今日は『モリシの日』
4年前、2002年6月14日 大阪長居スタジアム。日韓W杯 予選H組。勝てば予選リーグ1位通過が決まる。 ジメジメと少し湿度が高く、少し曇っていたと記憶している。 運命の日、ボクは長居スタジアムではなく、職場にいた。 でも朝から気持ちは長居へ向いていた。何かやってくれそうな気がする・・・そんな期待を胸に、落ち着かない気持ちを押さえつつ、無難に仕事はこなしていった。 午後三時キックオフ。仕事中なのでテレビ見ながらというわけにはいかないのでラジオにNHKの音声をかけながらPCの右隅に文字によるリアルタイム中継を表示。しかしスタメン11人の中に森島寛晃、西澤明訓の名前はなかった。ベンチスタート、少しがっかりしたのを覚えている。前半の一進一退の攻防が伝えられた。 0-0まま前半終了。このとき後半にトルシエは状況打開のためにモリシかアキどちらかの投入があると確信。 後半開始、確信は現実となる。柳沢、稲本にかえてモリシ、市川を投入。その三分後だった。 ラジオの音が割れるくらいの大きな声。そして大歓声。 文字実況に流れる ゴオオオオオオオォル の文字。 一瞬わからなかった。ラジオをよく聞く。背番号8、森島寛晃!! もう我慢できなかった。ボクは仕事部屋の隣にある食堂に走り、テレビの電源をいれた。 そこには宙を舞う背番号8がいた。モリシだ!モリシがやってくれた。 モリシのその試合ファーストタッチとなるそのシュートは吸い込まれる様にホーム長居スタジアムのチュニジアゴールへと突き刺さった。ボクもテレビに映し出されるリプレイをみながら食堂をモリシのように走る、そして中を舞う。 自然と涙が込み上げた。サッカーを見出して、うれしくて泣いたのはこの時が初めてだった気がする。 この時からボクのなかでは6/14は「モリシの日」。これからもずっと「モリシの日」。 あれから4年。 日本代表にモリシの姿はなくなり、あたらしい代表たちが戦っている。 かなり厳しい現状だけど、モリシのようにあきらめることなく、ぶっ倒れるまで走り続けてほしい。 今の代表に必要なのは負けないという『気持ち』。心の部分だと思う。 がんばれ!日本代表!!