人間の体に過剰な脂肪が蓄積した状態をいい、
脂肪細胞の数の増加、または肥大が基本です。
通常は男性で20%、女性で30%以上に
体脂肪が増加した場合をいいます。
一般的には、身長・体重より標準体重を測定し、
標準体重に対する過剰体重の百分率を肥満度として判定し、
30%以上を病的肥満として治療の対象とします。
肥満は、体脂肪の分布から上半身肥満と下半身肥満とに分けられ、
前者は男性に多く、後者は女性に多いようです。
両者はウエストとヒップ (W/H比) に鑑別され、
日本では男性で1.0、女性で0.8以上が上半身肥満とされ、
糖尿病、高血圧、動脈硬化などを合併しやすいといわれています。
また、CTスキャンによる肥満の研究では、
皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満に分けられ、
後者に合併症を伴いやすいことが明らかにされています。
肥満に合併しやすい病気について、
統計によると肥満者は正常体重者に比べて、
糖尿病で約5倍、高血圧で約3.5倍、胆石症で約3倍、
不妊症で約3倍、痛風で約2.5倍、心臓病で約2倍といわれています。
肥満治療の原則は、
エネルギーを長期的かつ継続的に負のバランスに
保つことにあります。
過剰に蓄積された脂肪をエネルギー源として再利用し、
減量を図ります。
脂肪1gの持つエネルギーは9キロカロリーですが、
体脂肪1kgを燃焼させるためには7千2百キロカロリーの
赤字状態を作ればよいことになります。
1日約千キロカロリーのエネルギー不足状態を作れば、
週に1kg、月に4kgの減量が図れるはずです。
減量には運動療法と食事療法を併用することが必要です。
運動療法としては、いつでもどこでも、1人でも行えることが必要です。
1万歩の歩行運動は約2、3百キロカロリーのエネルギーを消費します。
1週間に千キロカロリー以上の運動をすることが
成人病の予防に役立つといわれていますので、
1日1万歩を歩けば、1週間でこの水準を軽く上回る運動量に
達するというすばらしい効果のあることが分かります。
食習慣の改善としては、ゆっくり食べること、
ながら食いをしないこと、夜遅く食べないこと
、一度にたくさん食べないこと、つまみ食いをしないこと、
1口20回以上かむことなどです。
またできるだけ足を使い、階段を利用するなどして、
生活習慣にも気を付けましょう。
減量を始めて1、2週間は思うように体重が減少しますが、
3、4週間経つとペースが鈍くなります。
この時期焦らずに続ければ、再び体重が落ち始めます。
短期間に急速減量を試みる方法は、
体重のリバウンドを起こしやすいので、
長期的に徐々に減量していく方法がよいでしょう。
減量の目指すところは、余分な脂肪を分解、
燃焼することにあります。
運動療法、食事療法を上手に取り入れて、
成人病の予防に役立ててください。
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