文章を正確に読まず、試験問題のミスにも気づかない。
この夏休み、わが塾では恒例の試験を実施しました。しかしその試験の国語の問題にミスプリントがありました。設問では1~4の波線部とあるのに、問題の文章の中には記号だけが示され波線がないのです。 確かに問題文に記号がふってあれば、こちらで大体どの部分が波線部分なのか察知することができるかもしれません。しかしそれができるのはごく一部の人だけです。実際には大部分の人が1~4の記号だけみて波線部分という問題の指示を無視し、あいまいに解答してしまっています。 ふつうこういう問題は設問を正確に読んでいれば、解答できないことに気づきます。しかしいまの子供たちはふだんから文章を正確に読む習慣が身についていません。そのため設問さえ、いい加減に読み飛ばしているようです。 最近の技術の進歩の中、テレビ,ゲーム,アニメ、漫画などの影響から活字離れがすすみ、本を読まない子どもが増えています。そのため文章だけでなく問題文の設問さえも、じっくり読まない傾向がでてきたような気がします。 これが長文ともなればなおさらです。 現代のようなインターネットをはじめとする情報化社会の中で、文章が正確に読めないことは、情報処理能力を弱めることになり,不利になってしまいます。やはりいつの時代でも本を読む習慣は、とても大切なことではないでしょうか。