生をくーっと一息。
ビールが出てきたら、写真を撮る暇もなく速攻で飲んだので、ちょっと減ってる。
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オレンジのスプレムータ(フレッシュジュース)も、写真を撮るどころじゃなく、くぴーっと一気に飲む。
赤いブラッドオレンジのジュースも、イタリアならでは。
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ナヴォーナ広場で、修復中の四大河の噴水を眺めながら食べた前菜の盛り合わせ。
プーリアと比べるとかなりお上品な量だけど、日本人にはこれくらいで十分かも。
隣のテーブルの、外国人の若い女の子二人連れが、勘定書きを見て真っ青になり、カメリエーレに内訳の説明を要求していた。
ローマのカフェでは、外国人観光客が、値段が高すぎる!とくってかかる姿をよく見る。
ローマでは、おどおどしているとバカにされる。
だからといって、コーヒーの値段にけちをつけるようなおのぼりさん丸出しでも軽く見られる。
このレストランの陽気なカメリエーレは、客のことを「ドットーレ(ドクター)」か「プロフェッソーレ(教授)」のどちらかで呼んでいた。
私は「ドットレッサ(女ドクターってとこか)」と呼ばれた。
つまり、客は社長さん扱い、というわけだ。
当然お勘定も、社長さん価格。
カメリエーレのこのノリについていければ、たっぷり楽しませてもらえる。
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これは、ポポロ広場に面したレストランで食べた「アッフェッターティ・ミスティ」。
生ハムやサラミの盛り合わせのこと。
ワインリストにプーリアのロゼがあったので注文したら、品切れだった。
代わりにカラブリアのチロー・ロザートを持ってきた。
ローマでは、地元ラツィオ州のワインに出会う確立はかなり低い。
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どこにいっても人だらけのローマにも、観光客がほとんどいない遺跡があった。
チルコ・マッシモ。
ローマの大競技場の跡だ。
かつてここで、ベンハーがやっていたような戦車レースが繰り広げられたんだとか。
今はのどかで広大な原っぱ。
自分の影を記念撮影。
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チルコ・マッシモのそばには、真実の口がある。
真実の口は、恥ずかしながら、このブログのシンボルマーク。
久しぶりの再会だねえ。
ウインクしないと、なんだか物足りないなあ。
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ローマはバスで回った。
詳細なバスの路線図を売っているので、使いこなせればかなり便利。
バス亭にも、停まる場所が全部書いてある。
ただし、混雑するバスの中にはスリがうようよしている。
貴重品は完璧にガードして、どんなに眠くても居眠りはしないこと!
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この時は、キリスト教の一大イベント、復活祭の時期だったので、どこの教会でも特別なミサをやっていた。
これはラテラノ大聖堂のミサ。
大きな教会なので、観光客が大勢うろうろしているが、誰も気にしていない。
今回はいろんな教会に行った。
そんな中で一番感動したのは、イエズス会の総本山、ジェズ教会だ。
以前にも書いたが、ここは、フランシスコ・ザビエルの右手が収められているという教会。
あったー。
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これがザビエルの右手。
なんでも、右手は祝福を与えるありがたい手だったから、わざわざ切り取ってここに運んだのだそうだ。
ザビエルは16世紀の人だが、この手を見ると、実在していたことがひしひしと伝わってくる。
でも、この右手よりもっとすごいのが、教会の天井画だ。
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バロック巡りの旅の締めくくりにふさわしい、圧倒的な傑作。
見上げていると、どこまでが絵で、どこからが彫刻なのか、分からなくなる。
だんだん頭がくらくらしてきた。
幻想と畏れの感情が湧きあがり、無限の宇宙に、命綱なしで放り出されたような気分だ。
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感動した旅の仲間は、もしカトリックの信者になるんなら、イエズス会にする、なんて言い出した。
何度もローマに来ていて、今まで訪れなかったのが悔やまれる。
あまりの衝撃に、日本に帰る直前、再び訪れた。
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ローマで最後に見たジェズ教会。
正面の窓から光がさしこむ神々しい姿を目に焼きつけて、日本に帰るために、空港へと向かった。
今回のプーリアとローマの旅も、ようやく終了。
とにかく濃い旅だった。
素朴で温かいプーリア、華やかで気さくなローマ、どちらも最高!
これだからイタリアはやめられない。
また次のイタリア旅行まで、「イタリアで食べたい!」と願う日々が続く。
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