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カテゴリ:がちがちハードボイルド
結城充考の新ヒロインを主人公にした長編を読んだ。
〇ストーリー 家出少女のジョウの友人で壊れそうな美貌の少女・ヒスイが拉致された。彼女はなぜ襲われたのか?1つ1つ調べながら,17才の少女は,警察,ヤクザ,中国マフィアとやり合う。全てが終わった時,たった1つ彼女に残されたものとは・・・ ーーーーーーーーーー 〈クロハ〉〈イルマ〉に次いで,3人目のヒロインだ。これまでの2人は成人で警察官だった。組織の中でどれだけ異端であっても,”桜の代紋”を背負っているし,中には協力してくれる人もいた。 3人目となる〈ジョウ〉は,母親の虐待から逃れて,東京に家出をしてきた17才の少女だ。未成年で家で少女,しかもどんなグループにも属していない。ハードボイルド作品の主人公として,ここまで孤高なキャラクターはなかなか無かった。 ーーーーーーーーーー 物語は最初からマイナススタートだ。かつて売り上げを盗んだ店に,頼みごとをしに行くジョウ。 ・・・どんだけ頼る相手がいないんだろう。大丈夫だろうか,このヒロイン? という心配をよそに,思っていたよりはるかに思慮深いジョウは,ゆっくりと真相に近付いていく。 ーーーーーーーーーー 友人・ヒスイを救うために,いくつかの犯罪に手を染め,様々な組織に脅され,友情を失い,それでもジョウは前へと進む。 うーん,でも未成年はダメだろ。今回は上手く行っただけで,次はダメだろ,と感じさせる。 シリーズ化は難しそうだなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.03.27 21:57:16
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