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カテゴリ:2004年米大統領選
たった今、第三回目、そして最後の大統領候補討論会が終わったところ。ミーティングから間に合うようにと飛んで帰ってきて、忙しいので仕事したり、勉強したりしながらも何とか見ていたのだが、あいかわらず、どっちもどっちだなぁ、という内容だった。ま、いづれにせよ私には投票権はないし。 第一回の討論会(10月8日)の視聴率は29.6%、約3251万世帯・4673万人、第二回(10月11日)は26.8%、約2747万世帯・3757万人だったとか(Nielsen Media Research。ABC, CBS, FOX, NBC, CNN, FOXNC, MSNBCの合計)。今回はどのくらいの人が見たのだろうか。 スペイン語のクラスメート、アメリカ人のKに、『今夜の討論会は見るの?』と聞いたら、『あぁ、もちろんよ。』と言う。 『この選挙って、これまでとはちょっと違うの?それとも大統領選挙はいつもこんな感じ?』 と聞いたら、 K『この選挙は特別だと思うな。すごく物議をかもしている問題が多いからね。』 私『今夜の討論会、一般的なアメリカ人学生は見るかしら?』 K『少なくとも、私の友達はみんな見るわね。』 私『個人的にはどっちの方がマシだと思ってる?』 K『Kerryよ。』 ふ~ん。 クラスが終わってから、今度は先生と立ち話になった。彼女はスペイン人。 私『アメリカの大統領選挙、スペインでも注目されてる?』 先生『もちろんよ。その話ばっかりね。』 私『スペインは、政権が変わったでしょ。その後どう?政権が反米的であることは知ってるけど・・・』 先生『新政権は、政党としては古いんだけど、今政権を担当してる政治家達は若いのね。で、失敗ばっかりして、一般市民はその右往左往に疲れてるって感じね。』 私『新政権になって、イラクからスペイン軍を引き上げたでしょう?それについては国民はどう考えてたの?一般的に言って。』 先生『あの決断には圧倒的に賛成が多かったし、今もそうだし、これから先もずーっと派兵すべきではないというのが大勢だと思うわ。』 私『反米感情って、9/11以前はどうだったの?』 先生『上流階級はアメリカ好きなのね。でも中流から下はアンチ・アメリカよ。たとえば私の親類でも、私が留学する前に、「どこへ行くんだ」って聞くから「アメリカよ」って答えたら、「なんでそんなところに行くんだ」「何をバカなことしてるんだ」って大変なんだから。』 私『そんなにスゴイの?』 先生『フランスやドイツと変わらないわよ。』 なるほど。 韓国人のルームメイトは 『政府は親ブッシュ、国民はアンチ・ブッシュ。』 と韓国国内世論を分析していた。 10月4日の日記に、Izzyluvさんが、“今回の選挙ではアメリカ人の良心がチャレンジされてるような気がしますわ。”とコメントしてくださっていたが、まったくもって同感である。今アメリカで働いているある友人は、現在ビザの更新もにらみながら次の仕事を探してる最中だが、日本に帰ろうかな、とも考え初めているらしい。え、帰っちゃうんですか?の問いに『まぁ、今回の選挙でBushが再選するようなことがあったら、ホントに帰ろうかな』、と仰っていた。その気持ちもわかる。Kerryを支持したいわけではないが、Bush政権だけはやはり終わってもらわないと。11月2日まで、あと3週間弱である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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