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カテゴリ:教授の雑感
ちょっと必要があって、ヘミングウェイのとある有名な短篇を論じた論文を探しているのですが、なかなかいいのがないのよ。
探しているのは、「The Doctor and the Doctor's Wife」という有名な短篇を論じた論文なんですが、これほど有名な作品なのに、案外、単体では論じられていない。 で、そこを敢えてさらに探すと、何本かは出て来るわけ。 で、その出てきた論文を読んでみるのだけど、これがまあ、スゴイのよ。 何がスゴイって、もう、論文の体をなしてないものばっか。 だって、「論文」と言い条、あらすじが書いてあるだけなんだもん。あらすじを書いて、ちょっとその解説をして、それで終わりっていう・・・。 しかも、そのあらすじがきちんとしたものならいいんだけど、全然ダメダメで、あらすじにすらなってないっていうね。で、あらすじがつかめていないから、その解説も見当はずれっていう。 これで文学論文を書いたつもりになっているのだとしたら、犯罪だよね・・・。 私ら、学生時代から、スゴイ先生を大勢仰ぎ見てきて、いつか自分もああいう文学者になりたいと憧れてきたもんだけど、それは上を見ていたからそうなのであって、下を見たら、下の方にもすごいのがいたと。 それにしても、仮にも○○大学の教授と名乗っている人が、こんなのを書いて論文ですなんて言ってちゃいかんよね! もう、ビックリだわ。これじゃ、文学研究なんて必要ないと言われても、仕方ないな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 25, 2024 11:51:24 PM
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