あったかもしれない1954 Les Paul Standard
1958年の途中までレス・ポール・スタンダードはボディ・トップは金色に塗られていました(ゴールド・トップ)。それがチェリー・サンバーストに変更されメイプルが正面からも見えるようになったわけですが、それでもレス・ポールの売り上げが好転せず、1960年を最期に製造を打ち切られることになります。マイク・ブルームフィールド、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジらの使用により、レス・ポールの音とともにサンバーストの美しさが再評価され、2年ちょっとの間に作られた1,500本程度のサンバースト・レス・ポールの奪い合いが起こります。今のようにヴィンテージ・レス・ポールが高騰していない時期、ゴールド・トップを剥がしてサンバーストに再塗装するプレーヤーが出ました。音の秘密はギター本体とハムバッキング・ピックアップにあったのですが、ゴールド・トップ期にハムバッカーが搭載されていた期間は約1年で、大半はP-90シングル・コイル・ピックアップとの組み合わせでした。したがってサンバーストにリフィニッシュされたレス・ポールの多くは穴を広げられてハムバッカー搭載の改造も施されています。サンバーストで販売されたギターはセンター合わせの2ピース・メイプル・トップですが、ゴールド・トップの下には合わせ目がランダムの2~3ピースのメイプルが貼られています。サンバーストにリフィニッシュされたレス・ポールのメイプル・トップにセンター合わせはまずないでしょう。歴史の「もし」を形にした、1954年モデルでセンター合わせのサンバースト・レス・ポールです。2010年スペシャル・ランモデル!!54Les Paulのフェイデッド・アイスティーが入荷!!Gibson Custom Shop 2010 Special Run 1954 Les Paul Standard Gloss Faded Ice Tea #40081 【G-CLUB Shibuya】