岸田首相の所信表明演説が行われました。減税という言葉は登場しなかったのですが、
「税収の増収分の一部を公正かつ適正に「還元」し、物価高による国民の御負担を緩和」
と、言っているので、まあ、やるのでしょう。
それにしても、所得税の定額減税で、低所得者層に対しては、給付金というならば、初めから「全世帯への給付金」にすれば良かったような・・・。個人的には、所得「減税」を打ち出すことで、財務省とバチバチやってくれる方が嬉しいですが。
『岸田首相が所信表明演説 所得税減税を念頭に具体策検討の意向
岸田総理大臣は衆参両院の本会議で所信表明演説を行い、新たな経済対策をめぐり、物価高の負担を緩和するための一時的な措置として税収の増加分の一部を国民に還元すると強調し、所得税の減税を念頭に具体策の検討を進める意向を示しました。(後略)』
やはりというか、例の内閣府のインチキ統計「GDPギャップ(の解消)」が使われていました。
『(所信表明演説から引用)GDPギャップが解消に向かう中、「供給力の強化」のための対策に軸足を移します。』
どうせ、岸田総理はGDPギャップの意味すら理解していない。
ましてや、内閣府が、
「平均概念の潜在GDPを使っている」
「コロナ禍で失業した人々を労働力から排除した」
結果、潜在GDPが小さくなり、GDPギャップがプラスに「見える」統計になったという、細かいことは全く知らないでしょう。
ちょっと不思議なのですが、例えばわたくしの場合、
「日本経済の潜在的な能力である潜在GDPと、需要の総計である名目GDPとの差がGDPギャップ」
と、説明されると(説明されていますが)、
「あ、じゃあ、名目GDPが潜在GDPを上回ることはないのね」
と、すぐに気が付いてしまいます。
そりゃそうでしょ。名目GDPが潜在GDPを上回るということは、「生産不可能なものが買われている」という意味になるんですよ。
―――――――――――――――――続く――――――――――――――――――
記事タイトル: 「嘘」が修正されることなく、社会や国家を壊していく
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