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カテゴリ:小悪魔(長女「堅実」)系のネタ
暑い中を帰ってくると、長女の「堅実」(ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち)がキッチンに立っている。
「忍耐」と「奔放」はテレビである。 「どうした」 と声をかけた。 「堅実」がキッチンに立つのは珍しくない。 とりたてて料理が上手と言うわけではないが、クッキーをやいたり自分で「葛きり」を茹でて食べたりしている。 凝り性なので、やりたいことに夢中になりやすいのだ。 だが、20:00前である。 娘がキッチンにいて家内の姿が見えないのは、普通ではない。 聞けば、家内は調子が悪いのだと言う。 これが何を意味するか……。 「食い物がないーっ」 と言うことなのだ。 で、「堅実」がキッチンに立っているのだ。 シャワーを浴びて家内の様子をうかがうと、体がだるいと言う。 「堅実」と言えば、キッチンで甲斐甲斐しく料理である。 夕食は生姜焼きらしい。 ボクの好物である。 「なにっ、できるのかっ」 「できるよ」 とそっけない。 「父ちゃんの分もあるのか」 「イヤなら食べなくてもイイヨ」 扶養家族のクセにこの言葉である。 家内のかわりに夕飯の支度をしてくれるのであれば、ラッキーである。(笑) 「いえ、頂きます」 ボクは、強いものに弱く、弱いものに対して強い。(笑) 家内は夕飯はいらないと言う。 「堅実」が作ってくれた夕飯を家族4人で食べた。 いつもボクに抱かれて眠っていた娘が食事の支度ができるようになったのである。 ちょっと、うれしい1日。 携帯電話向け小説「アクティブ・ジャンプ」を発表しました。パソコンからも読めます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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