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カテゴリ:初心者のデジカメ
前回は室内撮影のなんやかんや、そもそも編と称して、 「絞り」と「シャッター速度」について説明しました。 今回は、「ピント」に関すること、背景をボカす方法とその仕組みについて、 出来るだけ難しい事は省いて解説してみます。 まずは風景写真を見て頂きましょう。 風景モードで撮影 キレイな所ですね~夏の北海道です。 次はお花を近くで撮った写真。 人物モードでマクロ撮影 紫色の花、これはラベンダー?ですかね(?_?) いや、もちろん2枚とも私が撮った写真なんですけど。 何年も前なので、あんまり覚えていないんですよ(^^ゞ それでは、本題に入ります。 この2枚、「ピント」に関しては、両極端な状況になっています。 風景は、全てが被写体なので全体にピントが合っていた方が良いですね。 お花は、背景がボケていた方が、被写体が強調されイイ感じです。 コンデジには撮影モードが複数用意されている事が多いです。 モードはメーカーによって異なると思いますが、風景と人物、そしてマクロは どのデジカメにも用意されているんじゃないでしょうか。 各種モードを切り替えて使っている限りは、意識する必要は無いのですが、 前回解説した「絞り」は「ピント」の調節にも関わっています。 「ピント」が合っている位置から前後の範囲を「被写界深度」と言いいます。 ...とにかくそう言うので、気が向いたら覚えてください。 深度なので狭い広いではなく、浅い深いと表現します。 全体的にピントが合っている写真の場合... たくさん絞る、つまり光の入ってくる範囲が狭くなると、 ピントの合っている範囲は深くなります。 一部にピントが合っていて他はボケている写真の場合... あんまり絞らない、入ってくる光の範囲が広くなると、 ピントの合っている範囲は浅くなります。 前回解説した通り、入ってくる光の量が変わるので、 シャッター速度も調整しないと丁度良い明るさになりません。 風景モードや人物モードに切り替えると、これらの調整が自動で行われます。 ところで、いまさらですがこの解説のタイトルを思い出して頂きましょう。 それは「室内撮影のなんやかんや」です。 ...上の2枚の写真は屋外で撮影したものです。 室内で、風景だの人物だのとモード設定するとどうなるのか。 実際に、各種モードを切り替えて撮影した写真を比較して頂きましょう。 被写体は昨年のカレンダーです。 フルオート撮影 風景撮影 人物撮影 人物撮影でマクロに設定 ..え~と、ビックリする位、大差の無い写真ですよね(^^ゞ 今回の撮影の場合、さほど奥行きのある構図にならないので、 撮影モードが違っていても、最終的にカメラが設定する内容は 似通ったものになっちゃうんですね(^^ゞ カメラが出す解答は大体同じになる訳です、 この場所で撮影するなら、これが正解なんだ!(-_-) って感じで(^_^;) ですので、室内で背景をボケさせる為には、あんまり絞らない。 自分で「絞り」を開いた状態に設定してやる必要がある訳です。 でも、自分でいちいち絞りを変更するのはメンドクサイ(>_<) 絞るのか開くのかも覚えなくちゃならないし.. そんな場合は、あんまり悩まずに「マクロ」を使いましょう(^^♪ 「マクロ」は近接撮影のことです、被写体の近くで撮影する事で、 大きく撮れる訳です。 カメラに近い所にピントが合うので、奥の方はボケます。 マクロ機能の限界を超えるほどレンズの近くにあるものも、ボケます。 上の最後の写真はマクロを使っていますが、この程度の距離だと 普通に撮影したのと変わらないです。全体にピントが合っちゃいます。 コンデジは、そう簡単にはボケボケにならん様に出来ているんですね(^_^) 私のカメラには「マクロ」よりさらに接近して撮影できる 「スーパーマクロ」という機能もあります。 人物撮影でスーパーマクロに設定 3月のカレンダーにはピントが合っていますが、 1月ゴリラも、9月ワニも、ボケていますよね? 先ほどと同じ位置から撮ったのですが、このカメラの場合は ズームが自動で動いてこの距離に固定されました。 マクロ撮影が可能な距離はカメラによって違うはずなので、 皆さんのカメラの場合はまた違った結果になると思います。 本来は近接撮影の機能な訳ですから、もっと近づいてみましょう。 マクロ設定で被写体に接近 スーパーマクロ設定で被写体に接近 被写体の3月トナカイ以外は、ボケて写ってますね(^^♪ しかし..必ずしも被写体に近づけるとは限りませんよね(-_-;) そもそもこの企画?は室内で洋服を撮影する為のものでしたし。 そんな時には、近くから「ズーム」で撮影してみましょう(^^♪ 実は「ズーム」での撮影距離が短い場合も、背景がボケるんです。 先ほど出てきた「被写界深度」が「浅い」んですね。 人物撮影でズームを使用 人物撮影でズームを使用 2枚の写真は同じ位置から撮影しています。 最初に撮影した左の写真には、ラクダが入っていませんでした。 そこで右の写真では、一旦トナカイにピントを合わせてから、 構図をずらしてラクダを入れて撮影しました。 3月のカレンダーは構図の右下にあるのに、ピントが合っていますよね。 具体的には、シャッターボタンを半押しにしてピントが合っている状態で カメラを横に動かして構図を変えています。前後に動いちゃダメですよ(^_^;) 簡単なコトですが、表現の幅が広がるので覚えておいたら良いと思います。 実は先日、NHKの中高年のためのらくらくデジタル塾という番組で、 初心者に最初に教えるテクニックとして登場していたので、 私も載せてみました(笑) いかがでしょう? なんだか、カメラって簡単だなって気がしてきませんか(笑) 皆さんがカメラを使うことを、今までよりも少しでも簡単に 楽しく感じてくれたら嬉しいです(^^♪
今年のカレンダーは売り切れてます。って誰も今年のは買わないか(^^ゞ 来年の参考にどうぞ。 ポチっとして頂けると、ていいちのモチベーションが上がります(-_-) 東日本大震災の被災者義援金受付(楽天クラッチ募金) ちなみにクラッチとは、東北楽天ゴールデンイーグルスのマスコットキャラクターの名前だそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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