今、ホワイトカラーエグゼンプション(ＷＣＥ）が議論の的となっている。僕自身はこれは悪法以外なにものでもないと思う。資本家による労働者に対する搾取ではないのか？しかも、この法律に関連して、過労死は自己責任だとか祝日はいらないとかまさに我々を馬鹿にしている奥谷禮子の発言には憤りを感じる。そもそも、労働体系を欧米化させようとしても無駄だと思う。このシステムで欧米では成果が見られたかもしれないが、日本人には不向きなシステムであると思う。日本人の思想・歴史を考えて、これに合った法律にしないと本当に労働者がやられてしまい、ますますフリーターやニートが増えるだろう。まさに「働いたら負け」の時代が来てしまう。自分のペースで仕事なんて一部の職種以外では無理。今、僕は製造業に携わっているが、自分のペースでの仕事は無理。マシンは２４時間稼動していてマシンに合わせてスケジュールを組んで業務を進めている。これを自分のペースでやっていたらとんでもないことになる。生産ラインがストップしてしまうだろう。日本の経済を支える生産行動は組織の動きで決められていると思う。政府の連中は労働者はＩＴ関係や研究職といった人だけだと考えているのではないだろうか。それに、休みが欲しいとか自分のペースで仕事がしたいとか、会社に自分で意見を言えばいい。言えない労働者が悪いという考え方も常軌を逸している。雇う立場と雇われる立場でどれ程格差があるか知らないと思う。自己主張することは大事だがそれだけでは組織は成り立たない。自分一人で仕事をするわけではなく、周りの人と連携して仕事をする。人間関係のしがらみの中にいる以上、自分のペースで仕事をするのは不可能であると思う。政治家たちがいう「仕事」「労働」とは何を指しているのか一度聞いてみたい。マスコミも野党も奥谷発言をもっと取り上げるべきだ。柳沢厚労相の発言以上に国民を馬鹿にした発言だ。安部総理の掲げる「美しい日本」とは一部の人に美しい国であると感じて仕方が無い。国家は労働者による生産の上に成り立っている。これを忘れて欲しくない。
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Last updated
2007.02.08 21:40:32
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