おすすめ絵本「イップとヤネケ(Jip en Jannrke )」
「イップとヤネケ」アニー・M・G・シュミット作 フィープ・ヴェステンドルプ絵 西村 由美 訳 岩波書店オランダではとても有名な絵本であり、キャラクターだそうです。先日、楽天広場のHiroさんの日記を読んで、初めてその存在を知りました。隣同士に住む幼い男の子と女の子二人が毎日、お互いの家を行き来して遊ぶ、その二人の日常を描いたお話です。影絵芝居のように子供達が黒いシルエットで描かれてある挿絵が、それぞれのお話に二枚ずつ。原作では約240話あるうち、日本語版では42編を翻訳して出版されました。実はオランダの新聞に5年間(1952年~1957年)連載されたお話ということで、もう50年近くも前の絵本なんですって!でも、二人のいたずらや、ごっこ遊び、生き物との触れ合いなど、その内容はちっとも古くないし、外国のお話なのに日本の子供達とほ~んと同じなのが、とても驚きです。子供達もいいけど、お母さんの一言がまたいいんですよ~♪小鳥の巣を覗き込んでいる二人に、「あなた達も象さんに覗き込まれたら恐いでしょ?」とか、自分達の子羊だと言って子羊をつれて帰った二人に「リボンを付けてあげればあなた達の子羊だってわかるでしょ?」とか。子供にわかるように、やさしく諭すんです。時には、しっかり怒りますが、、一話一話が読み聞かせにちょうどいい長さで、3、4歳位から読んであげたい絵本、ほんとお勧めです!一人で読むなら小学校1、2年生からかな。こんな素敵な本なのにどうして今まで知らなかったのかと思ったら、日本語の翻訳版が出たのがなんと去年の6月でした。訳者の西村 由美さんはオランダ語の専門家だそうです。もっと前に知りたかったわ~。1976年から1980年に、フィープはお話すべてに、カラーのイラストを描いたそうです。でも、イップとヤネケの姿はモノクロのまま。オランダではこのキャラクター商品がたくさんあるそうで、日本でも去年この本が出版されるにあたってあちこちで紹介されました。ほんと可愛いので、皆さん探してみてね。詳しく知りたい方は下記のサイトを読んでみて下さい。 人物紹介サイト アニー・M・G・シュミット:http://www.utrecht.jp/person/?p=279 フィープ・ヴェステンドルプ:http://www.utrecht.jp/person/?p=280フィープ・ヴェステンドルプのオフィシャルサイト http://www.fiepwestendorp.nl/index.php余談ですが、オランダといえばディック・ブルーナのミッフィーが有名。ほぼ同時代の1955年に誕生のこちらは、「ちいさなうさこちゃん」で邦訳され、後に英語圏と同じ「ミッフィー」になったけど、オランダではコナインチェ(小さなうさぎ)から取ったnijntje(ナインチェ)が本名なんですって。