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カテゴリ:アメリカスポーツ観戦雑記
夜になってから、ルームメイトと連れ立って、アメリカ人の友人の“スーパー・ボウル・パーティ”に顔を出した。奥さんと娘と一緒に一軒家に住む彼の家には大きなTVがある。そのTVでスーパー・ボウルを一緒に見ようというわけだ。
アメリカに3年半いても、アメフトのルールの理解はまだごく初歩的なことだけで、なんとか試合の流れを追っていける程度。スーパー・ボウルにそれほどの思い入れがあるわけではないし、体調もあまりよくなかったからできれば家にいたい気分だったが、一方で、この全米最大の視聴者を持つスポーツイベントに、アメリカ人がそれぞれどう臨む(?!)のか、かねて興味があったので、がんばって出かけることにしたのだ。 来ていた人々は彼と同じマーケティング・メジャーの人々。年齢層も結構高く、非常に落ち着いた心地よい集まりだった。アメリカ人達のゲームを観る姿勢は真剣そのもので、プレーごとにいろんな意見やら解釈やら悲鳴やら罵声が飛んでおもしろい。友人はデトロイト・ライオンズにジャージを着込んでの観戦。アメリカ人にとってのアメフトは、日本人にとってのサッカー代表戦と似ているかもしれない。 一方トルコから来ている留学生、オーストラリアから来ている留学生、中国からの留学生、そして韓国人のルームメイトはルールそのものがわからないから、その都度アメリカ人に解説を頼んで見ていた。 トルコ人の彼女は、「ルールなんて全然知らないんだけど、広告を見たいって感じかな。あと、アメリカ人がどうやってスーパー・ボウルを見るのかもね」と同じ事を言っていた。彼女はブランド・マネージメントが専門だから、興味があったのだろう。しばらく、ブランド戦略の話をする。 スーパー・ボウルの広告スポットは、最も高価な広告スポットのひとつであり、そこで流されるスペシャルバージョンの広告は、スーパー・ボウルの話題のひとつである。ちなみに、今年Foxは$2.4 million/each 30 seconds of commercial time見積もってたそうな。 去年はAd & Marketing Managementのクラスを履修した直後で、その前の秋から広告スポットの売れ行きなどの推移を追いかけていたが、昨秋は忙しくてすっかり忘れていた。広告全部を見たわけではないが、そんなに印象に残るものはなかったかも。パーティ参加者の中で最もウケていたのはFedExだったけれど。 注目のハーフタイム・ショーは、“the decidedly family-friendly Sir Paul McCartney”(by ロイター通信)登場。クライマックスの『ヘイ・ジュード』を歌うポール・マッカートニーを見ながら、ITメジャーのアメリカ人と一緒に「すごい、クラシックスタイルなショーだったねぇ」「去年のせいだねぇ」と言いあった。 今年のスーパー・ボウル視聴率はここ数年では一番良かったらしい。New York TimesのAdvertisingコラムニストのStuart Elliottもロイターもその理由を、『去年の、ジャネット・ジャクソン・ハーフタイム・ショー事件のおかげだ』と書いていた。広告スポンサーのひとつGoDaddy.comは、去年のジャネット事件を下敷きにしたようなきわどそうな(全然きわどくなかったし、冒険の割りにおもしろくもなかったが)広告を流して、NFLのプレッシャーにさらされたFoxに二回目のオンエアをブロックされ、『訴訟も考えている』と言っているらしい。 ゲームの前にFoxはいくつかのヤバそうな広告を却下したとか。その検閲ぶりには批難の声もあるとかないとか。このレポートをしたロイター通信が、『Fox is a unit of News Corp Inc.』 の一行でレポートを締めくくったのは、別に嫌味のつもりじゃなかったとは思うが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
February 8, 2005 12:34:17 PM
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