Sting を初めて買う
最近始まった『鈴木先生』ってテレビドラマ、ご存知? 主人公の鈴木先生、ばっちり翡翠のループ・タイしてるじゃん? ほらね、ようやく時代がワタクシに追いついて、若い人がループ・タイをするようになったじゃないですか。だーかーらー、このブログこそが、時代の最先端のファッションを走っているということ、お分かりになったかしら? ちなみに、ワタクシ自身はもうループ・タイの次のファッション・アイテムとして「ボタン・カバー」を提唱していますので、時代を先取りたい方は、こちらをゲットせよ!これこれ! ↓男女兼用◆ボタンにかぶせて◆(T)カフスボタンに変身葉柄のボタンカバー2個セット(受注生産)価格:8,190円(税込、送料別) さてさて、それはさておき、今日はスティングのお話を。実は最近、スティングのCDを買っちゃったんですよね。 この間、CSでやってた『レオン』を15回目くらいに見たんですけど、あれ、映画の最後にスティングの「Shape of My Heart」という曲が流れるじゃないですか。この曲聴くたびに、今度こそスティングのアルバム買おうと決意するんですけど、その都度うやむやになっていたんですな。ところが今回はついに、実際に買ってしまったという。 大体ね、ワタクシ、スティングはもともと嫌いじゃないわけよ、ポリス時代も、ソロになってからも。ポリス時代は、あの独特の変なリズムが面白いと思ったし、スティングのハスキーなのにハイトーンな声もいいと思う。作曲能力もあるし、楽器演奏もうまい。好きな曲も沢山ある。「Wrapped around Your Finger」とか「Russians」とか「Englishman in New York」とか。 それじゃ、なぜ今まで彼のCDを買わなかったと申しますと、一つ理由がありまして。その昔、彼が来日して久米宏のニュース番組に出たことがあったんですな。 で、その時、久米がまた例によって若干ふざけながら日本の印象とか聞いたんだよね、スティングに。ところがスティングが大まじめな顔して「そんな下らんことより、日本の捕鯨の話をしよう」とか言い出した。それで久米&テレビ局側の「人気アーチスト歓迎ムード」が一瞬にして冷めたわけ。久米も頭のいい人だから、すぐに波長を合わせて、捕鯨の話題に移行したんですけどね。 で、まさにあの瞬間、ワタクシのスティングに対する反感がびしっと走ったわけよ。 いや、ワタクシは必ずしも外国人が、外国の文化に意見することには反対しないわけ。例えばワタクシが、仮にですよ、人食い人種の村で捕まってしまったとしたら、ワタクシも「人を食べることに反対!」と叫ぶと思うんですよね。相手の文化を尊重して、甘んじて食われることはしないと思う。だから、クジラを食べない連中が、日本の捕鯨文化にケチをつけるのは向こうの勝手だと思うのよ。 しかもね、ワタクシ自身も、クジラは捕らん方がいいんじゃないかと思っている訳。だって、クジラのこと可愛いと思うし。養殖しているわけじゃないしね。それに、大体、今誰がクジラ食ってるのよ。ワタクシ、食った事ないよ、クジラ。別にこれから先も食わんでいいわ。 だから、スティングが日本の捕鯨を批判した事自体は別にいいし、その趣旨に賛同しなくもないんです。 だけどね、あの「そんな下らん話はやめて、さっさと捕鯨のことを話そうぜ」と言った時の高飛車な態度。あれはいかん。あんたお客さんでしょう。お客さんにはお客さんの礼儀ってものがある。人の家に行ったらね、それなりにその家のしきたりに従うべきなのよ。日本のテレビに出ると決めたなら、久米のアホなおしゃべりに少しは付き合うべきですわ。ワタクシも久米はあまり好きじゃないけどね。それとこれとは話が別。 そんなわけで、あの瞬間の嫌な印象がどーんとあるものだから、今までどうもスティングのCDを買う気にならなかったんですな。第一印象ってのは、怖いね。 だけど、それも昔の話だし、もう許してやろうかなと。最近、そう思ったわけ。あんまり長い間、ある人に対して怒り続けるというのも、あまり大人げないし。 ということで、スティングが担当した映画音楽ばかりを集めた「Sting: At The Movie」というのを買いまして、今日はそれを聴いておりました。例によって「Shape of My Heart」に涙しながら。これで、まあ、ワタクシとスティングは、和解したということですな。 スティング、良かったね! 釈迦楽教授の怒りが解けたらしいよ! ま、これからも精進して、いい曲を沢山作りなさい。