日本政府は食料安全保障について、「輸出を増やし」強化することを目標の一つとして掲げています。
輸出を増やし、食料安全保障を強化するとなると、当然「穀物」でなければなりません。トマトやキュウリの輸出を増やしたところで、食料安全保障強化になりません。
日本の場合、穀物を輸出するとなると「コメ」以外にはあり得ない。
確かにアメリカや欧州諸国はコムギの輸出により食料自給率を引き上げていますが、
A:農家への所得補償(欧州)
B:再生産可能な価格の保障(アメリカ)
という、政府の財政出動により実現しています。
アメリカや欧州の農家であっても、生産コストが高すぎるため、穀物価格がグローバル市場では「高すぎる」のです。だからこそ、政府の支援なしでは輸出できない。
というわけで、日本がコメ輸出で食料安全保障を強化したくとも、政府の財政支援なしでは「どうにもならない」のでございますよ。これは、日本だけの問題ではなく、アメリカと欧州も「同じである」という現実をご理解ください。
日本のコメ価格はグローバルで戦うには「高すぎる」。当然、農林水産省は把握しています。
【コメの内外格差 円/kg(精米ベース)】
http://mtdata.jp/data_91.html#kome
令和三年のタイ米(グローバルな基準となるコメ)のkg当たりの価格は62ドル。
それに対し、日本のコメは216ドル。三倍以上です。
この状況で「コメの輸出で食料安全保障の強化を図る」となると、政府が農家への個別補償をするか、再生産価格を保障するしかない。
どちらをやるの?
――――――――――――――――――続く――――――――――――――――――
記事タイトル: コメの輸出で食料安全保障を強化?
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