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宇宙の調べ THE COSMIC WAVE

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ミヒャエル・キール

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カテゴリ:趣味
デジタル一眼レフを初めて手にした昨年8月から、9カ月になりました。

それから写真つながりの知り合いから仕入れた情報で、これは好いや!とデジブックを始めました。

面白く作品を作っていて、気が付けばかなりの数が溜りました。

でも、このところ急に、何だか違和感を感じ始め、何なんだろう?と感がえ続ける毎日でした。どうにもスッキリしない!って言う状態でした。

これで良いのか?この侭続けて居て良いのか?改めて契約が切れる時期を確認しました。

そこで迂闊にも初めて知ったのですが、契約は自動更新、放っておけば自動的に支払い義務が伴う仕掛けになって居ました。御負けに何時でも会員資格放棄が出来ないシステムだと言うのも分かりました。

ミヒャエルの場合、保険の或る物に関しては、何時も気をつけて居て、銀行に振り込みに行かなければならないものもあります、これもつい払い込み時期に不在だったりして、度々督促状が舞いこみます。

勿論その件に関しても、督促状が来てから払えば問題が無いのですが、時にそれすらもできないことがあるんです。

この間は、保険税の請求書件督促状が届いたのですが、「おかしいなあ!払ったはずなんだけどなんで?」、でも結局自分の思い違いと分かって、慌てて払い込みました。

デジブックについても同じことが言えて、自由にアカウント削除が出来ないことが確認できた以上、今なんとか処置すべきだと考えました。会社にも自分にも、どちらにとってもそれが無難です。

尤も、処置が遅れた場合に会社は損をするというより、自動的に使用料金が回収できて好いわけですが、そこでごたごたってのが、ミヒャエルには耐えれれないんです。

半分しか契約期間が経過していませんが、もう好いや!と決断、バッサリと止めました。



折角多くの作品もアップしているのだし、もったいないから、もう少し考えては?とのスタッフの助言もあって、或る期間踏み止まって居ました。

その間に、色々と思いが飛びました、関わってきた多くの事柄(一般に習いごととか教育を受けるとかと言う類の話ですが)などなどに。

親父の世界が知りたくて、成人してから関わった俳句、親父は教えようとはしませんでした、ただ一度、大きな一言を洩らしました。それが今も自分の心に生きて居ます。親父が贈ってくれた俳句の宝物です。

でも、それは俳句世界にだけ留まる玉言ではなかったのです。

他界後には、必要に応じて、夢の中でヒントをくれる親父です。

これは持論ですが、「何事であれ、深く関わって必死に続けて居て、夢でもそれを遣っている様になると、ああ本当に努力しているな、少しは物になりつつあるな!と思っていい」のです。

それが成立しないと、一心不乱とは言えません。

これも持論ですが、「何事であれ、遣るからには他人様に教えて差し上げられるレベルを目指せ!」です。その点、カメラはまだまだだと思っています。尤もその他に関しても、まだまだなんですけど。

そのくせに、同期の奥方から、初対面に貰った言葉に内心大いにぶー垂れてしまうほど、少しは出来て居るとも思っています。同期の散策行事で、旦那と同行のペアーが2組あって、女性二人とも熱心に一眼レフを構えて居ました。

それを見かけたので、気軽に「がんばってますね~!」って声をかけました。丁度私もその夫人も大きな鷺が塀の柱に休んでいるのを狙おうとしていたのです。

私は出歩く時殆どコンパクトデジタルカメラです、それを一瞥した視線を感じた途端彼女は言いました、「EXをもってますから!」と。

この人はすでに初心を忘れて、奢りの域に達して居るわい!と思った途端、話を続けるのを止めました。だからミヒャエルのデジタルコンパクトカメラへ、あのような目線を投げかけたんだな!とも理解しました。

今目にした物がコンパクトカメラだからと言って、そんな目をしなくてもいいでしょう、誰にもいろいろ事情があるんでっせ!一眼レフとのかかわりは、あんたよりも古いかもしれないじゃありませんか!

旦那は控えめな奴なのにな~!尻に敷かれてるんだろうなあ!とも思えてしまいました。



デジブックを始めたことで、「作品作りをしなくては!」と言う、半ば義務感にも似た脅迫観念で動かされていた嫌いがあったんだ!信念に反するからそれは無いのですが、ややもすると粗製乱造?にもなり兼ねないほどではなかったのか?

ここに思い至ったことが、「今やめよう!」と更新がらみに気付いたタイミングも合って決まりました。

銀塩(フィルム)時代に、初めてニコンFを手にして、「よ~し遣るぞ~!」と日夜努力した頃を、鮮明に想起していました。

そうだよ~、初心だよ~!
デジブックもそうですが、ほかに写真加工ソフトなども、要するに革新甚だしい技術進化の結果に、己の技量アップをそっちのけで頼り切っているのが、現代人間、自分もその迷い道に踏み込んでいたんだ!

プロもアマも、RAW現像を頼りに、作品づくりに躍起になって、写真加工ソフトの力に甘んじてより書かている、これは、フィルム時代の我が初な心に反するぞ!

最高の一枚をゲットするのに、事前のセッティングをおさおさ怠りなく、計算し尽くして掛る!これだよ!端から、後から直せばいい、レタッチに頼り切りという精神は駄目じゃいかん!

文章の世界でも、推敲は口うるさく語られます、勿論再興の物を作ったつもりでも、見直せば不十分なことも出てきます。だからこその推敲です。そういう意味では、写真も推敲にあたる作業は必要、見直しが必要です。

だが、その見直しの成果は、レタッチに生かすのではなく、次のチャンスに生かす!ってね、カッコ良さそうなこと言ってますよね。

でもプロフェッショナルの仕事人は時間との勝負で、そう言うゆとりは持てないですよね、そのためのRAW 現像機能なのでしょう、本来は!だから、最初からそれに頼り切るのは間違い、とミヒャエルの論理。

一度だけRAW撮影を試みたことはありますが、やっぱりしっくりきません。銀塩時代の、事前の計算がどこまで具現できているか?と言う逼迫感が堪らないんですね。後で直せばいいや、そう言う安易さは、排除したいのです。


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【The 能.com】に掲載されている説明文をコピペタします。

初心忘るべからず

誰でも耳にしたことがあるこのことばは、世阿弥が編み出したものです。今では、「初めの志を忘れてはならない」と言う意味で使われていますが、世阿弥が意図とするところは、少し違いました。

世阿弥にとっての「初心」とは、新しい事態に直面した時の対処方法、すなわち、試練を乗り越えていく考え方を意味しています。つまり、「初心を忘れるな」とは、人生の試練の時に、どうやってその試練を乗り越えていったのか、という経験を忘れるなということなのです。

世阿弥は、風姿花伝を始めとして、度々「初心」について述べていますが、晩年60歳を過ぎた頃に書かれた『花鏡』の中で、まとまった考えを述べています。その中で、世阿弥は「第一に『ぜひ初心忘るべからず』、第二に『時々の初心忘るべからず』。第三に『老後の初心忘るべからず』」の、3つの「初心」について語っています。

「ぜひ初心忘るべからず」
若い時に失敗や苦労した結果身につけた芸は、常に忘れてはならない。それは、後々の成功の糧になる。若い頃の初心を忘れては、能を上達していく過程を自然に身に付けることが出来ず、先々上達することはとうてい無理というものだ。だから、生涯、初心を忘れてはならない。

「時々の初心忘るべからず」
歳とともに、その時々に積み重ねていくものを、「時々の初心」という。若い頃から、最盛期を経て、老年に至るまで、その時々にあった演じ方をすることが大切だ。その時々の演技をその場限りで忘れてしまっては、次に演ずる時に、身についたものは何も残らない。過去に演じた一つひとつの風体を、全部身につけておけば、年月を経れば、全てに味がでるものだ。

「老後の初心忘るべからず」
老齢期には老齢期にあった芸風を身につけることが「老後の初心」である。老後になっても、初めて遭遇し、対応しなければならない試練がある。歳をとったからといって、「もういい」ということではなく、其の都度、初めて習うことを乗り越えなければならない。これを、「老後の初心」という。

このように、「初心忘るべからず」とは、それまで経験したことがないことに対して、自分の未熟さを受け入れながら、その新しい事態に挑戦していく心構え、その姿を言っているのです。その姿を忘れなければ、中年になっても、老年になっても、新しい試練に向かっていくことができる。失敗を身につけよ、ということなのです。

今の社会でも、さまざまな人生のステージ(段階)で、未体験のことへ踏み込んでいくことが求められます。世阿弥の言によれば、「老いる」こと自体もまた、未経験なことなのです。そして、そういう時こそが「初心」に立つ時です。それは、不安と恐れではなく、人生へのチャレンジなのです。

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Last updated  2011.05.21 15:43:06
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