物繊維の多い食品はがん、心臓疾患、糖尿病などの予防に役立つ他、
血中コレステロールを下げる作用もあります。
食物繊維を取っても、体内では消化も吸収もされず、
そのまま腸の中へ排出されます。
その時に、コレステロールや胆汁酸を吸着します。
それらを一緒に排出するため、
LDLコレステロールが減少するのです。
食物繊維には水溶性と不溶性がありますが、
血中コレステロールの降下には
水溶性食物繊維が優れています。
特に水溶性のペクチンが有効です。
セルロースなどの多いゴボウやセロリより、
ペクチンが多いミカンなどを取る方が効果があります。
そこで、血中コレステロールの上昇を抑える食品として
注目されているのが、大豆及びその加工品、
魚類、植物油、ごまやクルミなどの種実類の外、
食物繊維を多量に含む穀物、野菜、芋、きのこ、
果実などの食品です。
食物繊維には様々な効果がある
便秘に効くというのは、大腸内で未消化の
食物繊維が便の量を増やし、
腸壁を刺激することから便通を良くするためです。
また、食物繊維は人間の体内では消化吸収されないために、
胃の中の滞留時間が長くなります。
当然、腹もちがいいわけですから、過食が避けられます。
同時に、胃の中のpHが低下し、食物繊維に結合している鉄や
カルシウムなどが小腸で吸収されやすくなります。
更に食物繊維は血液中のコレステロールを低下させる働きを
持っていることも確認されています。
食物繊維の多くは、腸内細菌の栄養源となりますが、
その際に、体に有用なビフィズス菌を増やすということも分かっています。
何回もかむ効用
食物繊維の効用として見逃せないのが、
そしゃくを繰り返すことによって歯や歯茎、
あごの力が強くなるという点です。
何回もかむことで、だ液の分泌量が増えることから
虫歯予防にもなります。
更に、そしゃくは脳の血流を増やし、
脳代謝が活発になります。
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