カテゴリ:診療
トラウマを消す覚悟をして解放
先日、家庭で適応障害のある患者さんと家族で面談しました。 家族は因襲的な考え方をする家系で、一方、本人は宇宙魂の持ち主で、地球的考え方が分からないのです。お互いに理解し合えません。 面談では、本人からは、もう20年以上の前、自分が如何に型にはめられ、自分の思うことが出来なかったのか、とうとうと話されました。 特に祖母からは、箸の持ち方、お喋りしないでご飯を食べて、姿勢を正せ、子供は口出ししてはいけない、 母からは、大学はこんな所へ行きなさいなど、ほとんど自分の希望を聞いて貰えなかったと訴えました。 その事を思い出されてイライラして、家では泣いていたそうです。 患者さんには、 そのトラウマをもう消して良いか?自分なりに検討しておくように 伝えておきました。 1週間後、再来です。 トラウマを消す覚悟はできた、と来院されました。 おう!覚悟できたか!と私も勇んで 気当てチェックしてみると、 何と、既にトラウマエネルギーは消えているではありませんか。 「何だか、もうトラウマは消えていますよ。前の事を思い出してご覧」 「余りイライラしなくなっています。」 前回、面談の時、トラウマエネルギーはあったので、きっと消す覚悟をした時に消えたのでしょう。 クリニックでは、トラウマエネルギーを捉えて、消えろ、と意識をかけてもらう方法もしています。 バソコンで不要箇所を選んでパッと消すdeleteに因んで、delete法と呼んでいます。 上手く出来れば、本当に一瞬で消えます。 きっとこの患者さんもトラウマと向き合い、それを消す覚悟をした時に消えてしまったのでしょう。 トラウマは、逃げないで向き合い、消す覚悟をした時、消えるのかもしれません。 まだ、1例だけですが、この方法が確立できたら、覚悟法とでも命名できそうですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年08月25日 11時11分49秒
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