Q:見た目が太っている人の体脂肪率が低い場合、
どういうことが考えられますか?
A:いわゆる過体重という状態です。
相撲などのスポーツでは体重がたいへん多く、
太っているように見えますが、多くの場合、
体脂肪率は20%前後と低いのです。
肥満というのは、体内に脂肪が過剰に蓄積した状態を指すわけですから、
こうした過体重は肥満とはなりません。
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Q:体重が減ると体脂肪率が増え、
体重が増えると体脂肪率が減るのはどうしてですか?
A:体脂肪というのは体重と違い、
短期間で大きく変動するものではありません。
体重は体水分の減少によって比較的かんたんに減らせますが、
体脂肪はかんたんには減らないのです。
そのため、ご質問のようなことが起こります。
ここで仮に、体重50kg,体脂肪率が20%の人がいたとします。
この人の体脂肪の重さを計算すると、重さは10kgとなります。
さて、この人の体重が48kgに減ったとします。
体脂肪は急激に変動するものではありませんから、
体脂肪の重さはほとんど変わっていないと考えられます。
ではこのときの体脂肪率はどうなるでしょうか。
10÷48×100=20.8%、逆に52kgに増えた場合では、19.2%となります。
Q:なぜ体脂肪率を肥満の判定の基準とするのですか?
そして体脂肪率の基準はどうして決められたのですか?
A:体脂肪が体内に過剰に蓄積された状態は、
健康にとって良くないことは既に広く知られています。
糖尿病を初めとする病気へのリスクも高まります。
これまではただ単に太っていることが健康上良くないとされてきたのが、
体内に過剰に脂肪が蓄積していることが問題だとわかってきたからです。
肥満の判定に体脂肪が用いられる理由はここにあります。
では、肥満の判定基準となる体脂肪と肥満の判定基準は
どこから出てきたのでしょう。
これは体脂肪率と病気にかかる関係を
統計的に求めたところから来ています。
ではなぜ体脂肪量ではなく、体脂肪率なのでしょう。
それは体重の多い少ないではなく、
体に占める脂肪の割合の多少で考えるのが自然だからです。
Q:肥満の判定基準は何ですか?
A:体重の多い少ないではなく、
「体に占める脂肪の割合」=「体脂肪率」で決まります。
医学的に「肥満とは、単に体重過多を指すのではなく、
身体を構成する成分のうち、脂肪組織の占める割合が異常に増加した状態」
と定義づけられています。
体重が同じでも、スポーツなどで体を鍛えて筋肉の多い人と
そうでない人の体脂肪率が同じであるはずはないのです。
体重を重くしているのが筋肉や骨であれば、
その人は肥満と判断されません。
Q:体脂肪って少ないほど体にいいのでしょうか?
A:いいえ、体脂肪は人体に不可欠なものですので、
適正範囲での維持が大切です。
もともと人間は、飢餓状態になっても生きのびられるよう
にエネルギーを体脂肪として蓄える、
という機能を身に付けています。
また、人間の生命活動は、
各種のホルモンやサイトカインの働きによって
円滑に行われるようになっています。
無理なダイエットや拒食症などで体脂肪が減りすぎると、
人間は危険な状態に陥ります。
体重や体脂肪の調整は、
体脂肪の役割をきちんと理解してから行いましょう。
資料提供「体脂肪計のタニタ」
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