肥満につながる生活習慣・行動をはっきりさせて、
その改善をめざす・・・・・・それが、
行動療法です。
まず、問題となる習慣・行動を分析し、
次いで、そう行動させる誘因は何かを明らかにしてから、
誘因に対する肥満者の反応を改善するようにします。
問題となる習慣や行動は、
例えば、ストレス解消の
“
気晴らし食い”や、“
イライラ食い”、
家族の食べ残しをもったいないと口にする“
残飯食い”(代理摂食)、
人の勧めを断わりきれない“
つきあい食い”、
目の前の食物につい手が出てしまう“
衝動食い”など、
思いあたる人が多いはずです。
無意識のうちに、
こうした行動をとり続ける肥満者がほとんどなので、
行動療法ではまず、「食事日記」を書いてもらい、
自分の
食行動の異常に気づかせます。
食事の開始・終了時間、食事内容(可能な限り詳しく)、
おおよそのエネルギー量、食事した場所、
どんな状況で食事したかなどを、
その日のうちに記録してもらいます。
毎日の生活をグラフ化し、
食事時間の偏りを見つけやすくする方法もあります。
食行動をできる限り、客観的に評価し、
問題の行動を改善するようにするわけです。
毎日の体重の記録をグラフにし、どれだけ効果があったかを
観察するのもいいのでしょう。
肥満は生活習慣病であることを忘れずに、
いつも前向きに、体質とライフスタイルの改善に
取り組んでほしいのです。
そうすれば必ず<
健康的でスリム>という目標に
到達できるはずです。
生活習慣をダイエット目的に
作り変えないといけないですね。
朝起きる時間から寝る時間まで。
起きてはじめに何をするか!
それが出来るようになればダイエットは成功したと同じです。
計画と実行ですね。
参考文献
(1) 肥満・肥満症の指導マニュアル、
日本肥満学会 肥満診察のてびき編集委員会編
医歯薬出版株式会社
(2) 体脂肪が気になる人の内臓脂肪型肥満予防
池田義雄監修 女子栄養大学出版部