|
テーマ:暮らしを楽しむ(388343)
カテゴリ:教授の雑感
今日は午前中は県内某所で野暮用があり、午後はゼミ生から送られてきた卒論草稿の添削で日が暮れました。
そのゼミ生の卒論テーマは「e-sports」。つまり、コンピュータ・ゲームについてのもの。まあ、文学部の英文科に所属していたら、絶対にお目にかかれないタイプの卒論だよね。 とはいえ、文学とはまるで関係ない話であるがために、耳学問としては面白い。 たとえば日本にはゲームセンターがあったので、ゲーセン文化というものがあり、その結果、ストリート・ファイター的な対戦ゲームに卓越するプレイヤーが出た反面、その後、ファミコンとかプレステのような家庭用ゲーム専門機が普及したために、パソコンを使う本格ゲームに秀でたプレイヤーが出なくなったとか。また中国ではモバイルでゲームを楽しむ文化があるため、モバイルゲームの大会では好成績を残すプレイヤーがいるけど、そうでないジャンルの人気はないとか。 あと、日本で好評の対戦ゲームは、ゲーム中のキャラが死んでもすぐに生き返ってプレイを継続できるもので、カウンター・ストライクのように、一度死んでしまうと、次のラウンドまで死んだまま、というようなゲームは人気がない、とかね。 要するにゲームを受け入れる下地があるかないか、どういう価値観をもった文化かによって、受けるゲームとそうでないゲームがあるわけね。だから、このゲームはアメリカでは受けるけど日本では受けないとか、韓国では受けるけどロシアでは受けないとか、そういうことが起こり得るらしい。 耳学問だから、いい加減にしか理解してないけど、どうもそういうものらしいんですわ。面白いもんですな。 まあ、ゲームの世界でそういうことがあるという以上、文学の世界でもそういうことがあるのかもね。シェイクスピアが受けるのは、イギリスと日本だけ、とか。ファーブル昆虫記が受けるのは、虫愛ずる姫がいる日本だけ、とか。 というわけで、自分自身の役に立つのかどうかは分からないけど、色々な知識だけは耳から入ってきた今日なのであります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 25, 2023 11:31:23 PM
コメント(0) | コメントを書く
[教授の雑感] カテゴリの最新記事
|
|