カテゴリ:社会・政治
今日は家庭教師最後の日でした。おもいがけず、花束をもらえて感激(*^-^*)それにしても、ここの家庭にはびっくりしました。歓談中、お父さんにあの中田選手から電話がかかってきたんだから。
さて、今日のオススメはパオロ・マッツァリーノ著『反社会学講座』。今日大学の生協で見かけてちらっと立ち読み、速攻買ってしまいました(出費・・・)。めっちゃ、面白かった。電車の中でニヤニヤしてる私って怪しい…。うすうす「これっておかしいよなー」って思っていたことを明確な論理、データで証明してくれた本だから読んでてかなり気持ちがいい。気分爽快でした☆ 世の中には一見うなずきたくなるようだけれども「果たして本当かな?」と思う言説がたくさんまかり通っているもんです。 「若者のフリーター急増が問題である」 「少年凶悪犯罪が近年増えている→少年法を改正せよ」 「学生の学力低下が深刻だ」 「少子化問題」 「高齢化社会云々」 「道徳心の腐敗→愛国心を持たなくちゃ」 等等。 どれも聞き覚えのある、というかうんざりするほど聞かされているようなフレーズ。 でも、これって本当なの?そんなに世間で騒がれているほどそんなに「深刻」な問題なの? テレビや新聞の言うことを全て信じている人は別として、少し考えてみるとこういった言説はなんだかいかがわしい。と思っている人は少なくないはず(少ないかな…)。 この「反社会学講座」では、痛烈な皮肉を交えながら(これが面白いよ)こういった言説のウラ・いかがわしさ・論拠のなさ→デタラメをあざやかに証明してくれる。 一部目次から引用。 「キレやすいのは誰だ」 「パラサイトシングルが日本を救う」 「公平な社会を作るバカ息子(娘も)」 「日本人は勤勉ではない」 「フリーターのおかげなのです」 「スーペー少子化論争」 ・・・続く。 読めば、批判的・分析的思考も身につく。電車の中のつり広告のキャッチフレーズやジャーナリスティックな文章、果ては自民党の憲法改正のポイントまで、笑い飛ばせるようになること、うけあい。 上の言説を信じている人もいない人も是非一読することをオススメします☆もちろん、この著者の言うことを100%信じることもできないけど、私は8、9割方この人の言うことに賛成。上の言説が全く論拠のないことであることに対する批判は読んでからにしよう。 ちなみに、↓のサイトでこの本の大部分が読めます。 http://mazzan.at.infoseek.co.jp/ 註:この本はいわゆる世間一般のジャーナリズムに対しての批判であって、そのタイトルが示すように「社会学の批判」では決してないと思う。論調の矛先がジャーナリズムではなく、社会学そのものに向けられてしまっているのがちょっと気になるかも。実際社会学はきちんとした学問であって、きちんとした研究がなされてます(おそらく一部の人を除いて)。その辺誤解しないように、その上で、一読を。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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