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2020.03.10
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矢作俊彦の処女長編とされているハードボイルド作品を読んだ。

〇ストーリー

”マイク”,克哉,リョウ,雅史,英二。5人の青年は,ポルシェ911sと一緒に首都高からダイブして命を落とした松本茂樹を悼む。なぜA級ライセンスを持つ茂樹がカーブを曲がり切れなかったのか?”マイク”たちは,その謎を解くためにパーティーを開催する。招待されるのは警視庁の高速道路警察隊だ。開催時間に向けて,5人の時間が収斂していく。そして・・・


ーーーーーーーーー

1978年に刊行された作品だ。いろいろと批判はあるようだが,個人的にはひじょうに楽しめた。

1980年代を目前とした10月の横浜を舞台にして,5人の青年がそれぞれの1日を過ごす。彼らが嫌っているのは,観光地化される横浜と鎌倉,そして不甲斐ない大人たち,彼らが憧れているのはキラキラしたアメリカ,そして死んでしまった礼子という女性だ。


ーーーーーーーーー

テレビ局に勤め始めた”マイク”,商社に入社し育ちが良い克哉,自己破滅型のリョウ,病院の跡取りの自分にイラついている雅史,まだ大学生でエンジニアの英二。交互に5人が登場し,少しずつ語られるので,なかなか全体像がつかめない。

だがゆっくりと5人,そしてもうこの世にいない礼子と茂樹を合わせ,7人の関係が描かれて行く。

いかにも横浜らしい風景と人物を用いながら,それが描写されていく。その小説としての技法が,たとえ銃を撃ち合わなくても,探偵が登場しなくてもハードボイルドだ。


ーーーーーーーーー

240ページの小説で,200ページまでが”パーティ―”の準備に描写される。残りの40ページで,予見された以上の生々しい”パーティー”が開催される。

正直,矢作俊彦にこうしたアクション描写が出来るとは思っていなかった。割と最近の作品を読んでいたため,厭世的な中年を主人公にした作品が多かったためだろう。

切れ味の良いアクション,洒落たセリフ,スッとした生き方の登場人物・・・良いと思う。


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1980年代,90年代が来る前の,あの時代の残り香が楽しめる。





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Last updated  2020.03.10 23:10:39
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