福島でのももりんダッシュを観戦して!!
五輪参加の丹野麻美選手( 中央 )と久保倉里美選手見守る川本和久監督11月3日の文化の日に,福島市の駅前通りで「 ももりんダッシュ 」が開催されました。東北地方の荒天から,天候が心配されましたが~曇り空で,やや風が吹いていた,まずまずのももりん日和でした。朝の8時前から準備が進んでいたようで,私が行ってみた時は,すでに福島大学の陸上競技部の学生さん達によって走路は敷かれていました。さっそく,走路の厚みや長さ,素材は学生さんに聞きました。素材は,全天候型トラックの表面の部分(たぶん古い型のような気がします)をそのまま用いたものです。厚みは7~8mm,20mの走路を2レーンに3枚ずつ( 合計120m分を使用 )敷き伸ばし,つなぎ目はステンレスの鋼板を渡し,接着剤で固定していました。しばらくして,鋼板を外し出来上がりです。1)10時~15時までノンストップのイベントでした。参加者は1人で30mのダッシュを行い,タイム順に予選通過です。ただしここでは,スタンディングスタートで,スパイクは無しです。小学生の低学年,高学年~中学生の男女と高校生+30歳未満の一般の男女,30歳以上の一般男女と結構区分がされていました。小学生ではさすがに,位置についてから~よーい~ホイッスルでのスタートのタイミングが解らない子がいて,やり直すことがありました。親御さんが来ているので,「 ええかっこ 」しようかなとも思ったのでしょうか。大勢の前で緊張したのかな??服装も,シューズもまちまちなのが面白く,鉢巻き姿はいませんでした。それでも,30mを5”台で走る子もいて,まんざらでもなさそうな。高学年では,格好もついて,男女とも様になったかけ方です。中学生では,ウェアーもシューズも決まっていて,よく脚にフィットしたタイツ姿の子で早い子もいました。女子で4”台(4”6~8程度)のタイムで,疾走しました。2)レースの合間にはアトラクションや特別レースが組まれました。185 kgコンビでのチャレンジマッチの結果は先輩の勝ち?まずは,最初のレースは「 パワー30m対決 」 ということで,福島大の砲丸投げとやり投げの選手のマッチレースでした。2人合わせての体重が185kgで,重量級の決勝ということになりました。( 多分,110,75kgくらいでしょうか )上半身のウェアーを脱ぎ,裸で自身の上半身の筋肉を誇示しましたが,練習をしていないで?,太りすぎか,腹が出てるように見えましたが。もしそうでなければ,失礼しましたですね。3)また懐かしい顔にもお目にかかることができました。 ホッピングで30mに挑戦三段跳びの日本記録保持者 山下訓史選手12時前に,芝生の練習所でどこかで見かけた顔の人がいましたが。案の定,かの有名な三段跳びの日本記録(17m15)保持者の山下訓史選手その人でした。( 筑波大~NEC~福島商教員ーーーー~梁川高教員 )現役時代は,細身の身体で,7m50くらいのBJの記録で,最後のジャンプの伸びと,滑りぬけるような着地のうまさに定評がありました。そこで,30mの距離をホッピング( 片足跳び )してもらうことに。助走をし,練習していないと言いながら,往年の柔らかいばねの利いた感じがうまく出ていました。結果は,30mを9歩で到達しました。彼の日本記録を出した時の両手を挙げ,喜色満面の姿の一面をまた見ることができ,有難うと言いたいです。4)やはり,盛り上げ役の筆頭は川本監督でした。ほとんど,どの選手の走りににも,軽い批評を言ってくれました。スタートが良くなかった子には,すぐ顔を上げないでとか。まっすぐに走ってみよう!! ゴ-ルでは走り抜けるようにしよう!!といった具合です。応援の方も,最初は静かに~~中間は大きく~~あとは惰性で続けよう!! もう少し足りないね,頑張ってとの全方位の気遣いぶり。タイムのいい選手には,今年も頑張っています。~~あと少し欲しいね!! とか励ましやら----。途中では,速く走れるコツを伝授。弾むように走ることが大切と。( 川本理論が登場 )筋力がつけば,ストライドが伸びスムーズな走りができると。5)北京五輪出場などの選手とのチャレンジではナチュリル,福島大等の選手とのドリームマッチでした。( もちろんここは,2~3mのハンデ戦 )まず青木沙弥佳選手の鋭いダッシュにはびっくりしました。日本選手権リレーではアンカーでしたので,スプリントレースもいけそうです。タイムは4”35で,昨年の二瓶秀子選手の大会記録の4“21には及びませんでした。 ももりんと特別レース 二瓶秀子選手なお二瓶選手は,今年はももりんとの競争でスローなテンポ走で,本線は出場しませんでした,残念。 チャレンジマッチの最終レースでの丹野麻美選手( 右側 ) 最後のチャレンジマッチは丹野麻美選手と一般女子の優勝者とのガチンコ対戦でした。五輪選手は,タイツ姿の準戦闘モードでした。例の足首ならしをしてさっそうとスタートラインに。高校生は,2mハンデをもらい有利に運べます。スタートの号砲で素早く出ました。細身の脚があっという間に吸い込まれるようにしてゴール。きわどい差でしたが,高校生が勝利。これで,今年のももりんダッシュは無事に終了。手際よく,スタートラインのテープを男子学生が外し,テントも解体されました。また来年もこの福島の地にやってきて,ももりんダッシュを見られればいいかなと思います。新しいメンバーや趣向で,大会がまた開催されることを楽しみにしています。今期はトラックのシーズンは終了ですが,駅伝やマラソンの選手の意気込みを借りて,冬季練習等に励まれるでしょうか。どうか怪我のないように,有意義な冬を送っていただきたいと思います。