日経平均が過去最高を更新する中、実質賃金と実質消費が落ち続けています。なぜなのでしょうか?
理由は簡単。ストックである「株価」とフローである「所得・消費」が変動する要因が異なるためです。
株価は、誰かが買えば上がります。その際の原資は、別に所得や預金である必要は必ずしもありません。おカネを借りて買えばいいのです。
あるいは、外国人が自分の預金を日本円に両替し、日本株を買えば日経平均が上がります(現在は実際にこれが多い)。
その際に、所得は生まれていません(証券会社の手数料収入のみ)。
1兆円、株式が買われたところで、1兆円のGDPが増えるわけではないのですよ。これは、土地の売買も同じです。外国人が1兆円の日本の土地を買ったところで、生まれるGDPは不動産会社の手数料収入のみです。
所得(GDP)とは、誰かが「生産」したものに「支出」されなければ創出されないのです。
というわけで、
「株式や不動産の価格が高騰すること」
と、
「実質賃金、実質消費が下落すること」
は、普通に両立します。
というか、第二次安部政権発足後もそうだったわけです。
当時、某大阪のTV番組で、飯島勲さんが、
「今は景気が良い。日経平均が上がっているでしょ」
と主張したので、
「日経平均と景気は関係ないでしょ。景気が良いとは所得、GDPが増えること。今はGDPも実質賃金もマイナスになっているじゃないですか」
と(怖かったけど)反論しましたが、相変わらずストックの価格とフローの増減をごっちゃにする人が少なくないわけですが、まあ、人類なんてこんなもんだよね、と、達観しております。
―――――――――――――――――続く――――――――――――――――――
記事タイトル: 日経平均過去最高更新と実質消費▲6.3%
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