1、紫外線にはAとBがある
紫外線には、紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)
があります。
B波はオゾン層に一部吸収されて地球に届きますが、
近年までのフロンガスの影響でオゾン層が破壊され、
到達量が増えすぎて問題になっていますよね。
A波はすべて地上に到達し、その量は、B波の10倍近くです。
また、A波は生活紫外線といわれ、気がつかないうちに
窓ガラスも通過して皮膚にそそがれています。
日焼け止めには2タイプある
紫外線を防ぐために、紫外線吸収剤を使用しているものと、
紫外線散乱剤を使用しているものがあります。
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収すると熱を放出します。
A波を吸収するもの、B波を吸収するものがそれぞれありますが、
一般的によく使われているのはUVB吸収剤です。
紫外線散乱剤は、AB両波を一様に散乱するので、
B波だけでなくA波も充分に防げて肌への負担が少ないのですが、
粒子が凝集して不均一になりやすい欠点がありました。
最近は技術の進歩で軽い使用感の日焼け止めが可能になり、
このタイプの日焼け止めが増えています。
酸化亜鉛や酸化チタンは、この紫外線散乱剤にあたります。
SPFやPA
SPFは、紫外線B波から肌を防ぐ強さを表したものです。
(数値が大きいほど強い効果、ただし最大50)
PAは、紫外線A波から肌を防ぐ強さを表したもの。
(プラスの数が1個~3個まで、3個が最大)
通常SPF20~30でPAが++(2+)くらいで夏でもOKです。
最近は肌に負担にならない製品が増えましたので、
下地にこれくらいのもの
を使用してメイクしたほうがしみやしわの予防になります。
レジャーの時にSPFが50近くの強いものや
ウオータープルーフものを使う方も多いですが
肌荒れ、ニキビの原因になります。
SPF30くらいのもので、
1~2時間に一度付け直しをすれば充分です。
そして必ず帽子や日傘、手袋などで防ぎましょう。
強すぎる日焼け止めは、
逆に肌に負担になりますので気をつけましょう。
紫外線とシワの関係
紫外線B波は、エラスチンという皮膚の弾力にかかわる線維成分を変性させます。
紫外線A波は、コラーゲンという皮膚の張りにかかわる線維成分を減少させます。
よって、シワを作らないためにはAB両波を防ぐ必要があります。
また、スキンタイプが1に近いほど、肌が紫外線に弱く、
しわも深いしわになりやすい。
skin type1:日焼け後、すぐ赤くなるが黒くならない
skin type2:日焼け後、すぐ赤くなるが少し黒くなるのみ
skin type3:日焼け後、少し赤くなり、わりと黒くなる
skin type4:日焼け後、ほとんど赤くならず、常に肌は黒い
紫外線とシミの関係
即時型の黒化・・・紫外線A波による
遅発型の黒化・・・紫外線B波による
よって、シミを作らないためにはAB両波を防ぐ必要があります。
季節や天気、時間帯による紫外線の量
やはり夏が最も紫外線の量は増えます。
しかし冬でも紫外線は必ず存在しています。
晴れの日が一番多いが、曇りの日は6割になっているだけ、
雨の日でも紫外線は2割になっているだけで、必ず存在しています。
特に10時~午後2時までは紫外線の量が一番多いですが、
日暮れて真っ暗になるまで紫外線は存在しています。
夏だけ日焼け止めを使用している方が多いのですが、
しみやしわの予防には、日焼け止めはメイク下地として、
1年中必要です。
そして日焼け止めをつけているからといって安心せずに、
帽子や日傘、手袋などを忘れずに!
UVカットのものか、色の濃いもの(
白いものは紫外線を通しやすいため)を選びましょう。
洗濯物を干すちょっとの時間や、
花壇のお花にお水をあげるすこしの時間、
ガラスの窓越しにも、
紫外線はあなたのスキを狙っています。
気をつけましょう。