森永卓郎先生が、財政破綻論者について「ザイム真理教」と表現したのは、実に的を射ています。理由は、財政破綻論はまさに「洗脳」であるためです。
ちなみに、カルト宗教の特徴は、信者にお布施をさせ、教団関係者が儲ける、というものですが、ザイム真理教では本当にこの構造が成り立ってしまっています。
信者である我々「日本国民」は、お布施ならぬ税金を巻き上げられる。その際に、
「社会保障を維持するためには、消費税増税やむなし」
と、見当違いのレトリックを信仰している。幸せになりたかったら、○○を買え、と同じ構図。
教団幹部である財務官僚は、増税に成功すれば、冗談抜きに出世する。さらに、退任後は主に商社や金融機関、マスコミに「顧問」として天下る。
もちろん、わたくしは天下りならぬ「官僚の再就職」については全く否定していません。というか、退職官僚の就職先を限定するとか、憲法違反です。
その上、例えば、農水官僚が退職し、食料安全保障関連の独立行政法人などに再就職したとして、
「むしろ、他にどこに勤めるつもりだったんだ?」
と、言いたくなります。
国費から給料を貰い、農水官僚として日本の農業、農政、食料安全保障の知識、技能、技術、スキル、ノウハウ等を積み重ねたわけですから、中央官僚を辞めても、その能力を国家のために使って欲しい。
農水官僚が退職後、農業や食料とは全く関係ない企業に再就職するなど、「国家の供給能力」の無駄遣いです。
国土交通省、経済産業省など、「事業」を持つ官庁は全て同じ。国家から給与をもらいつつ、自分の中に専門的なノウハウを蓄積した以上、退職後もそのノウハウを国家のために使って欲しい。
もっとも、財務省には事業がない。彼らが持つ能力って、何なのでしょうか?
ズバリ、政治力です。政治力とは、「誰か」とのコネクション、「誰か」への影響力、マスコミを動かす力、何かあったとき、あるいは何かしたいときに「誰」に通せば良いか知っており、そこに働きかけできる経験、知識、技能、スキル、ノウハウのことです。
つまりは、財務官僚のみが「専門的な知識」ではなく「政治力」により再就職(天下り)する。だからこそ、財務官僚の天下り先は商社、金融機関、マスコミが多い。
彼らは退職後も、ザイム真理教のために「政治力」を発揮し続ける。そうすることで、自分ももちろん利益を得る。
さらには、教団幹部には飼い犬ならぬ「使徒」がいる。
使徒たちは、破綻論を繰り返す政治家であり、財政制度等審議会などを「餌」に取り込まれた学者であり、幹部のレクチャーを受け続けた(※これもコネクション)財界人であり、財政研究会(※財務省の記者クラブ)のペーパーなしでは記事一つ書けない、番組一つ作れないマスコミ関係者であり、過去に「財政破綻論」を主張したことで、財務省の共犯者となり果ててしまったコメンテーターたちというわけでございます。
彼らは一丸となり、日本国内で「財政破綻論」というカルト宗教の教義を広め、国民から税金という名のお布施を奪い取る。
ただし、残念ながら、例えば10兆円のお布施を受け取ったとして、それをザイム真理教関係者が丸ごと懐に納めることはできません。
何しろ、徴収された税金は国債と相殺されて「ジュッ」と消滅してしまうためです。
貨幣は使っても消えませんが、借金返済をすると消えます。皆さんが銀行からの借り入れを返済しても、やはり貨幣(銀行預金)は消滅するでしょ。
つまりは、ザイム真理教の幹部や使徒たちは、貨幣を消すために懸命に財政破綻論を布教しているわけです。まあ、天下り後の給与とか、審議会の委員の役職とか、多少の「おこぼれ」はありますが、ザイム真理教のお布施は基本的にはこの世から消滅してしまうのです。
何やってんだ!
――――――――――――――――――続く――――――――――――――――――
記事タイトル: ザイム真理教の洗脳を解くにはどうすればいいのか?
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