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カテゴリ:教授の追悼記
さてと。そろそろこのブログも再開しようかな。
21日に母が亡くなったわけですけれども、どうにかこうにか葬儀も済み、少しずつ日常が戻ってきております。まあ、母のことについては、まだここで振り返るような余裕もありませんので、またいずれということにして、とりあえずブログを再開することにいたします。 とはいえ、なんの話を書こうかな。毎日書いてないと、書く感覚を忘れちゃうね。 ブログを休んでいた間にあった印象的な出来事というと、元大関の旭国が亡くなったことかな。 旭国は、小兵ながら大関まで務めた名力士でね。子供の頃、好きな力士の一人でした。 旭国の何がすごいって、腰の構えだね。大型力士と当たっても、常に足を前後に出して、腰の構えだけは絶対に崩さない。相手の圧力に負けてのけぞるとか、そういうことはめったにない。 で、技が多彩でね。特に印象的なのは、「とったり」。相手の腕を完全に極めて投げるので、うまく極まれば必ず勝つ。その他、内掛け、外掛け、けたぐり、内無双、上手出し投げ、どれも相撲の教科書に載ってもいいようなきれいな技だった。 ただ、残念だったのは、優勝経験がなかったこと。何度か優勝のチャンスはあったんだけど、同時代に横綱の北の湖と輪島がいたので、彼らの壁に阻まれて一回も優勝できなかった。本人へのインタビューで、「大関になるとの優勝するの、どちらか一つと言われたらどちらをとりますか?」という問いに、「優勝したかった」と言っているのを私は聞いたことがありますから、本人としても優勝経験がないことは、残念なことだったでしょう。 あと一つ、旭国の相撲界への貢献としては、旭天鵬などモンゴル力士の角界への導入がある。もっともこれについては、大相撲のモンゴル相撲化以来、相撲ファンであることを止めたワタクシとしては微妙なところですけどね。 でも、とにかく、いかにも真面目に相撲道を貫いた旭国さんについては、一ファンとして、好感を持たざるをえない。その旭国さんが亡くなったことで、また一つ、昭和の相撲の歴史が消えた感じがします。 ということで、元祖技のデパート、元大関旭国さんのご冥福をお祈りしたいと思います。合掌。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 28, 2024 05:22:07 PM
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