CS争奪長月の陣その15:これで立て直せるだろう。
昨日の試合は仕方ないとしても,今日負けるとすべてが崩れかねない,いわば地獄への一丁目1番地になりかねないところだった。その意味では何でもいいから勝ったことが今日の最大の成果である。とにかく内容不問,白星こそが昨日の試合を癒やす良薬なのであるから。得点こそたいして取れなかったし,もっと早いイニングで点を取れればもっと楽に勝てた試合だったと思う。しかし,それはスタンリッジがやはりそれなりのピッチングをしていたからなのであって,むしろこれからのことを考えると,このクラスのピッチャーを相手にしてがっぷり四つに組んで最後転がしたことをポジティヴに捉えればよかろう。ましてやこれからの戦いは一戦必勝なのである。相手がエース格だから負けましたといういいわけは一切許されないのだから。とに買う,昨日の悪い流れを引きずっていなかったであろうことは,その結果が証明している。先制されてもすぐに追いつき,その後にバリントンが勢いに乗って,同点でバリントンの代打に出た岩本が勝ち越しタイムリーを打つという,すなわちバリントンに勝利投手がもたらされるという最良の展開。一方の西宮猫軍。やっぱり昨日の試合は野村祐輔が悪すぎただけでやっぱり弱い。点を取ったのは坂のラッキーパンチのみ。ランナーを置いても得点の匂いが起こらず,カープが勝ち越してからはどうしようもないミスの連続。カープが強かったと言うより,やっぱり西宮猫軍が弱っているというと理解する方が正当だろう。まあそれを言うとあまりにも愛想がないので,試合内容について触れておくならば,なんといっても今日のヒーローは菊池である。とにかく見事なファインプレイの連発。これがなければ昨日と同じようにずるずるといってしまったかもしれなかっただけに,まさに今日は菊池のおかげである。加えてだめ押しとなる犠牲フライを打ったのだからなおさらだ。それにやはり梵も付け加えなければいけないだろう。2回の同点タイムリーはまさに値千金。あれでバリントンが立ち直ってスタンリッジが少々おかしくなったようなものだ。本来はこのカード,3連勝が理想だったのだがまあそれは仕方がない。むしろ連勝が止まった次の試合をよく粘って勝てたことをよしとすべきだろう。今日もまた選手の「個」の力に任せてなにもしなかったおかげと言いたいところだが,気になるのは8回裏にやらかした謎の采配。すっかり体が縮んで球速も落ちた久保田からエルドレッドがヒットを打って代走を出すかと思いきやなぜかそのままエルドレッドを走者に残したまま。そのおかげでカープの攻撃はすっかり鈍重になってしまい,ただ打つだけの淡泊な攻撃でだめ押し点を取りきることが出来なかった。あれはいけない。西宮猫軍相手だったから事なきを得たものの,これがジャイアンツ相手だったら確実にそこを突かれる。あの単細胞のことだから岩本に代走を出した時点でもうファーストを守れる選手はいないと思い込んだのかもしれないが,松山もいたのであるし,木村昇吾でもよかった。梵を休ませたかったからという言い訳をするに違いないのだが,それにしてももう1点取りに行かねばならないところである。本当に厳しい順位争いを勝ち抜くためにはそれが常識だ。何度も書いたところだが,カープファンはカープがクライマックスシリーズに進出すればそれで満足なのか。違うだろう。下克上を起こして日本シリーズに出場し,そこを勝ち抜くことだろう。そのためには,もっと隙のない野球をやらなければダメだ。今日のような試合をやっていたら,それこそ参加賞をもらうだけになってしまう。それだけに,やっぱり野村謙二郎が動くとろくなことがない,彼の戦術眼は決戦を勝ち抜くには不向きである,というより監督としての資質がないと言うことが明らかになったと言うべきだろう。だからこそ心あるカープファンの皆様はこれにご署名をいただき,かつWEB媒体で拡散をお願いしたい。カープをよくするためには,強いカープを取り戻すためには,もはやこれしかない。NO MORE CARP! NO MORE KENJIRO! NO MORE HAJIME!敗北は死である。ゼロである。無価値である。BlogPeople(後記)これだけは一応忘れずに,しばらくの間勝手連的に宣伝させていただく。天国から来たストッパー!念押ししておくが,あくまでノヴェルである。でも,カープファンなら必ず最初からクスリ,ニヤリとするシーンが続いて,最後は感動のラストシーンが待っている。これ以上は書かない。なぜなら小説である以上ネタばれさせるわけにはいかないから。でも,絶対に面白い。これだけは保証する。カープファンなら,買って損はない,と思う。