極端な食事制限を行うと、確かに短期間で減量できますが、
多くの場合、その効果は一時的で、
しばらくすると元の体重に戻ってしまうか、
あるいは逆に体重が、減量前の体重以上になってしまう場合
(リバウンド)があります。
こうした無理な減量を繰り返していると、
今度は食事制限に対して次第に体が反応しなくなるばかりか、
体重の変動が大きいほど、死亡率を高めることも分ってきました。
とくに男性の場合、冠動脈疾患による死亡率が高くなること
が知られています。
さらに困ったことに、ウェイトサイクリングが
糖尿病発症の引き金になることも知られています。
そこで減量に挑戦する場合、
無理をせず内臓脂肪をターゲットに4kg程度、
あるいは現体重の5%程度の減量にとどめた方がよい、
と考えられています。
体重を5~10%減量するだけで、
内臓脂肪を30%近く減らせるというデータがあります。
くれぐれも、食事制限は計画的に!
時間をかけて確実にやる方がリバウンドもおきにくいのです。