【A2.】 個人差もありますが、
年齢とともに太ってきたという人は多いようです。
生理学的には、年齢とともに基礎代謝
(心臓や内臓の動き、呼吸など、人間が生きていくために使われるエネルギ-)
が低下してくるため、食べ物から摂取するエネルギーが減らなければ、
若いときと同じような活動をしていてもエネルギーは
入超になり、体重は増加することになります。
また、大抵の人は、年齢とともに、
運動や日常生活で身体を動かすときの運動強度や
動かすこと自体(運動時間)が減っていき、
このことが消費エネルギー量の減少につながってゆきます。
なお、単に体重が増えるということ以上に、
運動不足による筋肉量の減少と体脂肪量の増加が
同時に進行していると考えられます。
学生から社会人になる頃でも、
社会人になってからは仕事はデスクワークが多く、
交通手段も自動車や電車など身体をあまり使わないことが多く、
また定期的に運動する時間がないことが
消費エネルギー量の減少に一層拍車をかけています。
摂取エネルギー量の面でも、
社会人になると外食や宴会がある場合や
夜遅く帰宅して夕食を食べる場合が多く、
これらも肥満を促進させる社会的要因と考えられます。
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