土の器
『日経ビジネス』の10月3日号には、最初のページに速水優・前日銀総裁の記事がのっている。新約聖書の言葉(コリント人への手紙2・4章7節)の引用があり、ご自身の職業観を支えてくれる言葉として紹介されてる。速水さんが日銀の総裁に就任されたのは、日本の経済がデフレに陥っていた時期で、本当に大変な毎日だったと想像される。そんな速水さんが聖書の言葉を支えとして仕事をされてきたことは、力強い証になっていると思う。自分が仕事中に判断を迫られることといったら、国家の経済を左右するような決断とは比べ物にならないくらいちっぽけなものだけれど、その判断が正しいかどうかをしっかりと吟味する姿勢を教えられたような気がする。