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カテゴリ:教授の読書日記
三木卓先生が亡くなられ、追悼の意を込めて『K』という本を買ったのですが、それが今日、自宅に届きまして。
火曜日は授業が3コマあって、いつもヘトヘトなんですが、夕食後、この本を開いて読み始めたら止まらなくなってしまった。で、4分の3くらい読み終わったところ。 この「K」というのは、三木先生の奥様のことで、これは奥様との40年に亘る結婚生活を綴ったものなんですが、まあ、この奥様というのがものすごい人で。 本質的に、他人と一緒には暮らせない人なんですな、Kさんという人は。それで三木先生も、三十年間くらい、奥様とは別居されていた。っていうか、よく最初の十年、一緒に暮らせたなと感心するほど。 そもそもこの人は結婚してはいけない人であって、それは三木先生も同棲を始めた直後に気づくのですが、そのまま結婚してしまったのは三木先生が悪い。しかし、そんな結婚生活を40年も続けられたとなると、もうこれは文学的営為となってしまう。 とにかく、恐ろしい本でございます。 これこれ! ↓ K (講談社文芸文庫) [ 三木 卓 ] この本を読んでいると、三木先生が苦労して苦労して北原白秋の伝記を書いていた、という話が何度か出て来るのですが、そうなってくると、それも読みたい気がしてくる。 これこれ! ↓ 【中古】 北原白秋/三木卓(著者) 忙しい師走に、読みたい本が次々と出てきて、大変ですわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 5, 2023 11:51:21 PM
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