減量もとても大切です。
ここまで述べてきたような治療も、
もし太っていれば全く効果がでてこない、
といっても言過ぎではありません。
考え方としては脂肪がリンパ管を圧迫して
つぶしていると思えば良いでしょう。
ですから、体はそれほど太っていないのに、
おなかにだけ脂肪がついていても、
下肢のむくみには相当悪い影響があります。
逆に体重が落ちてきますと、1)~6)で紹介しているような
治療の効果ははっきり現れてくることが多いようです。
肥満はリンパ浮腫にとって全く好ましくなく、
太っている限り、脚や腕を細くできない
と考えた方が良いでしょう。
■ 実際の方法
1) 肥満があれば治療する。
2) 脚の場合、いわゆるおなかのゼイ肉も
おとすよう努力する。
■具体的な1日の治療スケジュール
一日の具体的なスケジュールは以下の通りです。
起床時: 弾力ストッキングを着用
朝 : 15分~30分間、下肢のつけ根と下肢全体、
または腋の下と、腕全体を心臓の方へ
さするようにマッサ-ジ。
昼 : 日常生活時はじっと立っていたり、
手を下垂している状態は極力避ける。
常に少しでもリズミカルに軽く動かしているようにする。
傷をつけないように注意し、清潔を心がける。
夜 : 入浴前に弾力ストッキングをはずす。
入浴中、マッサ-ジ、軽いストレッチ運動などを行う。
気泡装置による刺激もよい。