|
カテゴリ:教授の雑感
東京都知事選、いやあ、なかなかの見世物でしたなあ。他県の人間からすると、関係ないっちゃ関係ないけれども。しかし、そうは言ってもこの国の首都の話、しかも人口や予算からすると「一国家」として通用するほどの規模の地域の話だからねえ。よその県の人間からしても、興味がないわけではない。
で、思うのは、大東京にして、これほど人材がないのかと。1400万人という膨大な母数の中で、その先頭に立つ人間の候補が実質的にはたった3人、しかも多少なりとも新鮮なのはそのうちの1人だけで、残りの2人は大分薹(とう)の立った人たちでしょ。たったこれだけなのかと。 それで結局勝ったのはあの人で、この結果を見ると、東京って、何にも困ってないんだなというのがよく分かる。お金もたっぷりあるし、現状維持で十分、むしろ現状を変えないで欲しいと。だから、公約を何一つ果たさない人が、ふさわしい人ということになるんだろうね。対立候補は「緑のたぬきさんは公約を一つも実現しなかったんですよ!」とか非難していましたけど、それは言ってみれば、緑のたぬきさんを応援しているのと同じだからね。都民からしたら「何? 何も公約を果たさない? なら、その人がいい!」と。 といって、他に選択肢もないんだよね。期せずして2位になった人も、直後のインタビューとか見ると、とても人間味のある人とは思えないし・・・。 要するに、人材がない、ってことなんだよなあ・・・。東京だけでなく、日本全体として。きっしーがあれほど批判されながら、他に替える人がいないからまだやってるというのもそうだけど。 まあね、アメリカを見ても、3億人を超える人口がある中で、大統領候補はヨボヨボ爺さんと悪玉爺さんの2人という情けない状況があるわけで、日本だけが、東京だけが、ということではないけどね。 こういう現状を見ると、かつての田中角栄ってのは、色々問題はあるとはいえ、実にこう、人間味のある、ほんとの政治家って感じがしたもんですなあ。ああいう人はもう、出ないのかね。 それにしても、今回の東京都知事選、候補者の乱立と、彼らのご乱行は目に余るものがありましたね。立候補する人の絞り込みをするようなシステムを作らないといかんのじゃない? 「それなりの推薦人が100人必要」ということにするとか。供託金だけじゃ、変な人を排除できないよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 9, 2024 01:06:32 PM
コメント(0) | コメントを書く
[教授の雑感] カテゴリの最新記事
|
|