|
カテゴリ:CAT
AM3:30、寒くないようにホットカーペットをつけてある猫部屋からヒューヒューと音がした。
慌てて開けると政宗が発作を起こしていた。 抱き上げて酸素吸入をする。落ち着くまで5分。少し時間がかかった気がする。 肺に負担がかからないような体勢に変えて、落ち着いて眠った事を確認して寝室に戻った。 今朝は静かに眠っていた。昨日たくさんゴハンを食べたからかな?と思いながらキッチンへ。 お湯を沸かして、政宗用にふやかしたドライフードをあたり鉢でつぶしたゴハンを用意して 猫の部屋を開ける...いつもなら匂いで気付いてモゾモゾ動きながらゴハン欲しいとアピール するハズなのに!イヤな予感がしていた。慌てて政宗を抱きあげようとして、彼が呼吸をして いない事に気付いた。 「政宗!マサ!」目を薄く閉じて、舌の色も白くなっていた。何度も名前を呼びながら抱いて さすっても2度と彼の口から「ニャオウ」という返事は聞けなかった。 どうやらゴハンを用意している間に発作が起きて、苦しくて枕にしていたタオルを噛んでいた からか、いつもなら聞こえる音をあたしは聞き逃していた。 苦しかっただろうに、傍にいて酸素を吸わせる事が出来なかった自分が悔しかった。 政宗の顔はとても穏やかだった。噛み締めていたタオルをはずして、気持ち酸素を吸わせた。 間に合わなかった罪滅ぼしをする気分だった。 こんなに頑張ったのにね、もう少し家族でいたかったのにね。話しかけながら涙が止まらない。 あたしは精一杯の事をしてあげられたのか?一生懸命やっていたつもりだったけれど、後悔が 後から後から込み上げてくる。いつも仲良しで一緒にいたサスケはもっとつらかっただろう。 「今まで沢山頑張ったね。えらかったね。もういいね、苦しまなくていいね、楽になったね。」 そうやって冷たくなっていく政宗の体を抱きながら、自分の気持ちを落ち着かせた。 それから注射に行く予定だった病院に電話をかけて、事情を話して今までのお礼を言った。 「院長先生に代わりますから待ってて下さいね」・・・受話器から院長先生の声を聞いたら我慢 していたものが溢れだして堪えきれずに泣いた。お礼を言おうとしたのに嗚咽になってしまう。 電話を切った後も涙が止まらない。 政宗、あたしはお前にとっていいお母さんだったかな?お前は少しでもシアワセだったかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[CAT] カテゴリの最新記事
|