カテゴリ:代替医療について
代替医療の中で「フコイダン」の力が話題になっています。
免疫力(体にとって異物であるウイルスやガンなどに抵抗する能力)強化作用強く、ガン退治に有効と言われて、海藻のネバネバ成分が注目されています。 海藻のネバネバ成分には、多糖類のフコイダン、アルギン酸、ヨード等があります。 ・アルギン酸は、腸内のナトリウムと結合して対外に排出させる働きがあります。つまり、高血圧や動脈硬化を防ぐ作用があります。 ・ヨードは、体の新陳代謝を促して細胞の働きを活発にすることで病気に対する抵抗力を強化します。又、アミノ酸と結びついて甲状腺ホルモンの分泌を促進します。 ・フコイダンは学術的にはフコイダン類縁物質といいます。コレステロールやナトリウムを取り込んで排泄し、動脈硬化や高血圧、便秘を解消します。また、ピロリ菌が胃壁につかないようにして胃炎や胃潰瘍、更には胃がんを防ぎます。そして、ガン細胞に直接働きかけてがん細胞を消滅させる作用が注目されているのです。フコイダンが抗ガン作用がある食品として注目されていることは前にも述べましたが、それはガン細胞に対する「アポトーシス誘導作用」があるからなのです。 「アポトーシス」 私達の体内では、ガン化した細胞のほとんどはアポトーシスによって取り除かれているので、ガンの増殖は未然に抑えられているのです。又生き物が受精し、細胞分裂を繰り返して成長していく過程では、あらかじめ決まった時期や決まった場所で細胞死が起こっているのです。この細胞死もアポトーシスの仕組みによります。 例えば、オタマジャクシからカエルに変態するとき、尾が無くなるのもアポトーシスによります。又、晩秋に葉が落ちるのも、葉の付け根の細胞がアポトーシスで死滅するためです。 フコイダンのガン細胞死滅させるアポトーシス作用には、二つの攻撃パターンがあります。 一つは、ガン細胞の表面にあるスイッチを押して信号を送り、ガン細胞の核にあるDNA(遺伝子本体)を破壊してガン細胞を死なせることです。 二つ目は、この第一攻撃でガン細胞が死なないとき、フコイダンは第二の攻撃を行います。それは、ガン細胞の表面に穴を開けてDNAを直接破壊するというものです。 三重大学生物資源学部の教授である田口寛先生の実験では、この二つの攻撃パターンによるアポトーシス作用によって、フコイダンはガン細胞を完全に死滅させることが確認されています。 実験はモズクから取ったフコイダンエキスを、人間のガン細胞の培養液に入れた後の経過を確認したもので、培養液にフコイダンのエキスを投入すると、数時間から10時間程でアポトーシス作用が開始されるのが確認されました。その結果、わずか12時間後には、実に60.55%のガン細胞が死滅したのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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