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December 18, 2004
カテゴリ：日常
昨日会社の立食パーティーに行って来た。
思ったより超豪華。ケーキおいしかったなぁ。でも主食は私の胃にはあんまりなじまなかったかも。普段油っぽいものを食べつけない私は、たまにこういうものを食べると何か胃が普段と違う調子になる。松本の「チキンライス」と同じで、どんな豪華な食事よりも、普段食べてる質素な食事が結局はおいしいって感じ。 まあそんなことはどうでもよくて、会社で製作した絵本をもらえたのがちょっとうれしかった。絵本は宮沢賢治の「どんぐりと山猫」。これが、結構いい話だった。 「まるいのがえらいんだ」「背の高いのがえらいんだ」「大きいのがえらいんだ」 とケンカをするどんぐりたち。それをなだめるために、 「いちばんえらくなくて、ばかで、めちゃくちゃで、てんでなっていなくて、頭のつぶれたようなやつがいちばんえらいのだ」 という山猫。そして、そう言うようにアドバイスした主人公。 宮沢賢治といえば有名なのが「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」。昔この詩を全部暗唱しなきゃいけないことがあった。小学校低学年のときだったから、当然全く意味はわからず。でも今読むと深いなぁ、なんて感慨深い。こんな深いものを小学生に暗唱させるなんて！と思うのだけど、小さい頃にこういうものに触れるっていうのもそれなりに意味があるのかな。 雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモ負ケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 欲ハナク 決シテ怒ラズ イツモシズカニワラッテイル 一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ 野原ノ松ノ林ノ蔭ノ 小サナ萱ブキノ小屋ニイテ 東ニ病気ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ 西ニツカレタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ束ヲ負イ 南ニシニソウナ人アレバ 行ッテコワガラナクテモイイトイイ 北ニケンカヤソショウガアレバ ツマラナイカラヤメロトイイ ヒデリノトキハナミダヲナガシ サムサノナツハ オロオロアルキ ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ ソウイウモノニ ワタシハナリタイ 「…ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ ソウイウモノニワタシハナリタイ」 この「どんぐりと山猫」の一場面、そしてこの二つに共通するのが「デクノボウ思想」というらしい。 名誉とか権力にすがらないって意味でデクノボーだと思うんだけど、実際全然、デクノボーじゃない気がする。人のために生き、それでも人からもほめられず静かに生きる、なんて出世して「偉い人」になるよりもずっと難しい。 こういう人になるのは無理だけど、最近玄米は好きだな。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
December 19, 2004 01:32:30 AM
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