三橋TVでも解説していますが、日本のプライマリーバランス(基礎的財政収支、以下PB)黒字化目標の異様性は、財政目標でありながら、歳出について「消費系」と「投資系」を分けていない点です。
念のため、PBの定義の話ではなく、「投資系」の支出を抑制せざるを得ない財政目標を掲げている日本がおかしい、という話です。
例えば、毎年の収支を黒字化しようとする家計が、3千万円の住宅ローンを組んだとして、
「今年は家を買ったので、3千万円の赤字・・・」
とはやらんでしょ、という話です。
家にしても、便益を長期で受け続けることになるので、費用も長期で計上することになるのです。家計の場合、その年の収支に入れるのは、住宅ローンの支払い分のみでしょ?
というわけで、自民党の積極財政議連のPB目標破棄はもちろん、
「公共事業などに充てる建設国債を財政目標から外すことなども盛り込む」
も正しいわけですが、財務省や緊縮財政本部は、↑そんなことはどうでもよく、
「PB目標破棄などとんでもない!」
と、財政破綻論を持ち出して全否定してくるだろう。
と、思っていたら、すぐに来た。
『鈴木財務相 “基礎的財政収支の来年度黒字化目標 堅持すべき”
ことしの「骨太の方針」で焦点の一つとなっている、財政健全化目標の扱いについて、鈴木財務大臣は「基礎的財政収支」を来年度に黒字化するという、今の目標を堅持すべきだという考えを示しました。(中略)
16日に、自民党の積極的な財政出動を求める議員連盟は、期限を区切った黒字化目標を撤廃するよう求める提言をまとめました。
これに関連して、鈴木財務大臣は17日の閣議のあとの記者会見で「提言の詳細がわからないので申し上げることは控える」としたうえで、「日本の財政状況が厳しい中、金利が上昇して利払い費が増加すれば、他の歳出が圧迫されるリスクや、災害対応など臨機応変な財政出動が必要となる事態も考慮に入れ、財政健全化へ、たゆまぬ努力を継続することが重要だ」と述べました。(後略)』
―――――――――――――――――続く――――――――――――――――――
記事タイトル: そんなことはどうでもよく
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