カテゴリ:山下 塾 算数
小学4年生の算数には 大きな山があります それは、 『がい数』という山です みんな、よくつまづくところです。 それもそのはずなんですよねー だって中学1年生の終わりの 『資料の散らばり』のところで 同じような内容を学ぶのですが、 中学生でも出来ない人が かなりいますからね 小学4年生にはちょっと難しいのではないかな、と 感じています。 というのも、 四捨五入は何とかクリアしても、 その次に 『1の位を四捨五入して180になる整数を答えよ』 という逆の考え方を問われて 「175から184まで」 と何とか答えられるようになったと思ったら 以下と未満の違いを学び(≦と<の違い) 「175以上185未満」 と答えるところまでやるのです。 こうやって書くと、 ふむふむ、そりゃそう、と思われるかもしれませんが 小学4年生といえば まだ小数や分数を習いたての状態なんですから 頭の中は整数でいっぱい?で 185の手前に184.999999999999・・・・・・・・ という数字がある、という事がイメージしにくい訳です その子達に184.99999999・・・・・・は切り捨てるけど 185は切り上げるよ そのことを185未満は切り捨てというよ と説明しても はーーーーーー?????です だって、さっきは184までって答えたやん? となる訳です。 うん、それは整数で考えた時の話やねん 184と185の間には 184.0001とか184.0234とか184.5694とか 184.78958483921とか いーっぱい数があるやん? (この辺は数直線を使うとイメージしやすいようです) だから184.99784738219の 4.99784738219は切り捨てて 180になるわけやん? で、185は切り上げて190になるねん だから 185のギリギリ手前の184.9999999999・・・・・までは 切り捨てるよーって事を 185未満切り捨てっていうねん と、いう事を絵を描きながら説明しています。 ただ、今、分からなくてもそんなに無理しなくてもいいかなー、とも 思っています。 何故なら、私自身、小学1年生の時、時間の問題が解けなくて 『10点』という点数をもらったことがあるのです。 (勿論、100点満点中の10点です) 30分後、1時間後の時間を答えなさい、という問題だったのですが 時間の概念と時計の見方が身についてなかった私は 目盛を数えるしかなくて、 でも、描かれている時計の絵は 目盛がそんなに正確ではなかったので どうしても狂いが生じ 生まれて初めて10点を取りました。 とてもショックで恥ずかしかったのを覚えています。 ですが、担任の先生は 家庭訪問の時にその私の答案を広げて 「一生懸命、数えたね。」 と褒めてくださいました。 目盛を必死に数えたので、全ての時計の周りに花びらのように 鉛筆の跡が残っていたのを指さして。 「大丈夫よ。すぐに分かるようになるからね。」 先生のその言葉に私はホッとして ちょっと泣いてしまいました。 そして、勿論、先生の言葉通りになりました。 概念を理解するには、それなりの脳の発達が必要なのだと思うのです。 そして、その発達は人それぞれのスピードがあると思うし 人それぞれの経験によっても違ってきます。 だから焦らなくてもいいのです。 いつか時は満ちるのです。 とは、いっても手をこまねいている訳には いきませんので、 イメージがつかみやすくなるように 努力しています。 これは授業中にたとえ話で良く使う 『おおざっぱな社長』を漫画にしました。 これをもとに何問も四捨五入の問題を解いていきます。 あ、この前に がい数と四捨五入の漫画があるのですが それはまた今度 クリックすると大きくなりまーす♪ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年04月10日 15時13分43秒
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