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森博嗣のWWシリーズの第2巻を読んだ。 〇ストーリー ゲームのヴァーチャル世界が突然閉鎖されたことで,その利用者たちで自殺,体調不良などが起きていた。楽器職人のグアトは,ドイツ政府に依頼をされて,ヴァーチャル世界を運営していた人工知能との対話に挑む。だが,その裏で別の計画が進んでおり・・・ ーーーーーーーーーー ドイツの地方に静かに住むグアトとロジを主人公とした〈WWシリーズ〉だが,なかなか彼らの生活は平穏というワケには行かないようだ。 グアトの過去の実績は,世界中に知れ渡っているようで,人工生命体・ウォーカロンや,人工知能の複雑な問題に関しては,彼へ問い合わせが来てしまう。 なんだか身分を偽っている意味が無いような気がするなあ。 ーーーーーーーーーー この巻の新しさは,ヴァーチャル世界で物語が展開することだ。そしてそれを利用することで,別の計画が進行するのだけれど,さすがにだいぶ無理がある。なにしろ相手はドイツ人だ。無駄にキッチリしているあの人々が,主人公たちの行動を許すとは思えない。 とは言え,どんな経緯があり,どのようにそれが遂行されるかは,読んでみてのおたのしみだ。 ーーーーーーーーーー さらに途中で,ヴァーチャルとリアルの境界線が揺らぐ展開がある。
果たしてこの記憶はリアルなのか?ヴァーチャルで植え付けられたものなのか? かなり使い古されたトリックだが,森博嗣はそれをどんな場面に使うのか? 第1巻と比べたらこじんまりしている印象だが,しばらくはこのままで良い気がする。安定の〈W)〈WWシリーズ〉だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.08.09 14:37:00
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