祇園精舎

　昨日、神田川という映画を借りて観ました。この映画の元はもちろんあのかぐや姫の名曲「神田川」です。僕はこの曲が好きなんですが、この曲を知ったきっかけはテレビ番組で神田川誕生秘話みたいなのを観たことでした。まあ、肝心の映画の内容ですが…、1970年代の貧しくも同棲している男女の姿に懐かしさを感じる人なら共感をもてると思います。名曲の映画化と思い過度の期待を持っている方には微妙な内容ですねえ。ただ、やはり男女の仲の不安定さはいつに時代も一緒だなあと感じました。
　「ただ、貴方の優しさがこわかった…。」単純だけど奥が深いフレーズですね。ちなみに作詞した喜多條忠氏はこのフレーズを生むのに苦労したそうです。このままではただの日記になってしまうとかなり悩んだ末に誕生したと言っていました。歌では女性の視点ですが詞は彼の苦い同棲時代という男性の思い出から生まれたらしいです。僕は１９７０年代前半の貧しさと豊かさま混沌とした時代に少し憧れます。