自己診断としてまずやっていただきたいのは、
浮腫みによるものか、
脂肪太りによるものか、両方かです。
これによって方法が変わってきます。
浮腫み診断
足の弁慶の泣き所の内側を30秒ほど親指で強く押してみて下さい。
押した後がへこんで中々元に戻らない方は浮腫みが酷いですね。
それ以外の方で足が太い方、
太ももの腰に近いところにセルライトがある方
この方は脂肪太りです。
よく言う水太りは浮腫みによるものが多いです。
今日は
浮腫みの基礎知識です。
人間の体は、大人の場合は体重の約60~70%、
赤ちゃんの場合は体重の約80%が水分でできており、
この割合は常に一定になるように調整されています。
さて、血液とリンパ液は、代謝システムにおいて
非常に重要な役割を担っています。
血液が流れる毛細血管とリンパ液が流れる毛細リンパ管は、
脂肪細胞の間に張り巡らされています。
正常な状態であれば、
栄養や酸素は毛細血管を通って各脂肪細胞に運ばれ、
不要な水分や大きな老廃物は毛細リンパ管に、
二酸化炭素や毛細リンパ管が回収しきれなかった水分と
小さな老廃物は毛細血管に流れて回収されます。
何らかの原因によって、
この血管とリンパ管の流れが悪くなると、
余分な水分や老廃物が皮膚の下に過剰にたまります。
これを「むくみ」と言います。
むくみは大別すると
[病気などが原因のもの]と[一過性のもの]の2種類があります。
[病気などが原因のもの]
一般的に、腎臓病は顔から、心臓病は足から、
肝臓病は腹部からむくみます。
副腎皮質ホルモン剤、降圧剤などの使用によって
固いむくみがおこることもあります。
甲状腺の機能低下によるむくみは、
まぶたやひたい、唇などに出ます。
むくみを指で押しても元に戻らない、疲労がいつまでも残る、
めまいや湿疹、発熱、しびれ、血尿など
、単なる疲労以上の症状を感じる方は、
一度医師の診断をあおぐことをおすすめします。
妊娠中毒症によるむくみは、
悪化すると危険な状態になるので、
早めに主治医に相談しましょう。
子供のむくみの場合は一過性のものもありますが、
ネフローゼ症候群や急性腎炎などの病気を疑った方がよいでしょう。