模試の結果から中学校間成績評価の格差を感じる。
春休みに行なった中学全県模試の結果が返ってきました。この模試は9科目の内申点合計と模試の結果を相関表で表しています。わが塾に通う4つの公立中学校について比較してみました。 成績評価方法が相対評価から絶対評価に変わって、子供たちのやる気を出させるという点ではいいほうに評価できると思います。しかし学校間で評価方法が異なるため、実力と内申点に相関がみられず、大きく乖離している中学校もあります。 私の塾は塾生がA,B,C,Dの4つの公立中学校から通ってきます。そのなかでA中学校は県内で1・2番を争うほどの学力の高い中学校です。この中学校から来る塾生はやや実力のほうが高い傾向にありますが、それでもほぼ相関はとれています。B中学校とC中学校も同じです。 ところがD中学校だけは、内申点と比較して模試の結果が極端に悪いのです。これは毎年同じ傾向が続いています。 なぜそうなるのか。それはその学校の先生がつける成績評価が甘いのか、それとも学校のレベル自体が他校と比べて低いのかのどちらかです。 このD中学校の生徒はこの中学校に通っている間は絶対評価なので、かえってやる気はでるでしょう。しかし受験は相対評価です。そのとき実力のなさを知る事になってしまいます。現実、それで受験に失敗してしまう生徒も多いのです。私はもう少し格差のうまれない成績評価方法はないものかと、いまさらながら思います。