娘から見て

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• 平穏な日

  今日はまだ蒸し暑かったけど、気温が下がったのでホッとする。しかし、昨晩の雷はすごかった。父は今日は特に何もしていないと言う。外を歩いたり、Saeboで手の訓練やペグボードを続けているらしい。それから、本を読んだり、テレビを見たりということだった。か なり前にインターネットで購入したメディシン・ボールが今日、やっと届いた。約900gの重さのボールはバスケットボールより一回り小さいように見える。 父にはそれをどのように使うのか聞いてみた。不具合の手を広げて、両手でボールを持つ練習をするとデモをしてくれた。本当はそのボールを持って、腕の運動 とか、手首を回すような動きをやりたいと言ってたが、今はできないので、これから15年かかるだろうって。うん？どこから15年という年数が出てくるのだ ろう。しかも、これから15年となると父は87歳になる。そこまで長生きするつもりだったら、頑張って！Nokosoku.comに新しい記事、奇跡的な脳回復をアップしましたので、見てください。

  2006.07.20

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• 暑くても元気

  昨日も今日も、とにかく、暑い！！昨夜は場所によって、停電になったそうな。昨日はうちのほうは大丈夫だったけど、今日の午後はいきなり電気が落ちて、パソコンもふっと消えた。みんなが冷房を使うせいだろうけど、この暑さで冷房がなければ、かなり辛いものがある。こ の暑さの中、父と母はフィットネスに。施設内は冷房がきいているから、辛いことはないかな。父に調子はどうかと尋ねたら、悪くはないと。ちゃんといつもの ノルマをこなしているそうな。寒いよりは暑いほうがいいのだろうか。でも座っていたところ、立ち上がったら、しかめっ面で「あっ、痛っ」。やはり、腰が痛 いらしい。動きによるものなんだろうけど。今週の鍼は木曜なので、それまでまた我慢。鎮痛剤の副作用で嫌な思いをしているから、ひどくならないように祈 る。今日はフィットネスから帰ってから、また寝てた。片手にタイムズのニュース週刊誌を持ちながら。いつも昼間に寝ていることを父に聞くと、決まって30分だけ目を閉じていたとか、横になって音楽を聴いていたとか、そのような返事が戻ってくる。 本当？いつもどのくらい寝ているのかな。朝食後には寝ているし、午後にも寝ている。時には夕食前に寝ていたりもする。脳梗塞後の最初の2-3年は、昼間に 寝ていることはほとんどなかったと思うんだけど。これは歳のせい？寝る事が好きで、こんなに寝れるのだったら幸せかもしれない。   

  2006.07.19

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• 新しい物が好き

  今日もまた、暑い日で本当に溶けそう。父は最近はとても機嫌がいい。今日は中国の天津の病院に3ヶ月行きます、という連絡をルース・ライクに入れた。やはり、中国行きが決まったからうれしいのだろう。母はそんなに中国での鍼灸治療に期待して、思うような効果がなかったらどうするのかしらって言い出した。父は横にいて、そうしたら死ぬって笑いながら言った。半信半疑で行くのだから少しでも良くなれば、それでいいと言う。確かにやってみなければ、分からない。本人は疲労感が随分、楽になったと言うのも、良く分からない。笑って、楽しい事を考えていれば、そんなもんか。父はペグボードを 毎日のようにやっている。不具合の手ではコマを人差し指と親指でつかんで、やっている。最初のときよりは、コントロールがきくようになったと言う。母はそ んな新しい玩具を買わなくてもやろうと思えば、いくらでもリハビリになる方法があると言った。蓋がついたビンの開き閉めを練習するとか、衣類のボタンと か、階段だけでも何度も繰り返せば、それでリハビリになると。確かにそうである。本に紹介した、ヘミグライド (買収されてSaeboglideに名前変更）はOTで買うように勧められたのに父は気に入らず、最初のころは少しやってたが、後は部屋の隅に置き去りにされている。またその他に、ニューロ・ムーブ　（過去の遥かなる完治への道程　２．を参照）もやっていたが、それも今は全く使われていない。父は結構、飽きっぽいところがあるということかな。常に新しいものに目が行く。やってみて、嫌なものはしょうがないんだけど。まっ、本人にやる気があって前向きにやっているのであれば、それ以上は望めないかな。後はマンネリ化を防ぐことか。  

  2006.07.18

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• 悪い癖がよみがえる

  のんびりした日曜、近所の子供たちがプールで遊んでいる音が聞こえてくる。暑い日がまた続き、今日の最高は32-33度ぐらいだったかな。火曜ぐらいには36度という予報も。今 日は父と母はフィットネスに。夕方に帰ってきて、気がついたら父は冷蔵庫に直行。何を手に取ったと思ったら、缶ビール。やめさないって母に叱られながら、 半分ぐらい飲んだらしい。悪い癖がよみがえった？やはり、家にお酒類は置いてはいけない。料理用に買ってたワインに塩を入れて冷蔵庫に保存していたときも あったけど、最近は大丈夫だろうって、あんまり気にしていなかった。やはり、暑い日のビールは誘惑としては大きすぎるのかな？ビールがおいしく感じるので あれば、それも元気ということ？脳梗塞後はビールがおいしくないって言ってたのに。脳梗塞に なった2002年は本当にかわいかった。病院食に慣れていたのもあって、他のものを口にするのが恐かったみたい。お酒は止めるって言ってたと思うんだけ ど。今は普通の人と同じような食生活に近いのでは？外食はほとんどしないので、そこが大きいかもしれない。また、朝食は決まってオートミールと豆乳とヨー グルトとフルーツを食べているので、一応健康に気を使った食事。昼や晩御飯は母は野菜をもっと食べさせようと努力しているのに、本人はあんまり食べたがら ないので残したりする。いつからか覚えていないけど、父は毎日、苦いチョコレートを食べてい る。板チョコを細かく32等分にして、専用の缶に入れてる。それをちょこちょこと食べてる。苦いチョコレートと言っても、最初は70%ぐらいのを買ってい たのが最近は85%のを売っていたのでそれを食べている。相当苦く、ほとんど甘味を感じない。脂肪も少ないし、抗酸化物質が多く含まれるので健康的かな。 昔は、チョコレートが特に好きな人ではなかったので、これもまた不思議。

  2006.07.17

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• 今日も元気

  今日は母と二人でアウトレットに買い物に午前10時半ごろから6時半ごろまで外出。私達が出かける前に一人で外を歩 いてきたし、Saeboの手の装具は自分一人ではつけられないから、その練習もやっていた。お昼を用意して、父は一人で留守番。基本的には家が好きだし、 昔から母や私のダラダラとした買い物に付き合うのは興味がないので、好都合。脳梗塞後には一 人での留守番で、不安があったのか、あんまりいい顔をしなかったときもあった。当時は、こっちも一人で留守番させるのが心配だった。しかし、最近は気持ち 良く行ってらっしゃいと言ってくれるし、帰ってきたときは買い物はどうだったのかと聞いてくる。夕方になるとかならず、携帯で様子はどうなのか、終わって いるのかという電話が入ってくるけど、ごゆっくりどうぞって。買い物が終わって、家に向かう車の中で連絡を入れ、大体の帰宅時間を言うのが決まっている。昨 日は母に連れられて、鍼の帰りに日本食料品店に寄った。そして、父はまた早く帰ろうって言い出したので、母はビールや鮭の頭、イカの刺身、父の好物ばかり を買っているんだから、幸せでしょ？って言ったら、父は黙って我慢することが出来たそうな。父は脳梗塞になってから一度も財布やお金を持ち歩く事がないの で、早く帰ろうって言いながら、強引にカートを押しながらレジに並んでしまうのが、おかしい話。やはり、安定しているから、調子がいいから、父はちょっとしたストレスでも耐えられるのかな。先日の鍼で腰痛もかなり良くなったようなことも言ってた。

  2006.07.16

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• 追加！！

  今日は、www.nokosoku.comのブログのほうに脚部用電子装具についてアップしましたので、是非、見てください。

  2006.07.14

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• 性格も変るもの

  今朝は暑そうだけど、カラッとしているのでまだ過しやすいかな。さすが、昨日のブログ記事では父は何もコメントができないって、ちょっと寂しそうだった。母 と父と三人で、昔の父の性格の話になった。今とは随分、違うよねって。昔は父はカリカリするタイプで、そんなに笑う、にっこりする、微笑むタイプではな かった。なのに、脳梗塞後はすぐににっこりするし、嬉しそうなときの表情はとても素直である。これは歳を取ったせいか、仕事のストレスが無くなったせい か、脳梗塞になったから？昔は、酒が好きだった父は良く酔っ払って、絡むこともしばしば。この話になったら、昔と同じで、自分にとって都合が悪い話になる と部屋を退場するのは相変わらず。せっかちなところも全く、変っていない。でも、不思議と丸くなったもんだ。やはり、脳梗塞後は人生観は変るというのもあ るかな。今日は鍼の先生に行くことになっている。Saeboの手の訓練やペグボードの 練習も続けている。ペグボードは頑張りすぎたときは指が痛いと言ってた。鍼の先生に腰痛を訴えて、なんとかしてもらえるといいんだけど。鍼に行きだしてか らはやはり、調子がいいみたい。というよりは、行かなくなって調子が悪くなった時があるから、このまま通い続けることになるであろう。鍼の先生には最初は イライラすることが多いと言ってたので、それも随分、落ち着いたような気がする。もしかして、鍼で性格も変る？そんなことはないと思うけど、機嫌がいいほ うがこっちも接しやすいのは確か。  

  2006.07.14

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• 歳は取りたくない

  昨日は本当に天気が荒れ、うちから車で15分ぐらいのところでは竜巻があったそうな。しかも被害があったところは限 られた一角に過ぎない。何かと怖いものである。ここで木が倒れると言っても、直径50cm以上の太さのものだったりするので、車とかも潰れてしまう。今日 もまた続いて蒸し暑く、今にでもまた雨が降りそうな気配。父は元気そうかな。ここ一週間ぐら いは動きによって、腰痛を訴えるようになった。前にも腰痛で悩まされたときがあったけど、それは一時的ですぐに良くなったもの。今回はどうしてだろう。何 かと無理がある姿勢だから、仕方ないのか。フィットネスに行って、運動しているから大丈夫だと思ったのに。歩き方が崩れてきているせいかな。いつも疲れていて辛そうな顔をしているときは歩き方がひどく左側に傾き、また杖を使わないときが多いので、癖になっているせいかも。腰 痛の話から、父の年齢だと本当に元気で活躍している人は限られた一部の人間であって、ほとんどは体の痛みや何かしら具合が悪かったりするのではないか、と 父は言い出した。もちろん、歳と体力を考えた上での行動を取っているとは思うのだが、ここで父が言う元気で活躍しているというのは、畑を耕したり、庭仕事 をしたりという例を挙げていた。肉体労働ができなくても、好きなことをやる元気があればいいのではないかな。やはり、後遺症があると思うように動けないの と疲れが大きな障害になっている模様。今日は、疲労感があるのかどうか、分からないと言った。でも、今まで昼間に寝ている時間は同じぐらいじゃないの？そ れとも、気分の問題？父はあんまり、ブツブツ文句ばかり言うと母や私に嫌われるのは分かって いるし、うるさいって言われるのも十分承知である。本人があまり言わないようにしていると主張したりするときがある。できるだけ流さないように努力はして いるものの、その対処方法が見えないときがある。そのためにも医者や鍼に行ったりしているんだろうけど、ときには専門家でも分かってもらえないと不満があ る。全ての体の痛みや体力の無さは、脳梗塞とは関係なく歳を取ったということかなって思うときがあるのかな。本当に歳を取りたくないわね。 

  2006.07.14

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• グッド・ニュース

  今日は湿度が高く、大雨・雷雨、そして竜巻注意報まで出ていた。どうやら、もうちょっと北のほうでは木が多く倒れ、水害もあったり、道や高速が通行止めになったりして大変そう。こういうのは地震よりは恐くないかなって思うんだけど、慣れの問題かな。父と母は二人でフィットネスに行き、そこにいる間は雨がすごかったらしい。父はペグボードに集中していて、朝は調子が良かったけど、午後のフィットネスの後だと疲れるせいか、午前中のときほどはできないと言ってた。とりあえず、頑張っている!中国の天津の鍼灸治療の話は すっかり忘れていた頃に、なんと、連絡があった。予定が決まり、来年の4月ということになった。私のほうに電話がかかってきたのでこの話を父にすると、 あっそう、4月って来年のことか、と呟いた。思っていたより、嬉しそうではなかったかな。もっと興奮するかと思ったのに。まだまだ、先の話だから？待ちに 待っていたニュースじゃなかったの？おかしいな。ルース・ライクにまた必要な情報や手続き等を済まして、来年の4月にはルースと同行で中国行き!　楽しみ ができたから、良かった!!

  2006.07.13

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• とりあえず元気かな

  ニューヨークは蒸し暑い日が続いている。午後5時でもまだ蒸し暑く、午後はずっとゴロゴロと雷が遠くに聞こえるのに、父は外を歩きに出かけた。これも元気な証拠かな。父 は先日から始めた三つのうちの一つの、一番大きいコマのペグボードを頑張ってやっているようである。本人は好きなようにやりたいようで、私や母が隣で言う 親切な助言はうるさい思うらしく、ひどく嫌うし、時にはとても機嫌が悪くなる。もちろん、OTやPTの時は指示通りでとても頑張るんだけど、家では自分の 好きなようにやりたい様子。これも何かと難しい。今日は100回やったと父は報告しに来た。そして、今までにやっていない動きということもあって、指が痛 くなってきたと。100回とは、一つのコマをボードにのせるのが一回ということかな。その調子で頑張ってみるのも良し。やっ と、神経科の先生の連絡先が確認され、アポを入れた。これがまた8月中旬で、先の話。脳梗塞患者を専門にやっている先生なので、とても興味深い。どのよう な診察で、どのようなアドバイスをするのか。本当だったら、もっと早くに紹介してもらえば良かったのかなって思ったりもする。医者となると、我慢できない 症状や疑わしいものはすぐに相談するけど、他は生きるか死ぬかという問題ではなければ、後回しか我慢する。本当は疲労の原因を追求するべきなのかもしれな いけど、歳だから、脳梗塞だったから、と流されてしまいがち。治療方法がなければ、なお仕方ない。ちょっとだけ期待したい。

  2006.07.12

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  これからの大汗

  今日の父は元気そうだったかな。私のほうがバタバタしていたので、あんまり観察することができなかった。母と一緒にフィットネスに行って、今日の調子はどうだったのって探りを入れた。父に聞くよりは正確な答えが戻ってくると予想して、ついつい母に聞いてしまう。父の調子は良かったらしい。逆に母はどうやら、昨夜は良く眠れなかったのでちょっと手加減していたとのこと。今日はお待ちかねのペグボードの3種類が届いた。   前 にOTで3番目のようなものをやった事があるからそれを買おうと思っていたけど、上の二つの子供用のほうがやりやすいだろうと言う事で、三つを買ってみ た。www.nasco.comで購入し、郵送費も入れて40ドル。とりあえず、父は一番上のものから試していた。ちょっとやってみては大汗。手ごたえが ありそう。父の右手は手首は動かないので非 麻痺側上肢抑制療法 (constraint induced therapy) の対象にはならない。その療法だと元気な腕を体に縛り付けて、不具合の手を使うように毎日6時間の治療を2週間行うと言われているもの。自分で家で出来る ものはやってみようという気力がとりあえず、今日はある様子。どのくらい頑張れるかな。  

  2006.07.11

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• 時々の楽しみ

  週末は私が友達の誕生日を祝うために車で3時間ぐらいのニュージャジー州のアトランチック・シティーに出かけてき た。アトランチック・シティーと言えば、ラスベガスの田舎くさい小型版と思い浮かぶかもしれないけど、最近は開発にかなり力を入れていて、高級ホテルや ショッピング、もっと有名な芸能人の出演が増えたような気がするけど、繁盛しているらしい。私 が帰ってきてから父に土日はどうだったの、何してたのって聞いた。フィットネスは金曜に行っているので、二日連続は行かないことにしているので、土曜は家 でのんびり、日曜はワールドカップのサッカーの試合でまた、家にいたそうな。元気そうかな。立ちくらみを時々経験するようなことを言ってた。特別に良くも なければ、悪くもないというのもいいことのうちに入るとしよう。食事の前に、冷蔵庫に入って いる小瓶のビールが一本冷えているのを覚えていて、飲みたいと言った。飲むことが少ない上に、飲むとしたら少量なので、小瓶の半分ぐらいを飲むだろうと 思った。しかし気がついたら、すきっ腹で数分後にはほとんどを飲み干していた。脳梗塞になる前は毎日のように酒を飲用していた父は、今はちょっとだけでも すぐ赤くなって酔っ払ってしまう。酔っ払うと足元がふらつくので、気をつけるように注意をする。階段から落ちることが一番恐い。昔はストレス解消で飲んで いたのと違って、ちょっと少量で楽しむ感じで飲むので、飲んだ後は絡んだりすることもなく、とてもご機嫌。これで、いい週末を過せたかな。  

  2006.07.10

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• 抑制できない生理的反応

  今朝、父が興奮していた。顔が赤くて、体がかすかに揺れていた。どうしたのだろう。以前から父が興味を持っていた中国の天津の病院での鍼灸治療に関して、そこでの治療を体験したアメリカ人のルース・ライクに病歴等の詳細を送って天津の病院に問い合わせをしてたのに返事が来ない。ルース･ライクの体験の話をこちらから。彼女は数人をアメリカから後遺症を治療するために中 国へ同行しているので、父も参加したい意思が強いのである。ルース・ライクの話をwww.nokosoku.comに書いてから、日本の脳梗塞患者から問 い合わせがあり、その方には中国も日本から近いので直接、問い合わせをしたほうがいいと父は返事をしてた。その院長先生は日本でも活躍されているのもあ り、詳細はこちら。そ の方からまたメールがあり、彼は先月に天津の病院院長宛てに手紙を書いて、昨日には返事をいただいたとのこと。3ヶ月の鍼灸治療によければ来てくださいと いうことだった。治療費は150万円以内という話。父は羨ましかったのであろう。父もルース・ライク経由ではなく、直接、天津の病院に連絡をするか、どう しようか考えている様子。何かと過敏になっているのもあって、父は興奮した生理的反応は抑えられなかったのかな。それから、午後にはフィットネスに行って、元気そうだった。落ち着いていたのでホッとした。もうそろそろ届くと思っていた玩具は調べたら、私の勘違いでまだ発送されていないかも。問い合わせをしたにも関わらず、すぐに返事がないのはやはり、アメリカ。気長にやるしかない。忍耐はいくらあっても足りないもの。今日はwww.nokosoku.comのほうに最新情報として脳梗塞後遺症の治療として反復経頭蓋磁気刺激についてアップしましたので、是非ご覧下さい。

  2006.07.08

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• 普段の日

  今日も朝方から大雨。でも、午前中には雨が上がって午後からは晴れ。気温も湿度も下がり、とても過しやすい日。天気も良かったし、父の機嫌はそう悪くはないかなって、勝手に思ってしまう。父 は昨日の治験に関するニュースは特に反応がなかった。それはそのまま受け入れた感じかな。実は、手術するのが恐かったので、ホッとしたのかも？主治医に紹 介された神経科の先生に相談しに行くとか、ホームページに載せる原稿を書いたりやることがあるから、そんなに気にしていないのかな。父 は今日は母に連れられて鍼に行った。ここのところ毎週金曜にやってもらっているが、今週は先生の都合で木曜に。鍼の治療後には母と一緒にスーパーへ買い 物。アメリカのスーパーとしては比較的に小さいお店で、また通路が広いほうである。父はそこで買い物用のカートを押しながら、勝手に自分の好きなものを探 して来るらしい。母はカートと共にいなくなった父を探すのに時間がかかると言ってた。また、父が直ぐに帰ろう、帰ろうと言い出すのでゆっくり買い物ができ ないと。ニューヨークの郊外だから、どこへ行くにも車で15分ぐらいはかかるのが当たり前 で、母にとってはフィットネスや医者の帰りに買い物をするのが効率がいい。また、家に戻ってしまうと出かけるのが面倒になる。父はフィットネスの帰りの買 い物は嫌う。車で待っていてと言っても、どうしても帰りたいと言うときもある。その日の調子にもよるのだろうけど。明日ぐらいにはインターネットで購入した玩具（メディシン・ボールやペグボード）が届く予定。それが楽しみになるか、またフラストレーションになるか、どうかな。  

  2006.07.07

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• 冴えない日

  今日は早朝から豪雨と雷。そして父はだるそう。なんか冴えない。昨日とは全然違う。いつも気分が良くないのは天気が悪い、雨のせいにしたりしてたけど、本当はどうなんだろう。昨日は曇りでちょっと雨が降ったいたにも関わらず、久々にみる機嫌の良さはただの偶然？！午 後には雨も上がり、父はフィットネスに行った。午前中はソファーで横になり、気がついたら眠りに入っていた。運動は気分的に今日は行きたくないと思いつ つ、行ったほうがすっきりするだろうと思って行ったらしい。帰ってきてからはすっきりしたと言って遅めに昼を食べ、また眠そうだった。目が開けていられな い様子。どうしたものか。大脳皮質電気刺激について問い合わせをするために電話をかけた。父 の誕生日、脳梗塞発症日、脳梗塞は血栓か出血によるものか、発作の抑制する薬を服用しているか、発作は起きたことがあるか、ペースメーカーを入れている か、手を広げることができるか、というような質問を答えたら即、残念ながら今回の治験には参加できませんと。えっ？！どうして？私が何か間違えて答えた？ いくら粘っても、教えてくれなかった。テストする側がどういう条件で参加者を選別しているかは公開できないというような説明だった。多分、これは手を広げ られないということか、もしかして脳梗塞発症してからの年数が合わないのか。この治験に関しては、今までに安全の面で問題は無かったらしいけど、やはり手術と考えると恐い。脳に植え込む図を見たら、余計に恐い。母はもともと手術を嫌がっていたから、良かったのかも。    

  2006.07.05

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• 導く事

  今日は湿度が高く、蒸し暑い日である。しかも、曇り空で今は雷がゴロゴロしている。父は朝から私がいる部屋に来て話をした。何かとご機嫌。先が見えてきたというか、ちょっと生活に張りが出たというか。本人も疲労感が和らいだようなことを言った。うん？ブ ログを開始して、一週間。父もどうやら楽しんで読んでいる。脳梗塞になってから、毎日の日記を書くことを勧めたが実行しなかった。書く気力がなかったの か、ただ面倒だったのか。私が書けば記録にも残るので、それもいいかもしれないと気軽にブログをはじめたもの。ブログを書き出したため、父は薄々分かって いたことだが、進歩が見られない今の状況を自覚する羽目になり、とても元気がなかった。そしてそれを変えるにはどうするのか、他の治験の可能性、そしてタ イミングよく新しいリハビリのニュースが見つかったりした。そこから、父はやってみようと思うことが出てきて、生活に張りが出てきたのであろう。そ して、前からクラシックの音楽は好きな父であるが、コンサートに行くのはそれほど興味がなく誘われたら行く程度であった。今回の母の計画でコンサートに行 き、これからも行きたいというのは他に楽しみができて、本当に良かった。父に楽しみは何かと聞いたところ、寝ること、風呂に入ること。後はリハビリ。そしてまたリハビリ。他には読書や音楽を聴いたり、日本語テレビを見たりしている。でも、元気になって回復することが一番の楽しみなのである。 今は行き詰った状態から導かれたということかな。これで少しでも元気になってくれればいいのだが。もっと楽しみを探して、前向きに生きて行くこと。これはまたみんなで努力することでもある。頑張ろう!

  2006.07.05

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• 外に出て見えるもの

  先日のコンサートに出かけて、どうやら父と母と私が感じたことは違うということに判明。劇 場のロビーに入った途端に親切に劇場の人（インド系の若い男）が父のことを気にかけてくれて、座って待つ場所を教えてくれて、入場するときは長い列ができ るので係りのキャプテンを紹介するから彼が横から入れてくれるようなことを言ってくれた。入場の時間になったら、そのキャプテンは見当たらないし、横から 入りづらいかったので短い列のエスカレーターのほうに行った。母は劇場の人にとって、よほど父の歩き方が不安定に見えたのではないかと言った。そこで、私 はそれより年寄りが多いところで私が魅力的に見えたから、話しかけたかっただけだよって言ったら、納得しなかった。何しろ言う事がいい加減だったし、本当 に父のことを心配してくれるんだったら、もっとしっかり面倒みてくれる。それとも、本当に私が魅力的だと思ったら、もっとしっかり世話をしてくれたは ず？!毎日のように見ていると、父の歩き方が前と比べてどう違うか見えなくなってしまう。今回は大勢の人がいる中で、父を他と比べてしまうのか。劇場内の壁が鏡張りになっていたので、父は自分の歩く姿をみて悲しくなったと言ってた。外に出ると見えないものが見えてしまう。昨 日、2回目に父がバランスを失ったとき母は数歩、離れた場所で父に渡された杖を持っていた。それは父が席の列をカニ歩きしているときは邪魔だったから渡し たと言う。母はそれを自信があるから、大丈夫だから、構う必要がないと解釈したそうだ。普段から歩くときはそんなに気にしなくても大丈夫と思ってたのに、 通路に出たところでよろけたので、母はショックだったと言う。慣れないところだからしょうがないと言えば、しょうがない。しかし、父はまたこの場所で行われるニューヨーク交響団のモーツァルトのコンサートをシリーズでやるので、それに行きたいと言った。良かった、良かった！独立記念日が過ぎたら、大脳皮質電気刺激の治験について問い合わせをする予定。どうやら、最初は患者の電話のインタービュー。もし選ばれた場合、植え込みの手術をして集中のリハビリを6週間やるとなると、これはまた体力的に辛そう。 本のホームページのブログのほうに脳梗塞後の慢性疲労　スエーデンの実態調査についてアップしましたので、良かったらご覧ください。近々、脳梗塞後遺症のリハビリについて興味深そうな情報がありましたので、それも後アップします。

  2006.07.03

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• ヒヤッと思うとき

  今日は予定どおり、父と母と3人でマンハッタンにあるリンカーンセンターで、ニューヨーク交響団の演奏を聞きに行っ てきた。父は脳梗塞になってから、都心の劇場に出向くのはこれで2回目。一回目はちょうど一年前で、同じところでボルショイ・バレー団のスパルタカスを母 と日本から遊びにきてた叔母達と行った。そのときは何事もなかったらしいけど、何故か私と一緒だと何かが起こる。昨 年母が一時帰国しているときに、父を連れて近くの大学でローカルのウェストチェスター交響団の演奏を聞きに行った。ジュリアード音大卒のこれからという若 いバイオリニストの出演もあって、とても良かったのを思い出す。しかし、インターミッションのときにトイレに行くということで、低めの5段ぐらいある階段 を昇るときに不具合の右足が突っかかって、父は後ろによろけたので私は大慌て。ちょうど私は斜め後ろにいて、真後ろには中年の女性がいて、彼女が父を支え てゆっくりと階段に座るようにした。彼女は障害者の人と一緒に来てたので、慣れているみたいだった。大勢の人が群がり、大丈夫かと父の顔を覗き込んでいた 人もいた。恐らく、医者じゃないかな。父もびっくりした顔をしてた。その後は、大きい男の人が一気に父を持ちあげるように立たせてくれた。やはり脳梗塞再 発は恐いし、どうして転びそうになったのか考えてしまった。それは昇りの階段で、元気で強い左足が支えていたし、また左手で手すりを掴んでいたのに、どう して後ろに倒れてきたのか理解できなかった。私はドキドキしてしまったが、父は大丈夫だと言ってそのままコンサートを満喫して楽しんでくれたみたい。今 日は2回ぐらい、ヒヤッと思うときがあった。会場では階段とエレベーターの入り口が混んでいたので、エスカレーターで行こうとしたときに、足を置くタイミ ングが良くなったので、よろけた。母はエスカレーターは良くないと言いながら、父と二人で強引に乗ったため、嫌な顔をしてた。ちょうど私が後ろにいたか ら、ちゃんと支えてあげられた。もう一回はコンサートが終わってから席の列を出て傾斜がある通路に立ったと思ったらバランスを失ってよろけた。そこで、私 が肘を支えて、なんとか持ち直してくれた。転びそうになった父の驚いた顔を見ると、こっちも焦る。今 日のコンサートはロシア人作曲家のＢｏｒｏｄｉｎ、Ｔｃｈａｉｋｏｖｓｋｙ、とＰｒｏｋｏｆｉｅｖだった。Tchaikovskyのピアノコンチェルトの 最初のところで、あれっ何だろうこの乱れた感じはと思ったら、後で父に聞いたらミスだったそうな。最後のOverture 1812は迫力があって良かった。コンサートで面白かったのが指揮者が一つ一つの曲の説明をジョークを交えて話してくれた。平日の夜のコンサートとは違っ て、今回は比較的に若い人が多かった。クラシックは年寄りが多く、若い人達が興味を持たないのも残念なこと。しかし私も両親が好きだから来ているのであっ て、私だけで好んで行く事はない。実際に生で聞く音楽の迫力が違うと、父は喜んでいた。何をするにしてもリスクはあるもの。その中でなんとか楽しめればいいのかな。

  2006.07.03

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• ブログの反応から

  このブログを始めてから、最初はどうなることかと心配だった。もちろん父の了解のもとで書いているけど、私が好きなように書いているから、父にとって気にさわることであったりするかもしれない。 実は最近は父のリハビリで進歩が見られないとブログに書いてからは、かなり元気がなかった。本人が言っていたことであるにも関わらず、そのように私が認めてしまったのがショックだったのか。思いもよらかった反応に私も驚いてしまった。 そのこともあったせいか、大脳皮質電気刺激を併用したリハビリについて問い合わせをして欲しいと父は言った。治験に入れるかどうかも分からないし、本当にニューヨーク市内の病院で行われているのかも不明なので、とりあえず駄目もとで聞いてみる事にした。ＮｏｒｔｈＳｔａｒ　Ｎｅｕｒｏｓｃｉｅｎｃｅ　という会社の発明である。この会社は他に脳梗塞による失語症や耳鳴りを良くする方法を研究をしているらしい。　 そ して、もう一つ購入して欲しいと頼まれたのが、ペグボード。木材の板に多くの穴があって、それに合わせて4ｃｍぐ らいの棒を入れるようになっている。ＯＴでは指先の運動機能をテストしたりするのに使われているもの。練習すれば、もうちょっと出来るようになるかもしれ ない。普段は動かない手をそのように使うことがないので、また新たな刺激になるかな。また、汗びっしょりで大変でしょうけど。 今 日はのんびり家でワールドカップのサッカーを観てた。本当はフィットネスに行くはずが、そのかわりに家にある運動 用の自転車をやっていた。私は雑用でちょっと出かけ、中国食材･お惣菜屋さんに寄ったので、何か欲しい物があればと聞いたところ、父はダックを希望。日本 でイメージする上品な北京ダックではなく、こちらでは皮だけではなく肉も食べるので、父はそれが大好きである。頭がついたまま、丸ごと焼いてあるのを一 匹14ドル。お店のほうでぶった切りにしてくれた様子。頭も入っているのかまだ確認していない。隣に頭付きの豚も丸ごとぶら下がっていた。豚は量り売り だった。 脳梗塞の再発を考えるともっと食生活に気をつけたほうがいいと思うのだが、後遺症があるだけで病人というわけでもないから、ついついってところかな。食生活については長くなるから、またにしよう。  

  2006.07.02

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• 前向きに

  昨晩は父を一人で留守番させて、母と二人でアメリカン・バレエの白鳥の湖を観に行ってきた。数日前に新聞のアートの 一面に大きく載っていたので、急に母は行きたいと言って、父の留守番のＯＫを確認してからチケットを即購入。ウクライナ出身のペアがとても美しかった。 帰った時には父は一人で風呂に入って、既にベッドで横になっていた。何事もなく、しかも母は満足してニコニコ。い ろいろ考えると、ニューヨーク郊外の田舎に住み親戚や身寄りがいないこの状況では、本当に父と母二人に何もなく、このまま元気でいることを祈るばかりであ る。父が脳梗塞になる前には、酒や食生活に関してはかなり厳しく言い、何かあったときは日本にいる兄のところに送り込むと言ったことを思い出す。まさか、 日本で出張中に脳梗塞になるとは思っていなかった。当時は送り込むとは言ったものの、今はそう簡単にできることではないと分かっているからこそ、ニュー ヨークと日本の距離がさらに遠く感じる。何かあったときの行く病院・連絡する医者とか準備・計画が必要かも。   父は先日、フィットネスから戻ってきて、メディシン・ボール （約1キロ）の運動用具を希望したので、それをインターネットで購入。前向きに頑張っているので、良かった。ま たインタネットで薬剤を併用したセラピーはの治験を調べたら、アンフェタミンは脳梗塞発症後3ヶ月以内、ロピニロール（抗パーキンソン病薬）は脳梗塞発症 後1年以内という条件だった。父はもう4年も過ぎているので、他の可能性は大脳皮質電気刺激かなって思うが、それも手術して植え込むものだからちょっと恐 い。その治験はPhase III に入っているため千人から3千人の規模なので、安全なのかな？でも心配。父は何て言うかな。

  2006.06.30

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• 希望とは

  脳梗塞後遺症のリハビリを見てきて、治る可能性を信じて努力しなければ、治らない。希望を捨てたら、治る可能性はゼロになる。しかし、期待してた成果が見られなかったら、どうするか。 今までの脳梗塞後遺症の治験や人間の脳のことを調べて、人間の脳の回復する潜在能力を完全に見出す方法が未だに分かっていないという印象がある。基本的には人間の脳そのものについて分かっていないことが多いと言われている。 父にこれからどのように生きて生きたいか、何かしたいことがあるのかと聞くと、今の自分の体を治すことが一番でそれから考えると言う。いつになって、どこまで回復するか保証がない。それでも、希望を捨てない父はエライ。 アメリカで行われている後遺症の治験はどれも通えないところで実施されているし、中国の天津の病院での鍼灸治療について問い合わせしている最中、連絡がまだ来ない。天津の病院の治療についてはこちらのほうに記載。 これから、何か変えて行かないと何も変らないというところに来ているので、難しい。脳梗塞になってからか、年齢のせいか、父はデリケートで過敏になっているから、薬の副作用、筋肉痛、体の痛み、検査でもかなり堪えるみたいだから、どこまでプッシュできるものか。 私がしてあげられることは他にあるのか、悩むところである。母は今週末の日曜にはマンハッタンのリンカーン・センターでクラシックのコンサートに行く計画を立てたので、楽しんでくれるといいな。

  2006.06.29

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• リハビリと疲労感･倦怠感

  ここのところ父の調子は良くもなければ、悪くもないというところ。 母と一緒に行くフィットネスではちゃんと全部の運動をこなしていると言う。調子が悪いときは最後のトレッドミル上の歩行をやりたがらない。家でＳａｅｂｏを使った不具合の右の手のリハビリは、どうやら芳しくなく、苛立っている。それは最初の頃には出来たのが、今は出来なくなっていると本人は言う。 やり方が足りないのかなって思ったりするけど、体が痛くなるとそれはまた大変だし、何かと難しい。運動やリハビリもマンネリ化してしまい、もっと運動量を増やしていかないと現状維持ぐらいにしかならないのかと考えたりする。老化とも戦っているから、仕方ないのか。 本にも書いたリハビリセンターでのロボットを使った手のセラピーの治験に参加したときは、それも汗と涙でかなりきつ かったらしいけど、治験が終わったあとは右の人差し指をかすかに動かせるようになった。しかし、それも一時的だった。当時は取り戻した動きは直ぐに失うこ とになるとは思いもしなかった。 調子がいいときと悪いときではリハビリの効果が全然違うようで、今の疲労感･倦怠感をどうしたらいいものか。主治医 に訴えたのは、ステロイドやドーパミンを短期間で服用してリハビリをもっと効率よく行いたいということであった。そこで先生は自分の専門外だから、脳神経 科の先生の紹介という話になったらしい。 それは実際にはアメリカでは脳梗塞後遺症のリハビリの治験としてドーパミンやアンフェタミンを取り入れた方法が行わ れているし、今までに発表されている論文では服用しないよりは効果が出ているという。しかし、そのような方法を実施しているリハビリ施設は未だに見つから ない。 また今服用している抗欝剤は果たして飲んでいる意味があるのか。欝とは思えないけど、軽度の欝ってことなのか、それとも普通の人がちょっと元気がないときと変らないのか。抗欝剤の副作用で疲労感・倦怠感もありえるし、脳神経科に相談したほうがいいと思う。 父は何かしら、薬を使ってみたがる。母と二人で今までの薬の副作用で痛い思いをしているのに、なぜ懲りないのか。ドーパミン、アンフェタミン、ステロイドはどれも血圧が上昇するのではないかと心配。 どうしても今のままの状況を受け入れない、改善できるという意気込みがあるからこそ、ここまでやってきたから頑張って欲しいもの。しかし、ここのところの元気のなさ、成果がないと本人も認めているところで、どうやって励ましていけばいいのか、考えてしまう。

  2006.06.28

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• ブログ開始

  父、林祐三が脳梗塞発症してから早くも4年目に入り、“脳梗塞後遺症の完治を目指して”　が出版されてから8ヶ月、それからホームページ　（www.nokosoku.com)　のリニューアルをしてから2週間。さっぱりしましたので、是非見てくださいね。 ホー ムページのほうでは父の毎日の状況が描かれていない。頑張っている時もあれば、サボっている時もあり、辛そうに している時もあれば、気持ち良く昼寝をしている時もある。私から見れば気持ち良さそうに寝ていても、本人は疲れて目を開けていられないと言うかもしれな い。そんなもっと人間らしい状況、ニューヨーク郊外での生活を紹介したいと思う。 本が出版 される前と比べたら、父の疲労感・倦怠感がひどくなり、昼間でも寝ていることが多い。運動量は以前と同じな ので、これは何が原因なのか考えてしまう。その上、最近は集中力がないと本人は言っている。ホームページのほうで紹介しようとしているスウェーデンで行わ れた脳梗塞後の慢性疲労についての実態調査を纏めるにしても、あんまり進んでいない様子である。英文のレポートを読んでも内容が掴めないのか、良く理解で きないのか。 日本では流行っている頭の体操とかいいのかもしれないと母が言うので、父のパソコンに百ます計算のサイトをブックマークした。そしたら、ここ2－3日はやっているらしい。 先 日は今までお世話になってきた老人科の主治医が日本に帰国とのことで、最後の診察を受けた。あれほど親切に父の言 うことを真剣に聞いて、理解してくれる先生はいないでしょう。本当に残念。やはり海外での医療はコミュニケーションが難しいから、貴重な先生を失ったか も。先生は日本ではこれからアメリカでの経験を十分に活かし、活躍されることでしょう。今回は疲労感・倦怠感のため、脳梗塞後遺症専門の神経科の先生を紹 介してもらう予定。 とりあえず、今日はここまで。  

  2006.06.27

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