いざたたかひがはじまらむや。
残された非常事態宣言もどうやら明日解除の発表がありそうな気配なのであって,いろいろと世の中が動き出すことになると思われる。ひょっとしたらこれを目途に広島から日本を揺るがす大事件が起こるかもしれないのだが,それはまあ私のあずかり知らぬことだからさておくとして。どうやらプロ野球界もこの宣言解除をひとつのスタートラインとして動き出すようである。既にフライング発表されていた6月19日開幕に向けて,一気に状況が加速してくるらしい。ただ,やはり忌まわしきJinmping=Shinzo Virusの蔓延下であることには変わりないので,当然通常のアグリーメントの元での開催にはならないことは,容易に想像がつく。これについては現在のところいろいろと情報が飛び交っているのであって,何を言っても憶測でしかないから詳細な分析はしないが,おそらくカープとしては開幕当初はホームゲームが少なくなる可能性が高いことと,シーズン通しておそらく延長戦に時間制限が設けられることは,十分あり得べきこととして想定しておかねばならないだろう。そうなると,カープとしてはどのように対応すればよいだろうか。何でも言うようだが,結論はひとつである。打ち勝つ野球を前面に押し出そう。より多くの点を取ることを考えよう。これだ。開幕当初にアウェイゲームでの連戦を余儀なくされるということは,逆に言えば先攻での試合になるということである。野球というスポーツは後攻有利とよく言われるが,1回表にガツンと然るべき点を取ってしまえば,完全に先攻有利になるのである。幸いにして今のカープは攻撃力が弱いチームではない。ならば,それを前面に押し出せばいいだけのことである。簡単なことだ。さらにいえば,延長戦の時間制限が加わるということは,それだけ9回までに片を付ける必要が高いということである。となると,より多くの点を取って有利に進めることがそれだけ大事なのだ。これは前にも書いたことだが,今年に関していえばアウェイゲームの負担というのはばかにならないだろう。ただでさえ家庭を離れるという要素があるのに,緊急事態宣言が解除になったとはいえなかなか夜の街に繰り出してという訳にもいかない可能性がある。ならば,野球というスポーツをできるだけ簡単に考えて,点取りゲームに徹することが賢明なのではないか。私もいい加減長く野球を見てきたが,ほんとうに強いチームというのは点を取る技術に長けていて,その上で余計な点をやらないことにも優れているのである。その逆は真ならずである。なぜかカープファンはその点を誤解しているのではないかと思われるのである。まあ,野村謙二郎とか緒方孝市とか戦術を理解していない釣鐘監督が10年も指揮していたからやむを得ないところがあるのだが,この非常時においてそういう妄説は断ち切らねばならない。さあ,赤ヘル戦士よ。今年はとにかく打って打って打ちまくろう。そうすれば,セントラルの5球団に負けることはそうそうはないはずだ。聞いてるかい?佐々岡君。と,いいうわけで,しつこく今日の一冊。孫子・三十六計いうまでもなく兵法の古典である。ただ兵法というだけでなく,まさに「戦い抜くための生きる智恵」の書と言ってもいい。岩波文庫版もよいが,こちら↑の方が解説も詳しくてお得であると思う。いよいよ面白くなってくる。BlogPeopleSIGMA People