勇気１００％

[小悪魔（長女「堅実」）系のネタ] カテゴリの記事

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  オンナ心と空きの皿

  家内と子供二人は、実家である。別に逃げられたワケではない。（笑）で、当然二人っきりである。反抗期でお天気屋の娘だが一緒にいて、いづらいと思うことはない。互いに自然体である。あまり良い例えではないが、この「自然体」とは剣の熟練者が一通り覚えた型を捨て去ることと似ている。無の境地になることで、体が自然に反応するのだ。もしかすると、ボクはある意味、娘とつきあうのはうまいのかも知れぬ。娘が自分の部屋にこもって勉強をするときは、英検や期末考査の時くらいである。普段は、テーブルでＭＤを聞きながら勉強するのだ。そのせいか家で全く顔を合わせない、ということはない。だいたい、そばにいるのだ。家内と真ん中の「忍耐」末っ子の「奔放」は家内の実家へ泊まりである。今朝はパラついていたので、駅まで送った。ボクは仕事のための勉強をちょっとしたあと、昼ごはんに「ざるうどん」を作って娘と食べた。我が家のパソコンは、リビングの壁にくっつけるように２台置かれている。そのうちの１台、家内用のパソコンを娘が独占状態である。もう一台はボクの仕事用のパソコンである。どちらのパソコンもボクが買ったものだが、ボク専用のマシンは基本的に家族は使わない。使用厳禁ではないが、ソフトのインストールもさせないし、サイトの閲覧もある程度制限している。要はボクが使うときに、不具合が起こらないよう注意を払っているのだ。今日は、我が家はボクと娘の二人きりである。ほとんど一日、娘とくっつくように隣合わせでパソコンを使っているのだ。基本的に良識を重んじるよう、互いにマナーを守る努力をしているので他の家族がボクのパソコンを覗いたり、逆にボクが隣のモニターを覗くことはしない。疑うとキリがないので割り切っているのかもしれないが、並んでパソコンをやっていても互いが何を閲覧しているか関心は持たないし、ケンカになることもないのだ。考えてみれば、ちょっとビックリである。娘は、ボクがそばにいるのは快く思わないのだが、パソコンやテーブルに並んで何かをするときは、クレームもつかない。似たもの同士なのか。すぐに集中モードに入るせいなのだろうか。互いに干渉しないときが、一番幸せなのかもしれない。夕方まで作業をやったあと、娘と買い物に出かけた。昨日、子供たちが借りたビデオを返すためと、夕飯の支度である。ビデオは劇場版ワンピース「オマツリ男爵と秘密の島」を返すためだが、これがなかなかなのである。新作で１泊２日しか借りられず、自分たちは翌日から泊まりに行くのに、知っててか知らないでか分からないが、こんなビデオを奴らは借りてしまうのだ。それで、返すのはボクの役目である。もったいないので、ボクも観てから返すことにした。東映の子供向けの作品は、侮れない。ポケモンもそうだが、油断していると結構、感動モノで泣いてしまうのだ。ボクなどは、もともと涙腺が弱い上に、子供たちを連れて行っては泣いてしまうことも多々あったのだ。劇場版ワンピースも、けっこう「くる」（笑）最後に男爵と戦い決着がついたときは、苦しいほどに嗚咽してしまった。もう涙ジョージョーものなのだ。ビデオが予想外に長かったものだから、娘に文句を言われながら遅い時間の買い物となったのだ。ビデオを返し、娘が買いたいという本をボクはヨソで立ち読みしながら待った。娘についていこうモノなら、キッと睨まれるのである。夕飯は、スーパーで惣菜を買った。娘は焼き鳥が食べたいと言うし、ボクは揚げ物が好きなので、互いに好きなものを買うのである。育ち盛りの娘はよく食べる。昼に作った、どこぞの有名どころのうどんもそうであった。冷やしで食べたのだが、ちょっと少なかったようだ。もっといっぱい作れば良かった。作れば食べないし、少ないと食べるのだ。量の加減が難しい。空いた皿が妙に寂しい。オンナ心はよー分からん。って女に限ったことではないか。携帯電話向け小説「アクティブ・ジャンプ」を発表しました。パソコンからも読めます。

  2005/08/24

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  小悪魔、ガンを構える

  まったく危ないオンナである。オンナと言うのは、長女の「堅実」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）のことである。幼い頃から本の虫であり、オタク。今は、生徒会の役員であり、ブラスではスネアドラム担当。英検と漢検はともに準２級。エラそうで、自己中心的である。昔からボクの本、しかも「絶対読まないだろう」と踏んでいた本を出して、読み漁っては挟んでいたヘソくりをバラされたものである。今夜はボクが夕食をとっているそばで、イラスト描きである。そばにあった雑誌を見てギョっとした。別冊ＧＵＮ「世界のハンドガン」であった。中学の娘がよむ雑誌ではない。（笑）昔、ボクは小説を書いていたことがあって（最近も少し書き始めたが）、資料として必要なものを取ってあったのだ。もちろん日本は銃の規制をしている国である。拳銃などは、おいそれと手に入る国ではないので、資料として持っていても日本を舞台にした小説ならば、なかなか銃は描写できない。で、日本でもライセンスがあれば持てる「スポーツガン」（猟銃やクレート射撃用の散弾銃）の雑誌も持っている。が、それさえも「堅実」はしまってあるところを知っているらしい。「親の雑誌を、しかもこんなモンを……」文句を言ったが手遅れである。傍らでは「やっぱりベレッタＭ９２Ｆかなあ」などとほざいている。「９ミリのベレッタは弾数も多いゾ」「ホントだ１５発だ……」何と言う親子。家内は呆れて口もきかない。（笑）ボクが夕飯を食べている間に、イラストは完成していた。「クレヨンしんちゃん」のビデオを借りて、兄弟そろって観ている「忍耐」と「奔放」がヤケにカワイイと思う、今日この頃。今日ラッキーだったこと。朝から土砂降りの雨だったが、家内が駅まで送ってくれたこと。もちろん、車である。（笑）（↑誰が、酔狂に駅まで歩きで見送るオンナがおるねんっ）携帯電話向け小説「アクティブ・ジャンプ」を発表しました。パソコンからも読めます。

  2005/08/16

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  小悪魔に謀（たばか）られる

  細木さん……と言ったら失礼になるのだろうか。ボクは細木数子先生をあまり好きではない。自信に満ちた力強い言葉は見ている者に勇気を与えるかもしれない。希望を見出した人もいるだろう。だが、どうもエラソ気で気に食わないのであった。今夜ＴＢＳでオンエアされた「ズバリ言うわよ！ＳＰ」を見るまでは。たまたまついていたテレビを見ていたのだが、なかなか良かった。この人、細木先生はマトモだった。言い方はキツイのだが、ごく当たり前のことを言っていたように思う。もっともボクが見たのは「ハードゲイ」でおなじみの「レイザーラモンＨＧ」のあたりからで、１００人の女子高生相手に真面目に諭すあたりは好感すら持てた。父親のことを嫌いとのたまう阿呆な女子高生が細木先生の言葉に感銘を受けて？（かどうかは分からないが）泣くあたりは、ボクももらい泣きをしてしまい、また家族から哀れな目で見られるのであった。ボクは、自分の家族でありながら、このあたりがよく分からない。あれほど、先生が親を大切にしなさい、みたいなことを仰っているのに、父親を白い目で見るとは何ごとだろうか。（笑）「お前もちゃんと見ろや」と家内にも言わなければならないのだ。人が良い気分に浸っているのに「でも、この人旦那と離婚しちゃったのよ」と家内が言う。「え？」ボクは慌てて聞き返した。今しがたまで、家族を大切にしろとか父親を大切にしろと言っていたのに……。「何で離婚したの」「知らないわよ」まあ、そんなに分かれたかったのなら、離婚くらいしたって良いではないか。ところで……。今日、このテレビを一番見せたかった長女の「堅実」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）はいない。ボクが帰りの電車の中でウトウトしていると、ケータイがブルブル。「おばあちゃんの家でもう１泊してきます」ぬわんぢゃとーっ。呆れた小娘である。まあ、ええか。携帯電話向け小説「アクティブ・ジャンプ」を発表しました。パソコンからも読めます。

  2005/08/09

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  子悪魔のいぬまに……

  彼女は、帰ってこなかった。「おいしいもの食べてんだろうね」夕飯のときに「奔放」がボソっと言った。彼女とは長女の「堅実」のことである。コンクールを控えての連日の練習と夏の暑さでバテているのだろう。ナーバスな状態が続いて機嫌が悪かったのかもしれない。親の自分が言うのも何だが、成績は良い。生徒会の役員でもある。外面が良く、先生のウケがいいかわりにその反動が家で出るようなのだ。一昨日もボクと、バトルをやってふてくされていたのだ。そして、昨日は帰ってきて弁当箱を出さずに、今朝「弁当を作って」と家内に言い、家内は家内で呆れ半分、怒り半分でボクにこぼすのだ。結局、「堅実」ブラスのコンクールにボクは行かなかった。家内の母親がこっそりと出かけて様子を見てきたと言う。「堅実」にとって祖母にあたる家内の母は、孫を溺愛している。「溺愛」と言うと、甘やかしているように聞こえるが、教育熱心で勉強のコツを教えたのも、この祖母である。ボクらが出かけないイベントにも祖母は顔を出し、応援してくれているのだ。「あなたも、コッソリ出かければ良かったのよ」そんなことを言われても……である。何で父親がコソコソせなあかんのや、である。結果的にボクが強情だったため、「堅実」の晴れ姿は見られなかった。コンクールは「銅賞」だったそうである。帰りは片付けなどで遅くなる。そこで今日は、祖母の家に泊まりと言うことになったのだ。ボクが仕事から帰ってくると「忍耐」と「奔放」は宿題を終えて、ゲームの最中であった。食卓には、トンカツと餃子、味噌汁がのっている。ボクは十分なおかずだと思うが、末っ子の「奔放」は姉の食事が気になるらしい。家内が「ぶどうとグレープフルーツがあるよ」と言った。「両方食べていいの」と「奔放」が聞き返す。「いいよ」と家内。「やりっ」他愛のないものである。「えっ？　この餃子もいらないの」と「忍耐」が口を挟んだ。真ん中の「忍耐」は「堅実」のために餃子を残していたのだ。「イイらしいぞ」ボクは言った。そう言いながら「忍耐」は箸をつけない。テーブルには餃子が二つ残っている。「早く帰ってこねえかな」ボクは餃子をボンヤリと見ながら言ってしまうのだ。「あなただって中学の時はそうだったでしょ」と家内が言う。「オレは鬱陶しかったよ」「でしょう。そうやって子供は親から離れるの」と家内。「仕方ねえ、お前らあとで遊んでやるぞ」とボクは二人に言った。「お父さん、おじいちゃんと滑り台でも一緒にやってあげれば」そう言って「忍耐」は笑った。「何やそれ？」「おじいちゃん、喜ぶよ」「阿呆か、この年になって親父と滑り台やるやつがいるか」「でも子供と遊びたいんでしょ」真ん中の「忍耐」は、ボクが苦手で怖がっていたハズである。それがいつの間にか、おちょくっていやがるのだ。ボクはご飯が終わった男二人を連れて、布団を敷いてある寝室へ連れて行った。そのまま転がして笑い悶えるまでくすぐってやった。やっぱり我が家は５人が良いと思った。そうなのだ「フィンガー５」や「ゴレンジャー」だって「コンバトラーＶ」も５人なのだ。指だって５本である。お父さん指、お母さん指、お兄さん指、お姉さん指、小指……あれ、弟指はなかったか？

  2005/08/08

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  戦い終わって日が暮れて

  そもそも彼女とのケンカの原因はくだらないことである。「堅実」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）が所属しているブラスバンドのコンクールを見に行くことで揉めたのである。「父さん、コンクール見に来る？」と聞いてきたので「もちろん」と答えたのだ。ボクは、中学時代ブラスでトランペットを担当していたのだ。「堅実」はスネアドラム（小太鼓）である。前から興味があって一度、演奏の様子を見たいと思っていたのだ。だが、娘は来るなと言う。「お前が来るかって聞いたからだろ」「まさか来ると思っていなかったのよ」あれよあれよと言う間にヒートである。大バトルである。家内が間に入っていなかったら、絶縁ものであったろう。もっとも絶縁宣言されたのはボクの方だったろうが。今日は、朝から「堅実」ブラスの練習である。真ん中の「忍耐」も朝からサッカー練習である。末っ子の「奔放」は午後からである。ボクは昼前にゴソゴソと起き出して、家内を探した。子供部屋のベッドで寝転んでいるのを発見した。声を掛けようとして、ためらった。寝転んでいたのは「堅実」だったからだ。「練習と聞いていたが」とブツブツ言いながら、ゲームをやっている「奔放」に訊ねた。「母ちゃん知らんか」「あっちにいない？」「いねえ」「奔放」は子供部屋の方に向かった。しばらくして戻ってくると「いるじゃんよ」と返された。子供部屋に戻ってみると、ベッドにいたのは家内であった。「なあんだ」と思ったが、娘と後姿がそっくりな家内を見て動揺したのは、何故だったか。夕方、子供達が帰ってきてからはいつもの我が家である。夕飯を片付けたテーブルでは、３人の子供達が宿題をやったり音楽を聴いたり好きなことをやるのだ。ボクと家内はサッカーの韓国戦である。真ん中の「忍耐」と末っ子の「奔放」が宿題の絵を描いているところで、場所取りからケンカが始まった。うるさいのでボクは注意するが、二人とも耳を貸さない。そばで見ていた「堅実」も口を挟みだす。いつもの夕食後の光景である。ああ、やっぱり我が家はこうでなきゃ。

  2005/08/07

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  台場、通る

  「女は分からん」と言うのは逃げ口上か……。父親として、あるいは夫としてのいたらなさを認めないエゴなのだろうか。今夜、娘の「堅実」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）とケンカした。くだらないことが原因だが、ボクも「堅実」も悪いと家内は言う。だが、ボクは強情である。自分の非を認めない。もともと反抗期の娘に対して、ボクも引き下がらなかったのがマズかったのだろう。昔、と言ってもほんの３年くらい前までは、ボクと家内がケンカすると、娘は必死になって間に入った。今にもケンカ別れしそうな両親の間を取り持つように接してくれた。あの頃が妙に懐かしい。娘と仲良くしたい、と思う気持ちと反比例するように、心はすれ違う。驕りだったのか、と思う。「ウチだけはよその家とは違う」と。今夜は、家内がいてくれて本当に助かった。失礼な例えかも知れないが、娘とつきあうのは他のどの女性と接するより難しい。日記の正しいタイトルは「大バトル」でした。なんて平気なふりして書いている自分が虚しい。なら、書かなきゃいいのに……と自虐的に思う、今のボク。

  2005/08/06

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  小悪魔にひざまづく

  暑い中を帰ってくると、長女の「堅実」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）がキッチンに立っている。「忍耐」と「奔放」はテレビである。「どうした」と声をかけた。「堅実」がキッチンに立つのは珍しくない。とりたてて料理が上手と言うわけではないが、クッキーをやいたり自分で「葛きり」を茹でて食べたりしている。凝り性なので、やりたいことに夢中になりやすいのだ。だが、２０：００前である。娘がキッチンにいて家内の姿が見えないのは、普通ではない。聞けば、家内は調子が悪いのだと言う。これが何を意味するか……。「食い物がないーっ」と言うことなのだ。で、「堅実」がキッチンに立っているのだ。シャワーを浴びて家内の様子をうかがうと、体がだるいと言う。「堅実」と言えば、キッチンで甲斐甲斐しく料理である。夕食は生姜焼きらしい。ボクの好物である。「なにっ、できるのかっ」「できるよ」とそっけない。「父ちゃんの分もあるのか」「イヤなら食べなくてもイイヨ」扶養家族のクセにこの言葉である。家内のかわりに夕飯の支度をしてくれるのであれば、ラッキーである。（笑）「いえ、頂きます」ボクは、強いものに弱く、弱いものに対して強い。（笑）家内は夕飯はいらないと言う。「堅実」が作ってくれた夕飯を家族４人で食べた。いつもボクに抱かれて眠っていた娘が食事の支度ができるようになったのである。ちょっと、うれしい１日。携帯電話向け小説「アクティブ・ジャンプ」を発表しました。パソコンからも読めます。

  2005/08/04

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  小悪魔、新潟へ

  決して寝起きが悪い方ではない。これでも真ん中の「忍耐」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）が小学校に上がり３年生になるまで、丸３年間、朝５：３０に起床しサッカーの親子朝練習をしていたものである。４年生になる頃は、ボクの仕事が忙しくなり出張が多くなった。体の疲労が溜まり、自然と朝練はなくなってしまったのだ。今、「忍耐」は６年生である。末っ子の４年生の「奔放」を連れて、毎朝練習に励んでいる。ボクはと言えば、仕事もおちつき子供も手を離れたせいか、目標を失ってダレてしまった。朝が弱くなったのは、そんな状態が始まったここ数ヶ月である。今日も、一つ目のケータイの目覚ましを止めてしまい、二度寝に入ってしまったのだ。「娘がでかけるわよ」そんな家内の声を夢うつつに聞いていたものである。「どこに出かけるの」ボクはまだ半ば寝ぼけていた。「さあ、どこへ出かけるのでしょうね」家内は呆れている。夏季学園。そんなことを言っていた。もうずっと前から何回も聞いていたのに、その日が来るまでずっと忘れていたのである。ボクは飛び起きた。長女の「堅実」は本人の希望で、公立の中学だが越境させている。１時間半ほどかけて、電車通学しているのだ。（７月６日「恐るべしっスメムーっ。（娘）」）２泊するので荷物も多い。駅までけっこうあるので、家内が車で送ることにしたのだ。それなのにボクは、６時過ぎごろゴソゴソと起きだしたのである。「あの子、新しいスニーカーにまだヒモを通していないのよ。お父さんからも言ってやってね」そんな風に言われたのである。ボクはうがいをして、玄関に出てみた。なるほど、ヒモはおろか、まだプラスティックワイヤーに通された値札がついている状態である。家内は車を出しに行った。「堅実」はトイレである。仕方ないので、値札をハサミで切って、ヒモをほどき始めた。「堅実」はトイレから出てくると、黙ってヒモを通し始めた。ボクは寝ぼけて、話すのも億劫だったので、もう片方のスニーカーをポンポンと叩いた。「堅実」は、ボクが意図することに気づいて、まだヒモを通していないスニーカーに足を入れた。ボクは、娘の足が入ったスニーカーにヒモを通し始めた。自分でも呆れるほどの親ばかである。娘が片方を終えると、ボクが途中まで通したスニーカーに移った。「ありがとう」ボソっと言った。生徒会の役員をやっている、この娘でも普段は言葉は悪い。スニーカーのヒモが結べていないことを、早く起こさなかった親のせいにしかねないのだ。そんな娘が「ありがとう」と言うと、ビビる。事故でも遭わぬかと心配になるのだ。ボクは「堅実」を送り出したあと、会社へ行く支度をした。ほどなく家内が帰ってきた。ボクは「無事に帰ってくれるといいなあ」と言った。家内は「わたしは、多少成績が悪くても身の回りがキチンとできる子の方が良かったわ」と言った。会話としては全く噛み合っていない。だが、ボクらはそれで基本的には通じ合っているのだ。「無事云々」と言うのは家内にとっては、当たり前。論ずるに足りないのである。家内が頭を痛めているのは、学校の勉強は心配いらないのだが女の子のたしなみを心配しているらしい。ボクは「お前も、その片棒を担いでいるんだろうが」とほざいた。娘の躾がなっていないのは、親の不徳である。「あいつ、ありがとうなんて、ガラになく素直だったぞ」家内は黙っている。「早く帰ってこねえかな」つい、言葉が漏れた。家内は少し笑って、いつものように淹れたてのコーヒーに氷を入れてボクに渡した。ボクはいつもより遅くに起きたことを思い出して、あわてて家を出た。そうなのだ。ウチでは、一家の大黒柱のボクが駅まで走って、娘は車つきなのだ。（笑）まったく、揃いも揃って親ばかである。この日記は、７月２２日のスペースに、７月３１日に書き込みました。携帯電話向け小説「アクティブ・ジャンプ」を発表しました。パソコンからも読めます。

  2005/07/22

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  小悪魔、世界征服を画策す

  夕飯を食べながら何気なくパソコンの方を見ると、長女の「堅実」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）が何かを打っている。ぱっと見た目、ＷＯＲＤである。「お前、何やっとんや」と尋ねてみた。「学校のレポートだよ」「ＷＯＲＤでか？」「そうだよ」ボクはギョっとした。ついでに聞いてみた。「ＥＸＣＥＬは？」「１年のときにやったよ。ＰＯＷＥＲ　ＰＯＩＮＴも」ボクは目を剥いた。「堅実」は中２である。私立ではない。公立である。ボクらは仕事で「ＷＯＲＤ」や「ＥＸＣＥＬ」たまに「ＡＣＣＥＳＳ」も使うが、プレゼンなどはほとんどやらないので「ＰＯＷＥＲ　ＰＯＩＮＴ」のお世話になることは少ない。大学になると当たり前なのだろう、だから中学から習うというのは分からないではない。だが……である。ちょっと前まで、おむつを替えてやっていた子供が父親が仕事で使うツールを自然に使っているのを目の当たりにすると、子供が成長していることを痛感する。一方でボクとくれば、最近、子供の成長を前に親の沽券を保つので精一杯である。自分の価値観と生活設計ができていれば、そんな小さなことは気にする必要はないのであるが……。この先も、しばらくは呆けていられぬか。って、誰が世界征服を企むのやら。水無月悠里の「元気まぐ」はこちら携帯電話向け小説「アクティブ・ジャンプ」を発表しました。パソコンからも読めます。

  2005/07/13

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  エイリアンよりも小悪魔の方が御し難し

  仕事を早めに終えて向かったのはビックリ○カメラである。２週間ほど足を向けていなかったのだが、昨日今日と連続である。お目当てはＤＶＤソフトのフロアである。同じフロアには、ＴＶゲームのソフトも置いてある。ボクは決してゲーマーではない。仕事が忙しかったこともあり、しばらくゲームともご無沙汰だったのである。新作もしばらくたつとＢＥＳＴ版で再販売されるので、気になったゲームは安くなってから子供たちとやるのである。今日はＤＶＤソフトの購入が目的だった。昨日、ぶらりと店に入って目にとまったのが、トム・クルーズ主演の「マイノリティ・リポート」であった。前から見たいと思っていた映画だった。レンタルビデオで借りても良いのだが、話題になった映画は「持っていても良いかな」などと思ってしまう。で、見たことなくても安ければ買ってしまうのだ。このＤＶＤ、８９７円なのだ。そりゃ、買うでしょ。と言うのも、２０世紀フォックスでＢＥＳＴ　ＨＩＴＳ５０が今だけ￥９９９（税込）と言うキャンペーンをやっているのだ。通常、２，０７９円と言うソフトである。ビックリ○メラの店頭価格は８９７円となれば、ついつい買っちゃうのだ。一緒に買ったのは「ロード・トゥ・パーディション特別編」である。これも前から気になっていたものである。ちなみにこれも８９７円であった。何せ、ベストヒット５０である。いろんなタイトルがあるのだ。とりあえず買っておいて、損はない。喜びながら家に帰ったら、家族は呆れ顔である。「堅実」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）は愛娘であるが、日増しに無愛想になりボクになど眼中にないようである。「『エイリアン２完全版』も捨て難いんだよなあ」と言うと「あ、前に見たことある。それならもう一度みたいな」と来たもんだ。だが、中学生の娘が「エイリアン２」と言う。もうちょっと、マシな映画をリクエストしても良さそうなものだが。ボクは親バカである。ならば、とよせばいいのに今日は「エイリアン２」を買いに来たのである。何だか８９７円のソフト１本買うのもビンボー臭い。お店の人に「あ、こいつまた２日連続で買っていきやがった」などと舐められてはたまらない。ついでに「デイ・アフター・トゥモロー」も買うことにした。これはビックリ○カメラの１番人気（ベストヒットシリーズの）のソフトである。家に帰ったら、また呆れられた。「堅実」に「おい、エイリアン２でも見るか」と言ったら「ひとりで見たい」とそっけなくも可愛くないセリフである。こんな時に可愛いのが末っ子の「奔放」である。タイトルを聞いて「見る見る」と積極的である。結局、始まって５分で寝てしまったのは「奔放」である。（笑）ボクはリビングであぐらをかきながら、ビデオを見て、「堅実」はダイニングでケータイメールをやりながら、ボクと一緒に見たのである。「エイリアン２完全版」は以前にもテレビで見たことがあった。テレビの放送はノーカットだったハズだが、ＤＶＤにはまったく見たことがなかったシーンがあり新鮮な感じがした。知っている人も多いと思うが「エイリアン２」は、エイリアンを退治に行くストーリーである。主人公である女性航海士のリプリーが、前作では救命ポッドで脱出したところで終わるのだが「２」では、そのポッドを回収するシーンから始まる。その後、リプリーはエイリアンが発見された惑星で連絡が途絶えた惑星に再び向かい、エイリアンと死闘を繰り広げるのだ。ＤＶＤの完全版には、エイリアンに襲われて連絡を絶った居住者達の生活が描かれていて、リプリーと行動を共にすることになる唯一の生存者であるニュートの伏線も見ることができた。これはテレビではカットされたシーンである。（だったハズ）まあ殺伐とした映画で、終わった後も爽快感はないが、もうこう言うむちゃくちゃなアクション映画が大好きなのである。家内は子供たちの教育によろしくない、と眉をひそめるが「堅実」には効果がなかったようである。ついでに言えば、家内は見たこともない映画をＤＶＤで買ってしまう行動が理解できないらしい。安いんだから、いいぢゃんと思うのだが。もっとついでに言えば「ダイ・ハード」シリーズ（１～３）も８９７円なので、明日にでもまた買いに行きたいと思うのだが、今度こそ呆れられてしまいそうである。まあ、いっか。水無月悠里の「元気まぐ」はこちら

  2005/04/08

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  ３発抜かれ、股間を隠す

  子供たちが春休みに入った。ということは、また通信簿を見るときが来たのだ。子供の成長は楽しみだが、どうも通信簿というのはイイ気がしない。最近、親ばかネタばかりで恐縮だが、子供たちはなかなか優秀である。ボクは子供の頃からパッとしたところがなく、ある意味悪いところばかり目立ってしまう性質であった。小学校の頃も中学の頃も、先生には随分親身になってもらったものである。ヘンなところでプライドが高く朝、学校へ行く前に親に叱られ、泣いてはその泣き腫らした顔をクラスメイトに悟られるのがいやで、登校拒否もよくやったものである。妙に頑固だったためか、プイとそっぽを向いてしまうと、親の言うことなど一切聞かない、持て余す子供だった。通信簿には「依怙地」と書かれたこともあるほどなのだ。（笑）走るのは滅法早かったが、スポーツができると傲慢に思うと、体を動かすのが阿呆らしくなり、まったく運動しなくなった。中学を文化系のクラブで過ごすと、見事なスポーツ音痴が育ってしまった。こんなモノが子供に遺伝されたら困るのだ。で、ボクはかなり子供には厳しく育ててきた。長女の「堅実」は、別としても「忍耐」と「奔放」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）はかなり鍛えてきた。サッカーは常に一緒に行動して、親子朝練は毎朝６：００から特訓したほどなのだ。親子練習が良かったのか、子供二人のサッカーはかなり上達した。スポーツができるようになると集中力が養われる。小学校の勉強程度であれば、少しの集中で効果が上がる。二人とも成績は良かった。長女の「堅実」は、少しボクに似ているのか運動音痴である。が、持ち前の集中力がモノを言うのか、成績は常に良い。家内も勉強はできる方ではない。だから、自分たちの子供がソコソコ勉強できると言うのは、不思議なのだ。こんな時、母親は強い。何せ、自分の腹を痛めて生んでいることだけはあるのだ。「母親はわたし」と言い切れるのである。その点、男親は不幸である。（笑）ＤＮＡ鑑定というテはあるものの、基本的には自分の子供かどうかは分からないのだ。カッコウは託卵鳥と言う。自分より体が小さい、オオヨシキリなどの巣に自分の卵を産みつけ、他人に自分の子供を育てさせるのである。もちろん、産みつけるときは巣にあったオオヨシキリの卵は、蹴落とすのだ。自分が、オオヨシキリではないという保証はないのだ。そんな阿呆なことを言っていると、家内は呆れる。コピーしたようにソックリな「堅実」を相手に何を言っているのか、と。ケチなところまで、ウリふたつではないか、と。ああ、そうなのだ。「ケチ」「いじわる」たいていの悪いところは、ボクの遺伝なのだ。（笑）だが、笑いごとではない。最近は、悪いところがボク譲りということを子供たちは、懸命に否定するのだ。親思いなのではない。「あたし（オレ）はお父さんに似てないもん」とまるで、ボクに似ることが不名誉と言わんばかりに否定するのだ。（笑）「堅実」は体育が４で、あとはオール５である。「忍耐」と「奔放」もすべて「できました」評価である。「がんばりましょう」評価がないのだ。世の中、円周率を３で計算するような学習である。学校の勉強の難易度は落ちている、とウソぶいてきたが中学や小学校でも高学年になると、そうも言えなくなって来る。少なくとも、ボクが小学校の頃は下から数えたほうが早かったのだから。通信簿をもらってくる日は、必ずボクの子供の頃のことも話題になる。「お父さんは、小さいころは勉強ができなかったんでしょ」と来るのだ。もちろん、言われっぱなしではない。「お父さんは、できなかったんじゃなくてやらなかっただけだ。だから、ちゃんと仕事だってしているじゃないか」と。家内はボソっと言う。「やらないのなら、もっと悪いじゃない」まったくである。高校の頃もひどかったものである。ボクは父親の転勤の都合で、高校も編入試験を受けているので一応、苦労人なのだ。（笑）だが、あまりの成績の悪さに、滅多に注意しない父が呆れて説教したことがある。「せめて、クラスで真ん中くらいの成績になりなさい」ひどい言いようである。他に言いようがあるだろうに、こんな説教など聞いたことがない。父は、よほどがっかりしていたのであろう。その父とて、今はボクのカワイイ子供に通信簿を見せられて、目を細めているのだ。フン、やっぱり、このボクが一番エラいんじゃないか。ああ、そうそう。家族には「せめて真ん中くらいの成績……云々」を暴露してしまったので、来年はまたそんなことを言われるだろう。（笑）ああ、もうひとつ。タイトルも間違いであった。３発抜かれは、子供たちのことであるが「股間」ではなく「沽券」が下がるだった。水無月悠里の「元気まぐ」はこちら

  2005/03/25

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  ドンクサ子悪魔

  仕事から帰って、ひと風呂あびる。ボクはまず、体を小ぎれいにしないと食事をする気にならないのだ。夏あたりは、一杯咽を潤したくなるが、そこはそれである。ひと風呂あびて体をあたため、やや自虐的に汗を出し最初の一杯をチョー気持ちよく体にしみこませてやるのだ。いつものように風呂から上がり、キッチンで缶ビールの口を軽く洗い流してグィっとやるとシンクのすぐそばに「堅実」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）のメガネが置いてある。ボクはだらしないし、身の回りの整理も苦手だが家族の誰かが、だらしないのは許さないのだ。これは、親のエゴではない。子供を自分のような人間にしないための躾なのだ。家では「『躾盗賊改方　鬼の父ちゃん』」と自賛しているが、子供たちには通じない。（笑）「誰んだ、コイツは」と知っていながらも声を出すと「ハイハイ」と手を上げながら、娘がやってきた。「ダメじゃないか」とたしなめると素直に謝った。「あたしってドンくさいらしくてさ」こんな時に話しかけてくるのには、何かあるのだ。「バスケットで、友達が投げたボールを顔で受けちゃって、メガネ歪んじゃったんだよね」「そりゃ、ドンくさいらしくじゃなくて、ドンくさい」ボクは素直に肯定した。「明日、メガネ直したいんだけどさ」そういうことだったか。だが、ドンくさいと言えどもメガネなら直さなければなるまい。なんせ、ボクの子でありながら、３学期の期末考査は９００点満点中、８１６点を取っているのだ。私学ではない。公立中学だが、ボクが中学の頃はクラスでも最後から数えたほうが早かったものだ。この調子で、都立高校→国立大学と塾なしでがんばってもらえたら、メガネのひとつやふたつなど安い安い。今でも、塾なしでヴェネッセの「子供チャレンジ」だけで勉強しているのだ。ドン臭くても、親孝行である。（笑）「お父さん、自分の娘に向かってドンくさいだなんて」こんな時に女房が割り込んでくると、ロクなことはないのだ。「お父さんだって子供のサッカーでボールが頭に当たって、メガネが壊れたじゃない」絶句である。そうだった。忘れていた。ドンくさいのは、父親ゆずりであったか。ったく……。水無月悠里の「元気まぐ」はこちら

  2005/03/24

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  子悪魔、外泊す

  東京は雪である。こんな日に限って外出なのだ。新しい機械を導入する打ち合わせだった。予定を入れるときに休暇中であることが分かっていたが、他に適当な日がなかったのだ。ダラダラ休みは体にも良くない。運動不足になるからだ。「１日くらい、いいか」と思ったが雪とはついていない。（笑）この楽天のボクのページもあっちのページも、最近身が入らない。ネタはいろいろと仕込んでいて、既にテキストベースでは完成しているものもあるので、あとはアップするだけなのだ。ただ、内容がイマイチな気がして公開する気になれないのだ。こっちの方は、半ば精神力だけで書いている気がする。（笑）この日記まで書かないとなると、最後の拠り所を失うというか、もうずっと書かないような気がするのだ。（笑）思い当たる理由は、ある。ケータイ向けの小説を書きたくなったのだ。１０年くらい前まで、短編のミステリに応募していた。予選くらいは通過するのだが、その先がない。仕事も忙しくなり、子供のサッカーに付き合ううちに書くことをやめてしまった経緯がある。ドメインを取りサイトを公開すると、急に創作意欲が沸いてきたのだ。で、今週はケータイ向け短編小説の構想を練り、調べ物をしていたのである。ケータイ向けの小説と紙ベース（本）の小説は書き方が違う。純文学ではなく、エンタ系であれば「面白い」が評価の基準である。つまらない「娯楽小説」はありえない。その点だけを見れば、ケータイも本も同じである。決定的に違うのは、物理的な視界である。ケータイの方が視野が狭いのだ。これが意味するころは「字で埋めてはいけない」と言うことである。要はケータイの画面は狭いしスクロールも面倒なので、長い描写や長い会話では読者を引っ張るのが難しいのだ。テンポ良い展開と、短い描写と会話が求められるのだ。それでいて、情景を伝えないといけない。高村薫（レディ・ジョーカーの作者）さんの筆致よりも赤川次郎さんの方がケータイに向くと言うことである。（却って分かりづらいか）ボクは構想にそんなに時間をかけて練る方ではない。テーマと進め方が決まったら、とりあえず書き出して興に乗るところから始める。リズムに乗ってくれば、言葉はいくらでも浮かんでくるのだ。だから、とりあえず書いていた。だが、ケータイではそれが難しい。原稿用紙４００字詰を基準にすると、６０枚～８０枚程度は短編とされる。長編は４００枚ほどである。ケータイ向けの小説を拾い読みすると、Ｗｅｂ上から１回で受信できる字数は８００字くらいのようである。さらに、１画面で表示できる字数となると古い機種で横８時字×縦６字程度であろうか。この最小で４８字、最大でも８００字で読者を引き込む技術は相当なモノが必要である。「とりあえず書く」では、興に乗ったころには、とうに読者は次のサイトに飛んでいる。一画面目が勝負なのだ。そんなことを気にすると構想をきちんと考えて、紙数（画面）配分していかないと面白くなる前に（これだって作者のひとりよがりなのだが）飽きられるのである。にしても、小説のネタを考えるのは楽しい。もうちょっと、じっくり考えよう。＜今日一日で良かったこと＞フランクリン・プランナーの４月始まりデイリーをようやく買えたこと。＜今日一日でつまらなかったこと＞長女の「堅実」がおばあちゃんちへお泊り。水無月悠里の「元気まぐ」はこちら

  2005/03/04

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  小悪魔、泣く

  ワケがあって長女の「堅実」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）は学区外の中学に通わせている。公立中学なので本来は、通える範囲ではない。電車に乗って１時間半の通学である。親としては、睡眠時間や体力を消耗させてまで遠い中学に通わせるつもりはなかった。ただ、本人の意志は固かった。家族会議「恐るべしっスメムーっ。（娘）」を開いて、全員納得づくの通学だった。ボクは平均的なサラリーマンである。経歴や能力以上の給与はもらっているだろう。だが、中学から私学にやるほどの余裕はない。住宅ローンとて、未来永劫とも思えるほど先まで払い続けなければならないのだ。折からの少子化である。ベッドタウンの街では世代交代が進む一方で、入学生は減るばかりである。学校の統合も行われる。新設校は少ないし、教師の年齢はヘタをすると子供にとっては祖母の年齢に近いこともあるのだ。荒れている学校も少なくない。「堅実」が探してきた学校は、新設校であった。学校のカリキュラムも新しい試みで、教師陣も優秀である。子供が自分で行きたい学校を探してきたのであれば、親としてはできることをしてやりたいと思う。そう考え、ツテを頼って入学手続きをしてきたのだ。多少、おバカで「白いうなじに微かに浮かぶ汗、彼女の黒髪が揺れ腰を左右にくねらせる。」、帰りの電車で寝過ごし、とんでもないところまで行ってしまうことを除けば、まあまあ頑張っていると言える。とまあ、外で何をやっているのか分からないが、ボクよりも家を出る時間は毎朝３０分は早く、ヘタをすると帰りもボクの方が早いことがあるのだ。当然のようにケータイを持たせた。ケータイを持つのはボクと家内と「堅実」である。ボクのケータイは、ほとんど飾りである。（笑）出張用の「のぞみ」チケット予約とメール転送専門である。ほとんど鳴ることがないので、着信に気づかないことが多い。タマに鳴ったかと思えば、他人のケータイだろうとタカをくくり出そびれることが多いのだ。当然、家族や同僚からも評判が悪い。で、着信が減っていくという悪循環なのだ。当然、ケータイの使用料も知れている。無料通話分で納まってしまうのだ。ところが、である。先月「堅実」のケータイ使用料が５，０００円に達した。怒ったのは家内である。「お父さんからも言ってくださいね」などと言われても、ボクもイヤである。もともと娘によく思われていないのである。（笑）これ以上、嫌われたくはないのだ。とは言っても考えなければならない。と思案しているところに「堅実」の帰宅である。いきなり家内がケータイの話をし始めた。ギョっとしたのはこちらである。「言ってくださいね」とまで言いながら、自分で言ってしまったのだ。もちろん、ボクが嫌な顔をしていたので使いモノにならん、と思ったのだろう。（笑）折りしも、夕食間際である。その場は、制したものの食事が終わってからバトルである。やれ「パソコンが自由に使えない」や「楽しみがない」などと理屈をこねる娘に対して家内も容赦ない。傍で聞いているこちらも、いい思いはしないのだ。結局、「堅実」は泣きプイと怒り家内がいくらかを小遣いから取り上げ、強制終了である。こんな時に、ボクを含め「忍耐」「奔放」はおとなしい。二人は別の部屋でゲームをし、ボクは楽天である。（笑）ちゃんと横で聞いてはいるのだが……。女はコワイ。（笑）この日記は、２月３日のスペースに、２月６日に書き込みました。水無月悠里の「元気まぐ」はこちら

  2005/02/03

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  職質にびびる。小デビル（小悪魔）嗤う（修正版）

  「燃え尽き症候群」で不摂生な生活が続いている。毎日、夢中になって好きなことをやれるのは良いが、眠くなったら寝る習慣になるのはマズい。翌日が仕事ならば、波に乗っていても途中で切り上げる。だが、明日が休みとなると切り上げのタイミングをついつい逸してしまう。おまけに家から出ないとなると、不健康この上ない。在宅勤務をやっている人は、かなり自己管理ができないと健康管理が難しくなるだろう。出勤時のクセで目覚ましは朝、５：３０にセットしたままである。いつもなら、寝ぼけ顔で起きて身支度を整え、６：００頃から居間に新聞紙を広げ、膝をつきながら眺めていくのだ。もちろん、右手は赤ペンである。これは、ボクが尊敬しているグローバルメディアオンライン社長の熊谷正寿さんが書かれた「一冊の手帳で夢は必ずかなう なりたい自分になるシンプルな方法( 著者： 熊谷正寿 | 出版社： ...」に紹介されている方法である。この方法は床に紙面を広げ、膝をつきながら全体を俯瞰するように記事のタイトルを眺めていくのだ。気になった記事を赤ペンで囲み、スクラップするのである。赤ペンを持つことを習慣づけたのは熊谷さんの教えにしたがうものだが、床に新聞紙を広げるクセは前からあった。新聞は広げればスペースを取る、テーブルで読むよりも床で眺めるほうが読みやすいのだ。スクラップは特にテーマを決めているワケではない。ただ、スクラップした記事を眺めていると傾向として人物に興味を持っていることが分かる。起業家の記事は、夢の叶え方のエッセンスが書かれているし、考え方やスケジュール管理も学べる。他方、芸能人の記事も趣味や健康法などが書かれていると自分も参考にしたりする。忙しい人ほど健康管理に気を使っているものなのだ。このところ、スクラップはサボリ気味である。夜更かし朝寝が多くなってきたためである。今朝も目覚めたのは９：００過ぎである。週も半ばになると、目だった実績（今週やるべき自己課題）がなければ焦る。決めたことをやらなければ、この先、夢の実現はおぼつかないのだ。慌てて起きて、身づくろいをした。髪を整えても頭がスッキリしない。ほとんど外に出ていなかったことを思い出して、夢手帳とサイフだけをもって散歩に出かけることにした。家内は１１：００頃に外出すると言うので、すぐに帰るつもりだったのだ。通勤時、ボクの足はかなり速い。毎朝、決まった時間に出て決まった電車に乗るので他人であれ知った顔とすれ違うことも多いのだ。一方、通勤道は家や庭の木々を見て歩くこともない。ちょっとばかりスローな生活に憧れ、散歩に出ることにしたわけだ。散歩の目的は他にもあった。今は分譲マンションだが、将来は大型書店が近くにある便利な場所に注文建築で家を建てたいと思っている。いや、建てると誓ったのだ。一応、ボクは宅地建物取引主任者の資格を持っている。１０年以上前に不動産業界にいたこともあり、土地や建物にまったくの素人ではないのだ。散歩の目的と言うのは、土地というロケーションはさておき、どんな土地にどんな建物が建っているか様子を見ようと思ったのである。少し気温は低いが陽は出ている。散歩日和で平和な朝であった。その時が来るまでは。通勤路とは違う道を歩き、ムダにグルリと回ったり、かと思えば細い路地に入ってぶらぶら歩いた。一般的に土地は南向きが好まれる。南向きとは土地の南側に道路があるものを指す。道路の幅員分だけ日光をさえぎる物がないので、明るく温かい。そんな理由からである。だが、明るく温かい建物は建築士の技量で何とでもなる。一番、重要なのは建物の寿命を延ばす風通しなのだ。極端なところ日当たりは、天窓を一つつけるだけでかなり変わるのだ。温かい家は、ペアガラスや断熱材で何とでもなる。だが、風だけは呼び込むことはできないのである。風通しのいい間取りを設計したとしても、袋路の奥に建つような家では風の抜けが悪い。そんなことをツラツラ考え、建物を見ては間取りを頭の中で想像した。不意に後ろから滑り込むようにパトカーが現れたかと思うと、ボクの横でゆっくり止まった。急停車という風情ではない。つまり、明らかにつけられていたのだ。様子を窺って、やってきたという感じである。最初は、何か分からなかった。おまわりさんが車から降りて話しかけてきて、ようやく職務質問なのだと分かった。何をしていたのか、と丁寧に聞かれ「散歩です」と答えた。答えながら、なんと怪しい理由なのだろうと自分でも思った。曰く、ボクの行動は普通じゃなかったらしい。１０：００ごろ、ぶらぶらと周りをながめながら、行ったり来たりするのは怪しいのだろう。そう言われれば、下見をしている空き巣に見えなくもないのだ。身分証を見せろと言うが、身分証はあいにく持っていなかった。札入れにはキャッシュカードとクレジットカード、バックアップ用の名刺が数枚入っているだけだけである。運転免許証は定期入れに入っているのだ。そんな事を説明すると「その方がいいですよ。なくしたら困るからね」などとワケの分からない相槌を打ってくる。ボクは、分けて持ち歩いているだけに却って面倒なことになっているのだ。もう一人のおまわりさんが、生年月日と免許証は東京都の公安委員会のものか訊ねた。ボクが答えると、パトカーから照会し始めた。会社はどうした、何を見ていたとソフトだがしつこい。ボクは自分で言うのも何だが、人相は悪くない。第一印象は良い部類に入るだろう。何よりも童顔で、人に警戒心を与えないハズ……なのだ。会社は代休中で休みを取っていて、家は買いたいと思って探していたのだと説明した。夢手帳に書いてある目標や夢まで説明するハメになったのである。（笑）ボクはまったくの阿呆である。結局、パトカーでの照会が終わり近くに住んでいることが分かり、放免された。２～３分の時間だったが恥ずかしく屈辱的であった。働いていないとロクなことが起こらないということであろうか。家に元気なく帰り家内に話したら、目が輝いた。輝きながら大笑いである。こんなに嬉しそうに笑うのを見るのは久しぶりである。（笑）何だか、良いことをしたような気がした。子供たちは水曜日なので、学校も帰りが早い。「奔放」「忍耐」「堅実」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）の順番で帰ってきた。一人一人に「父ちゃん、空き巣に間違われて職質されたんだぞ」と自慢した。「忍耐」と「奔放」はそっけない。「ふうん」と言うなり、遊びに行ってしまった。あんまりウケなかったので残念であった。「堅実」にも話した。「堅実」の反応は違った。「お父さん、ぶどう棚の下でカンムリを治したらいけないよ」と言われた。「何でやねん、家を見てただけじゃないか」と返した。「スイカ畑でクツ紐もよくないよ」と来た。ちっとも聞いていないのである。まったくどうなってるんじゃい。ああ今日も楽しい一日だったな。（２月３日　０９：０５修正）水無月悠里の「元気まぐ」はこちら

  2005/02/02

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  小悪魔を懐柔す

  決してチヤホヤされるタイプではない。ボクのことである。（笑）背が低く、小学生と間違われるような中学時代はともかく、高校～大学とそれなりに異性には不自由しなかったつもりである。社会人になっても然りである。自分で言うのもなんだが、第一印象もそんなに悪くないのだ。何よりも清潔感があるつもりである。人としての機微は分かっているつもりであるし、経験も積んでいるのだ。職場でも女性との接し方は分かっているのだ。そして、概ね反応も良い……ハズなのである。だが……である。しかし、なのだ。どうしても掌握できない輩がいるのである。しかも……身内である。長女の「堅実」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）である。（笑）一年ほど前までは、一緒に風呂に入っていた仲である。この楽天日記でも、その親密さは記述していたつもりである。１０年一昔と言う。１０年以上前のことだが、「堅実」を小脇に抱え？　抱いて風呂に入り、タライのような乳児体重計に載せていた日々がついこの間のようである。それこそ、座布団に寝かせれば、すっぽりと体が収まっていたくらいの小ささであったのだ。コンピューターの世界では秒進分歩とも言うらしいが、こちとら、子育てでは１０年の歳月も年に感じているのである。それが今や、漢字検定３級の持ち主である。ボクは音読も得意だし漢字も比較的読める方である。だが、おちおちしていると「堅実」に負けることもあるのだ。英検は今度３級を受けると言う。そして、こちらの方は、ボクはまったくダメダメなのだ。この娘がイチイチ反抗してくるのだ。家庭内暴力こそないが、手を焼くのである。論理思考はまだまだだが、それでもおかしいと思ったことや矛盾はすかさず突いてくる。家内もボクも、最終的には親という強権を発動して怒鳴ることもあるのだ。ボクは、子供たちにぞっこんである。子供たちへの躾は厳しい。だが、その一方で大人へ成長しようとする過程を垣間見ると、ハッとすることもあり、また傷つくこともあるのだ。言葉で傷つくこともあるが、大抵は本能的に親離れしようとする行為に成長の嬉しさを感じつつも、寂しい思いをするのである。家内は楽観的である。「お父さんね、子供は成長するのよ」「……」「反抗期は自立の表れなんだからね」などとのたまうのだ。確かにそうである。自立できぬ輩もいるではないか。歯医者へ行くのにママと一緒に行く２０才過ぎの男（１月１５日「美人女医にやさしく入れてもらう」）だっているのである。ボクは根に持つほうである。されたことは忘れぬ方である。そこへいくと親バカであるが「堅実」はサッパリしている。語調こそ厳しいが、ケロっとしていて次には笑って反応するのである。要は、親であるボクが「堅実」の扱いに要領を得ないだけなのかも知れないのだ。１月１日に立ち上げた別サイトに載せる、自画像を描いてもらった。てっきり断られるかと思ったが、あっさりとイラストを描いてくれたのである。小難しい雰囲気を出してもらおうと、怒っている絵をリクエストしたのに、である。真ん中の「忍耐」が「堅実」の絵を見て言った。「アイマスクしてる」ボクは慌てて、「忍耐」の口を押さえた。ボクも、そう感じたが「怒っている」雰囲気を出すための陰影なのだ。案の定「堅実」は「忍耐」の言葉を聞き咎め、こらしめた。ボクはボクで「このツノはラムちゃんみたいで、かわいいなあ」などと言ってしまった。これも「堅実」は聞き逃さない。「真似したんじゃないわ、描いてもらって失礼でしょ」などと、こちらも怒られてしまった。どうも我が家の家系は一言、多いようである。（１月１６日　１９：３０修正）この日記は、１月１４日のスペースに、１月１６日に書き込みました。水無月悠里の「元気まぐ」はこちら

  2005/01/14

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  クリスマスで狂喜乱舞、涙じょーじょー（改３）

  水無月悠里のサイトへお越しの皆様へ本日この日記の他にも、過去日付のページにテーマ投稿しました。この日記の最下行に、過去日付として新規追加した日記のリンクを張ります。どうか、最後まで読んでやって下さいませ。昨夜、珍しく家内が「忍耐」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）に向かって「今日はあっちで寝なさい」と言った。「忍耐」は大抵ボクの隣で寝る。（９月２８日「ｔｈｅｒｅ（あそこ）かｈｅｒｅ（ここ）か」）昨夜も、「忍耐」ちゃんと自分の布団を敷いていたのだ。それなのに「あっちで」と言うのは可愛そうではないか。敷き損である。昨夜は、イブであった。と言うことは、つまり……。ムフフなのか。。。？「どうしたんだ」ボクは聞いてみた。「今日は……」小声になった。「決まっているでしょ」と来た。「そうだな、あの日だもんナ♪」「しっー、聞こえる」と家内。ボクはとぼけた顔で、楽天に向かった。子供たちも分かっているのだろう、早めに「おやすみ」と言って寝室へ行った。家内はしばらくして、ごそごそしだした。だが、ボクは極めて楽天に夢中のフリをしたのだ。そうして「お父さん、お願い」と来たもんだ。ボクは、パソコンもつけっぱなし、楽天もそっちのけで寝室に向かった♪「これね」と言うなり布団にもぐってしまった。枕元には包みがある。「これは……」「子供たちのベッドに置いてね」クリスマスプレゼントであった。そりゃ、分かっているが。しばらくして分かった。家内はプレゼントは寝室に隠していたのだ。そこに「忍耐」がいたものだから、ベッドへやったのだ。「なんや」ボクは舌打ちしたが、すぐにひっこめた。阿呆な勘違いオトコと分かったら、みっともないからである。「お前、寝るんか」ボクは聞いた。明日は早いらしい。一方のボクは、連休でヒマヒマ人である。プレゼントはボクの役目であった。仕方ないので、過去にさぼって楽天日記を書いて行くことにした。マメに書いている方だが、記入率は８５％くらいである。疲れが溜まっていて、書けないことも多かったのだ。２時近くになって、そろそろ……と考えた時にトイレの音がした。リビングに入ってきたのは末っ子の「奔放」である。「オレ、寝られない」（この場合の「オレ」は‘オ’に強調がかかっていて、オ⇒レにかけてトーンダウンするような発音であるが、ボクにはなじめない）と目が輝いている。何せ、ＮＩＮＴＥＮＤＯ－ゲームボーイＤＳが貰えるかどうか（１２月２３日「サンタはどこに住んでいる？」）、という正念場である。「早く寝たほうがいいぞー。起きていたらサンタもこれないからな」などと言いながら、寝室へ逆戻りさせた。結局、子供たちの部屋にプレゼントを置いたのは、３時であった。ボクは「奔放」が寝たかどうかのビビリながらのプレゼントである。もちろん、家内には「ブレスサーモ」の靴下である。心地よい眠りを破ったのは、７時前であった。ボクは何だか寝入りばなを起こされたようで、寝ぼけていた。起きたときは、動物園のような騒ぎである。これでは「水無月悠里と愉快な動物たち」状態である。（笑）「奔放」は、「うをー」と吼えながら、起き抜けの様子を家内に事細かに語っていた。気がついたら、サンタから貰ったプレゼントを抱えながら爆睡していたらしい。「忍耐」は、ひとりＤＳをあけて、せっせと初期設定を行っている。こんな時の「忍耐」は特殊工作員のような寡黙さである。自分の任務を遂行すべく無口なのだ。ＤＳ組は値が張るのでソフトは用意していない。だが、ゲームボーイＡＤＶＡＮＣＥのソフトが使えるのだと言う。それでも、嬉しいらしい。一方の「堅実」は、泣きながら半分ふてくされている。こちらは、サンタクロースの正体が分かっているので不満なのだ。自分が頼んだモノとデザインが少し違うことに文句を言っているのである。曰く「値段を書いておいたのに、安いのをサンタさんは持ってきた」のだそうである。こちらは、収拾がつかない。家内は家内で「ブレスサーモ」を気に入りながらも、靴下をひっくり返したりふったりしながら「この中に指輪でも入っているのかしら」などと、とぼけてのたまう、始末である。ボクも黙っていない。「オレだっていろいろ考えて買ってきたんだゾ」と不満を漏らす。これを聞き逃さないのが家内である。「えっ？　誰が買ってきたのかしらあ」である。「お前、嬉しくないんか」ボクはむくれた。「お父さん、嬉しいわあ」やれやれである。だがまあ、すごい騒ぎである。少し眠ったあとで「堅実」と話をした。「堅実」はＭＤ用のスピーカーとヘッドフォン、そしてダビング用のコードが欲しかったのだ。ヘッドフォンは、耳にかけるタイプだし、コードも巻き取り機付である。スピーカーは、海かプールにもって行きそうな透明なビニールバッグに丸いスピーカーが埋め込まれているのだ。さながら、スピーカー付バッグかバッグ付スピーカーの状態で、ＭＤそのものも入れられるのだ。防水仕様で、海にも持って行けそうである。だが、ダビング用のコードがなかったのである。ＰＡＮＡＳＯＮＩＣの純正コードで特殊なタイプであった。仕方ないので、型番を調べて量販店を片っ端から、電話をかけさせた。「堅実」としては、プレゼントで貰いたかったものである。自分で手配することに不満であった。だが、ボクは許さなかった。世の中、常に思い通りに行くものではない。それは、少し前に「堅実」に話したことでもある。（１２月２３日「小悪魔と「ＥＮＤＬＥＳＳ　ＷＡＬＴＺ」」）用意に諦めるのならば、最初から不満を漏らすものではないのである。まだ釈然としないようだが、買ってもらえるのなら否応はない。ボクは問い合わせの要領を教えて、電話をかけさせた。ようやく、２件目で在庫を確認した。「お父さん、明日一緒に行ってくれる？」と返された。外出していた家内と「堅実」「忍耐」から連絡があり外で食べてくると言う。ボクは「奔放」と一緒に、行きつけのラーメン屋さん（７月１７日「ラーメン屋のある風景」）へ足を運んだ。このお店は、ボクが学生の頃からお世話になっている。極端な例えだが、子供たちはここのラーメンを食べながら大きくなったと言えるだ。ボクと「奔放」は並んで腰をかけた。ボクはチャーシューを「奔放」に入れてやり、代わりに麺を少し貰った。暖かいものを食べて鼻水が出た「奔放」は、ティッシュで拭きながら聞いてきた。「ねえ、サンタさんてお父さんなの」「サンタはサンタだよ。信じる人には、サンタさんがくるの。信じない人は仕方ないから、お父さんがサンタになるんだよ」「オレ、サンタさん信じているよ」ラーメンをすすりながら「奔放」は答えた。「そっか。だからＤＳもってきてくれたんだ」「うん」体が暖まったボクらは店を出た。手を繋いで、家に向かって走った。（１１月２６日「幸せの教え」）

  2004/12/25

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  小悪魔、高らかに嗤う（改）

  水無月悠里のサイトへお越しの皆様へ誠に申し訳ございません。今日（２５日）は、この日記の他に３つテーマ投稿しました。しかしながら、その３つのテーマのリンクをたどると、日付的に一番新しい、この日記が表示されることに気づきました。半年も、この日記を綴っているのですが、いまだに仕組みが理解できておらず、ご訪問頂きました皆様に、ご不快な思いをさせましたことをお詫び致します。この日記の最下行に、過去日付として新規追加した日記のリンクを張ります。どうか、最後まで読んでやって下さいませ。ボク的な４連休の２日目は、ゆっくりめに起きた。と言っても７時である。。。長女の「堅実」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）は、今日が終業式である。家内はパートに出かけた。真ん中の「忍耐」と末っ子の「奔放」は冬休み突入である。で、ボクも今日は代休なのだ。女たちはいつも通りの生活だが、男どもはぐうたらである。（笑）だが、既に休みモードに入っているので仕方がない。一方で、家内と「堅実」は、朝から臨戦態勢である。ボクら男達は、ぐうたらと言えども、それなりにテキパキと動いているフリをせねば、棘のあるセリフも飛んでこようと言うものである。朝食を摂って、家内と「堅実」を送り出したあとボクは楽天を少し覗いた。子供たちは、さすがに２４日ということもあり、そわそわしている。９時には友達と遊ぶために出かけると言う。ボクも家に篭りっ放しでは体にも良くない。おまけに太りそうである。。。１７０センチで６２キロの体重である。標準的と言われるが、どうもお腹の出具合が気になるのである。ボクも外出することに決めて、二人にカギを持って出るように言った。ボクは通勤に中央線を使っている。他の路線は知らないが、中央線ではここ２年くらいで女性の車掌さんが増えた。最初にアナウンスの声を聞いたとき、新鮮な驚きを覚えたものだ。朝の電車である。自分が男だからと言うわけではないが、ソフトな声は好感が持てる。今日乗った電車は、女性の運転士であった。平日の朝も１０時を過ぎれば、ホームも人はまばらである。ボケーっと、立ちながら何気なく滑り込んでくる電車を見ていると、女性の運転士だったのだ。女性の車掌さんも驚いたが、運転士はもっと驚いた。考えてみれば、女性のパイロットだっているのだから、ありえないワケではない。けれども、自分が使っている路線の運転士が女性だと、ちょっぴり意外な気がするのだ。外出の目的は、銀行と文具と調べ物である。最近、いろいろな本を読むうちに「アフィリエイトサイト」に興味を持つようになった。起業の方も、何とかしなければならないが、その前に「ちょっとやってみようかな」的な好奇心が疼いたのである。それで、と言うワケではないが、別に口座を作ることにしたのだ。「新生銀行」は今のところ、一番便利で使える銀行と言われている。引き出し手数料は、他行であろうが無料である。コンビニや郵便局でも使えるので、単身赴任で地方に行っても重宝しそうな気がしたのだ。少し前に申し込みしていた「新生銀行」のキャッシュカードが届いたので、入金して晴れて「お取引開始」としたかったワケである。家内には「ケチ」と言われているボクだが、どうしたことか外出すると、つい使ってしまう。今日も、先週から買えないままになっているジャケット（１２月１９日「久しぶりに二人」）を何とかしようと、アウトドアショップに寄ったのだ。もちろん、下見である。買う予定はなかったのに、寄っちゃって買ったのが「ブレスサーモ」（１２月１６日「寒い夜に温めてくれるのは誰ぞ」）である。ちょうどクリスマスである。と言っては何だが、家内のプレゼントとボク用に買ったのだ。サンプルが面白くて３つも貰ってしまった。「こりゃ、日記のネタになる」と帰るなりケータイで撮影し始めたほどである。元来、新し物好きで、最先端の素材に弱いのである。（笑）そのあと「ビックリカメラ」の書籍売り場で２冊ほど超速立ち読みしたあと、マッサージチェアにて肩を揉んでもらった。いつか、こんなマッサージ機をおけるような家を建ててやると心に誓ったが、両隣が「おじいさま」と「おばあさまで」何だか、ひとり若い？　ボクが横になって揉まれている姿がカッコ悪くて、早々に引き上げた。我が家の子供達は、親を舐めているのか頭が悪いのかよく分からないことがある。。。どいつも、こいつも「お帰り～」などと言いながら、鼻歌まじりに家に入ってくるのだ。そのたびにボクは「ただいまと言え」と返すが、いっこうに直らない。もっとも、分かる分からないで言えば、長女の「堅実」などは考えていることがさっぱり分からない。機嫌が良いかと思えば不機嫌で、とりつくしまがないことがある。その「堅実」が「お帰り～」などとほざいて帰ってきたのは夕方である。帰るなり「お父さん早かったね」である。「父ちゃん、出かけてねーんだよ」「どして」「４連休じゃ」この娘は、昨日からあれほど４連休と父が言っていたのを聞いていなかったのであろうか。それとも眼中にないのだろうか。「ふーん」と曖昧に頷きながらも、一転して「あなたの賢いお嬢様の成績を見たくって？」と変化球を投げてきたもんだ。ボクは「見たい、見たくないじゃなくて親には見せるの」と促した。成績は、なかなかである。少なくとも、ボク自身はこんな成績は取った事はなかった。１学期（７月２０日「アメとムチで鍛えて、泣くまでやる」）より上がっている。「これなら、サンタさんに倍のプレゼントをお願いしても良かったかしら～」などと歌いだす始末である。ボクは劣等生だったし、家内だって、そんなに成績はよくなかったハズ……である。二人の息子、「忍耐」と「奔放」も基本的に成績は良いのである。いつの間にか、二人の息子も帰ってきて、兄妹で成績を見せ合っている。「忍耐」などは「お父さんは宿題をやらなかったから成績も悪かったんでしょ」と、からかう始末である。（笑）頭に来るが、かねがね自慢げに語っていたのだ。「父ちゃんなど、学校で勉強ができなくったって、ホレこの通り」と。「何でーっ、そんなのダメぢゃん」と返された。どうも今のボクは、反面教師のようである。悔いたが、遅い。まあ、これがボクら親にたいするプレゼントと思って貰っておくことにしよう。さて、子供達のプレゼントをベッドに持って行くとするか。１２月１３日「小悪魔と『ＥＮＤＬＥＳＳ　ＷＡＬＴＺ』」１２月６日「マチルダはささやく」）１２月１日「ドーピングで癒す」）１月１０日　カテゴリ分類

  2004/12/24

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• 小悪魔に惜敗

  会社帰りに本屋に立ち寄って、かねて目をつけていた本を注文した。注文したというのは、お目当ての本がなかったからである。ボクがよく利用する書店は、自宅の最寄駅の目の前にある。店舗自体は小さいが、２３：００まで営業しているので、ちょくちょく寄ることができるのだ。ボクは新聞の書籍広告で気になるモノは切り抜いておき、必要になったときにいつでも注文できるようにしている。電車の中吊り広告やテレビなどはすかさず、メモである。本屋に足しげく通うのは、本の匂いが好きだからだが、メインは平台の探検（１０月１日「愛するホンたちのゆくえ」）である。この平台が「魅惑の脚線美」のように、ボクのハートを誘惑するのだ。小遣いが厳しいときは、書籍名と出版社をメモしておくのである。平台の動きは激しい。「どうせないのだろうなあ」と思いながらもネットで本のタイトルや出版社をプリントして、本屋のお兄さんに注文したのだ。帰りの電車の中でふと、考えた。どうせなら「ネットで注文すればいいぢゃん」と。（笑）本などは、どこで買っても同じ値段なのだ。「ネット注文したくない」という明確な理由はない。基本的に本は衝動買いである。目についた本を買うか買わないか、書店で吟味することはあるが一度本屋を離れてしまえば、滅多に欲しくなることはないのだ。気になる本が決まっているのならネット注文だろう。amazonの本の発送は悪くはない。発送料は１，５００円以上から無料となるが、梱包にもそれなりに気を遣っている。amazon専用の袋（封筒）は丈夫だし、クッション材も良さげである。ポストにも入るのでクレジット決済であれば、不在で受け取れないこともない。利用したことはあるので、ネット注文が心配なワケではない。だが、どうも抵抗があるのだ。結局、なんだかんだ言っても、本屋に行って本屋の空気を嗅いで本屋で注文するのが好きなだけなのだ。今回注文した本は、１０月１日に買いたかった本なのだが金がなかった。（笑）ボクが勝手に「師」と仰ぐグローバルメディアオンライン社長の熊谷正寿さん（９月２４日「神様に感謝っ、ついでに小悪魔にも感謝。夢がひとつ叶った！」）の著書「一冊の手帳で夢は必ずかなう」には『本は、数行でも読みたい箇所があれば買う』と言い切っている。熊谷先生の小遣いがどのくらいか知る由もないが、ボクの小遣いは書くのも恥ずかしいくらいちょっぴりである。本屋にぷらっと入ったら手ぶらで出てくることはあまりない。が、それにしても『数行でも』というのは、経済的に続かないのだ。結果、本屋に入ると１冊は買うことができても、２冊目以降は迷いに迷ってしまう。注文した本は、その逡巡の末に次回候補となったものなのだ。先生が『数行でも読みたい箇所があれば買う』のには理由がある。・買おうか、どうしようかという悩んでいる時間をなくす。・数行でも興味をもったのだから、読む価値はある。・欲しくなって、再度探すようなムダな時間をなくす。結局、先生がおっしゃったことが、モロ当たりになったワケである。やはり先生である。だけど、その時は金もなかったのだ。（笑）だが、先生はこうもおっしゃる。だから「時間に投資する」のだ、と。必要と思った本をその時に買っていれば、本代だけで済む。たかが、１，０００円ちょいである。でも、その時に買わなかった本を再度探すとなると見つけるのに３０分かかったとして、サラリーマンの時給ならば１，５００円以上は行くであろう。お目当ての本を見つけることができれば良いが、注文となると待ち時間にかかるコストは相当なものになるのだ。うーん、と唸りながら家に入った。家では「堅実」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）がネットをしていた。ボクの顔を見ると「お帰りなさい」と言い、「今日ね本を借りたんだよ」と続けた。「ほう、何を借りたんだ」とボクも聞いた。本が好きなのは、ボクと娘が似ている数少ないところである。（笑）「マクベスとかね……」などと言いながら、本を出してきた。ボクは「マクロスなら、良く知っているのに」などとつまらないことを考えた。「マクベスって何だ」と聞くのも恥じず聞き返した。「あたしだって知らないから借りてきたんだから」そりゃ、そうか。「他にも借りてきたけれど、もう２冊読んじゃった」「いったい何冊借りてきたんだ」「１０冊だよ」うーん……。数冊の本を買うのを逡巡し、１冊の本を１週間ほどかけて読む父とは違うか。先生がおっしゃることを実践しているのは娘ではないか。惜敗どころか、惨敗であった。１月１０日　カテゴリ分類

  2004/12/17

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• 賢者子悪魔

  ここ最近、浮気を考えている。と言っても、女性のことではない。ＢＬＯＧのことなのだ。ちょっと思うことがあって、この楽天のＢＬＯＧからどこかへ引っ越そうと浮ついた心がもたげたのである。ボク自身は私生活はともかく？このＢＬＯＧで際どい下ネタを披露するつもりはないのだが、あちこちで「いきなりサイトの削除」が何の警告もなく行われている。また、タグの制約が他のサービスと比べて多かったり、何だか窮屈さを感じていたのである。ボクのデザインセンスがもうひとつなので、タグが自由に使えるとなってもサイトのデザインは、そう変わらないだろう。だが、アクセス解析ツールくらいは欲しいものである。そんなこともあり、浮気の虫が動き出したのだ。結論から言えば、その気は失せた。これまでに、無料のホームページをテスト的に作ったり、他のブログサービスにも申し込んだ。実際、ココよりも使い勝ってがよいところや、自由にタグを使えるところもあったのだが、やはり楽天の作りは行き届いている。会員（ＢＬＯＧの運営者）同士の横のつながりが取りやすいのだ。アクセス解析はショボイが訪問者の足跡は分かりやすいし、デザインツールも豊富である。テーマ投稿は常連さんの顔が垣間見えて面白い。ライブドアも面白そうだが「重い」というのが、もっぱらの評判でまだ試していない。タグやアフィリエイトの制約がもう少し緩やかで、画像も個数でなくメガバイト単位で扱えれば言うことはないのだが。まあ、不満をいえばキリがないと言うことか。「忍者ＴＯＯＬＳも面白いんだがなあ」などとつい独りごちてしまった。時間は夜中の００：００を回っている。「ＳＨＩＮＯＢＩじゃなかったっけ」と口を出したのは、長女の「堅実」（＝子悪魔）（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）である。「堅実」は隣でネットである。「何や、お前知っとるんか」ボクもつい反応してしまった。「知ってるよ。楽天じゃ使えないよ。Ｗｅｂ拍手だって使えないんだから」「何でそんなことまで、知っとるんや。使ったことあるんか」ボクはちょっと驚いて聞いた。そう言えば、半年ほど前「堅実」がこの楽天にサイトを持っていた（８月５日「淫靡（いんび）なささやき～そして小悪魔を抱きしめる～」）ことをボクは思い出したのだ。「堅実」は言葉につまりながらも「ニコ」っと嗤って「常識よ」と来たもんだ。ボクは唖然とした。子供だと思っていたが、漢字（１２月７日「小悪魔、嗤う」）もＷｅｂの知識もボクの上を行っているようだ。それにしても、ちょっと意外だったのはパソコンを２台並べた環境である。女の子と付き合うときは、特に喫茶店や食事などは向かい合って座るより、並んで座る方が警戒心が薄れると言う。親しみが湧きやすいのだ。向かい合って座ると、どうしても構えてしまうのだ。ウチは狭いので、パソコンを置くスペースが限られてしまう。仕方ないのでネット中は、家内とも「堅実」とも並んで座ることになるのだ。Ｈなサイトは当然、見ることができない。（笑）だが、こうして「堅実」と並んで座っていると、心なしか会話が続くような気がする。隣り合って座るというのは娘とでも良いのかもしれない。もっとも、娘の口のきき方は、同僚と話しているような口ぶりなのだが。そう言えば、家内が言っていたっけ。三者面談では先生が、ベタ褒めであったと。外ではかなり、ツラがイイらしい。おまけに、ネットでは何をやっているか分からないのである。賢者子悪魔っ。恐るべしっ、である。この日記は、１２月１５日のスペースに、１２月１９日に書き込みました。１月１０日　カテゴリ分類

  2004/12/15

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  小悪魔と「ＥＮＤＬＥＳＳ　ＷＡＬＴＺ」

  水無月家の一日は、常にエキサイティングである。何せ、主が頑固系の「内弁慶野獣」である。最悪かもしれぬ。（笑）一方、家内の家系はおおらかである。「のんびり」とは違う。細事にこだわらないのである。そんな家庭に育った家内ですら、ボクの影響を受けてエキサイトすることもあるのだ。理由はもちろん、ボクの気性の激しさを受け継いだ「堅実」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）である。とは言え、家庭内で暴力や非行があるわけではない。特にキレる、と言うことでもない。だが、我は強い。幼い頃から、言葉や文字を覚えるのが早く、小学校の高学年からは論理思考も少しずつ組み立てるようになってきたのだ。少なくとも、問題をすりかえるような言い訳はしない。。まだ、中学生だから何とか扱えるが、もう少し大人になれば手を焼くことになるかも知れぬ。今週の木曜日は「奔放」の空手のあとに外食（１２月２３日「サンタはどこに住んでいる？」）することになった。食事が終わり家に着いてから、急に「蔦谷」へ行きたいと言い出したのだ。ＣＤを借りてＭＤに編集したいのだと言う。終業式の前に友達にプレゼントしたいらしいのである。家内は反対した。レンタルショップは帰り道にあった。それなのに、今更というわけである。とかく、「堅実」の行動は予定外の事が多い。前日に祖母の家に泊まることを勝手に決めたのもしかり、である。まだ２０：００前の時間だったが、夜になれば親としては娘を外に出したくはない。だが、娘も引き下がらない。今度ばかりは、娘も家内に十分説明できず、泣き出してしまった。「お父さん、一緒に行ってよ」と泣きつかれる始末である。仕方ないので、ボクも一緒に行くことにした。だが、出かける前にまたトラブルである。今度は「堅実」のメンバーズカードが見つからないのだ。もちろん、片付けがなっていないからである。ボクも気が短い方である。家内のカードを借りさせた。こんな時は続くモノである。ボクは例によって書籍コーナーで物色である。すると「堅実」がトボトボとやってきた。「なかったのか」ボクは聞いた。「ゴメン。もういい」「どうした」「ＣＤはあったけれど、本人でないとダメだって」制服姿の中学生に、店のスタッフも不審に思ったのだろう。本人確認に正直に答えてしまったらしい。仕方ないので、ボクも一緒に行くことにした。「堅実」はもういい、と諦め風情だが、それで終わりならばわざわざ出かけるまでもなかったことである。ここまで親を引っ張ったのであれば、簡単に諦めてもらっては困る。娘はＣＤを、ボクはビデオを借りた。ビデオと言うのは、ガンダムウイング劇場版「ＥＮＤＬＥＳＳ　ＷＡＬＴＺ」のことである。これを一緒に見ようと言うのである。一緒に借りたが、一緒に見てくれるかは分からない。ガンダムは、昔はよく見たものだが最近はご無沙汰である。「堅実」はオタクだから、ガンダムＳＥＥＤも知っている。それならば、共通の話題が持てると言うものである。ボクらは自転車のライトを点けて、トロトロと帰った。「堅実」は黙って、あとから着いてきた。冷たい風に手がかじかみそうになった。手に負えなくても、手がかかるうちが子供である。まあいっか、そう思った。この日記は、１２月１３日のスペースに、１２月２４日に書き込みました。１月１０日　カテゴリ分類

  2004/12/13

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• 小悪魔、サミットにて仲間を作る

  昨日、ボクはいきつけのＳ医者……ではなく、かかりつけの歯科医で、散々な目に遭っていた。（１２月１１日「サディスティックに責められて」）その時、長女の「堅実」（ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち）は外出中であった。夕方になって帰ってきた「堅実」によれば、中学生サミットに参加していたらしい。東京都の公立中学校の生徒会役員が集まる会合で、その数、およそ１４０校と言う。ボクは中学の頃と言えば、剣道とブラスの掛け持ちで、どちらの技術も今一歩と言うところだった。もちろん勉強もイマイチだった。サミットや生徒会とは、およそ縁のない生活だったのだ。サミットで何をしたのかはよく知らないが、いつくかの分科会に分かれて討議したらしい。学校内の暴力とか非行とか、そんな内容だと言う。「発言したのか」と聞いたら「特にしなかった」とのことであった。「会長（生徒）は何か言ったのか」となおも聞いてみた。「ダメなのよねえ……」ボクは、もうそれ以上聞くのはやめた。（笑）どっちもどっちじゃないか。だが、サミットに参加した収穫はあったらしい。他の学校の生徒とメールアドレスの交換をしたのだと言う。今更ながらに、中学生がケータイを持ち歩くのが普通の状態に驚かされる。まあ、ウチの娘もそうなのだが。小悪魔「堅実」は、着々と仲間を（９月２２日「小悪魔、世界征服に踏み出す」）増やしつつあるようだ。小悪魔に洗脳された、オタク信者がこれ以上増えないことを祈る。追記：ＮＨＫ大河ドラマ「新選組！」がとうとう終わってしまった。近藤勇役の香取慎吾が刑場に連れられるシーンでは、ウルウル来そうになった。「快く受けん　電光三尺の剣　只まさに一死を将て　君恩に報いん」ああ、カッコよかった。１月１０日　カテゴリ分類

  2004/12/12

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