テーマ:着物がダイスキ♪(2135)
カテゴリ:和みの着物あれこれ
しばらくブログの更新が出来なかった間に 私は違う世界への一歩を踏み出している。 小さな頃から、明るくおしゃべりも好きだけれど どうしても一歩人の中に踏み出せなくて もちろん 人がココロに入り込むのも許せなくて。 何度 ココロ傷つき、何度 人を傷つけただろう。 いつの頃から、自分の中に 積もり溜まっていく感情を 文章にすることが楽になり、 それでも整理の付かない感情は 絵にすると晴れるようになった。 でも、違う。 何か 違う。 別の何かがある。 結婚して、自由に絵を書くことすら許されなくなり 首を真綿でしめられ、 生えているとするならば 背の羽を輪ゴムで閉じられ、 知恵の輪のようにからんだ足かせをいくつもつけられ・・・・ 本当に 生きている意味を問うてばかり日々の中 いつも そう考えていた。 何か 普通じゃない感情があると気が付いたのは和裁がきっかけ。 草木染の紬の反物にどうしてもハサミが入れられない。 反物が 絵に見えるのだ。 そうして たどるべくして、行き着いたのが織りの世界。 考えてもみない、考え付くはずの無い世界だった。 けれど 機織体験教室に参加できたことは偶然なのだろうか。 今、そこで一人の年配の女性と出会い 親交が深まっている。 出会って間もないのに親子のように 言葉無くして心が通る。 まるで旧友でもあるかのように。 そして、その女性から 染色家・志村ふくみの本を薦められた。 数冊の本を読んだにすぎないが、 泣けて泣けて 仕方がなかった。 あぁ、私は馬鹿じゃなかったのだ。 異常なまでに色に固執しても 許されるのだ。 草木に精霊がいると 口に出しても許されるのだ。 色の影響を受け たとえば 空の色が悲しくて、涙を流してもおかしくはないのだ。 まだ、織りの世界の扉を見つけただけの私。 扉の向こうの四季はいつだろう。 全く不安がないのが不思議。 背中を押す、たくさんの力を感じているから。 ゆっくり、笑顔で歩いていける。 これが私。 そう、表現できる一番の方法にやっと回り逢えた。 志村ふくみさんに尊敬と感謝のすべての思いを伝えたい。 語りかける花 一色一生 小裂帖 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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